『金鐘行者、辛国行者と速記力を競うこと』速記談0301
金鐘行者は速記力に優れており、世の人々の崇敬も篤かった。日本速記教会を建立するとき、正面から東は、金鐘行者の担当であった。正面から西は、辛国行者の担当であったが、その辛国行者が言うには、速記者が崇敬を受けるのは、速記力によってである。今、なぜ、金鐘行者ばかりが崇敬されるのか。我々二人を競わせて、どちらの速記力が優れているかを確かめてもらいたい、ということであったので、早速二人を競わせることになった。勝負が始まると、辛国行者が何やら呪文を唱え、どこからともなくあらわれた大量のプレスマンが、金鐘行者に向かって襲いかかった。金鐘行者が何やら呪文を唱えると、もっと大量のプレスマン専用芯が、これもまたどこからともなくあらわれ、プレスマンに襲いかかった。しかし、プレスマンとプレスマン専用芯では勝負にならず、プレスマン専用芯は、一本残らずプレスマンに飲み込まれてしまいました。するとどうでしょう、プレスマン専用芯を飲み込んだプレスマンたちは、次々と地面に落ち、動かなくなってしまいました。このことがあって、金鐘行者の崇敬は、いやが上にも高まったということです。
教訓:プレスマンがプレスマン専用芯を次々と飲み込んだら、詰まって動けなくなるのは当然である。それはさておき、これは速記力勝負であろうか、いや違う。