プロローグ
新しく書き始めました。前作もよろしくお願いします。
誰もいなくなった玉座の間で玉座に座る。
突然魔族が人族たちに攻めいられるようになってから10年が経った。
あれから数多くの魔族が死に、生き残ったのは魔王である自分しかいない。
魔王リヒトは史上最強の魔王だと言われていた。しかし、彼は自分に攻撃したものに対してしか攻撃しなかった。
その甘さが彼から多くの仲間を奪った。
リヒトはそのことを常に後悔していたが、失ったものは戻らない。
リヒトは何度も生き返って立ち向かってくる勇者たちをひたすら倒し続ける日々を続けていた。
しかし、そんな日々にも終わりが来た。
ある日のことだった。
いつも通り彼は攻撃したものに対して魔法を放った。
ところが彼の撃った攻撃は当たらず、霧散してしまった。
彼はひさしぶりに驚いた。
なぜなら相手が攻撃して生き残ること自体がほぼなかったからだ。
(なんだ?)
そう思い、リヒトは自分に攻撃してきたものを見る。
一部の人間はいつも来る組み合わせであったが、残りの5人の人間は見たことない服装をした人間だった。
(.......誰だあいつらは?)
そう考えているといきなり自分のパワーが下がった気がした。
慌ててステータスを確認する。
(ステータスを確認)
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名前:リヒト
種族:魔王
Lv:???
基礎攻撃値:9998
基礎防御値:9987
基礎魔攻値:9996
基礎魔防値:9976
基礎敏捷値:9989
スキル:
『神級全属性魔法Lv:max』『神級武技Lv:max』『神眼Lv:max』
『神級偽装隠蔽Lv:max』 『神級耐性Lv:max』 『眷属空間Lv:max』
称号:
『世界への反逆者』『女神の敵』『ラスボス』『魔王』『心優しきもの』『史上最強の魔族』
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ステータスを見てリヒトは驚いた。
(ステータスが落ちている!?)
(スキルや称号は変わっていないが、基礎ステータスがだいぶ落ちている。)
(あいつらが何かしたのか?)
「おい、お前ら何をした?」
リヒトは久しぶりに声を出す。
いつもの人間たちは何も答えなかったが、初めて見た人間の一人が反応した。
「はっ!そんなこというわけねぇだろ、クソボスが。ゲームの中ではボコボコにされたが、今度は俺がボコボコにしてやる!」
(ゲーム?クソボス?......意味の分からない言葉を時々話す人間。なるほど異世界からの転移者というやつか。)
リヒトは知らない言葉を喋る人間を異世界人だと予想した。
(なるほど、異世界人ならその服装にも納得がいく。)
そんなことを考えているうちに周りの結界が次々と破壊されていく。
(このステータスでも負けるとは思わないが...もうこうやって戦うのも疲れたな。もし女神に勝てたとしても俺の周りには何も残らない。)
(最後の悪あがきだ。あいつらと過ごした魔王城と共に終わろう。)
(暴食魔球)
それが放たれた瞬間、いつもの人間も異世界人も魔王も城も辺り一体の全てが喰われた。
(...魔法で時間を巻き戻すのは女神に邪魔されて叶わなかった。おそらく自分に待っているのは死だけだろう。
.....それでもいつかまたあいつらと出会えることを願おう。)
史上最強の魔王と呼ばれたリヒトはそんなことを考えながら生涯を終えた。
◇ ◇ ◇ ◇
魔王は勇者と異世界人の協力があって倒されたと表向きには発表されました。
........魔王が周りを巻き込んで自害したという事実は闇に葬られました。
世界を脅かした魔王がいなくなったことで世界は喜びに包まれました。
もちろん喜んだのは女神もでした。
女神は二度と魔族が生まれないように世界を調整しました。
こうして世界は秩序と平和に溢れたものになったのでした。
Fin???
◇ ◇ ◇ ◇
女神アルテアが箱庭世界『アルマテア』をセーブしようとしました。
...エラー発生。予期せぬ介入が起こりました。
.....ただいま処理中です。
..................処理完了。箱庭世界『アルマテア』のセーブとロード権限の大部分が女神アルテアから※※※※に移りました。
※※※※が魔王リヒトを除く『アルマテア』の全てのものと女神アルテアをセーブNo.19763『魔王リヒト拠点決定』までロードを行いました。
.....ただいまロード中です。
.........ロード完了。セーブNo.19763『魔王リヒト拠点決定』から開始されます。
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