表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶と真実  作者: 白瀬 佑月
第1章 真実って?
3/11

第3話

 私は立ち漕ぎをして遊んだ後、学校の準備をするために筋トレをして海斗と別れて家に帰った。


 「数学と情報と、体育着は学校だからこれでよし!じゃ、お母さんいってきま~す。帰りの時間は後で連絡する〜。」


 と言って元気よく家を飛び出した。いつもならギリギリまで寝ているので、慌てて家を出発するのだが、今日は早起きができたので余裕を持つことができた。早起きは三文の徳とか言うけど、私の場合は五文ぐらい徳してそうだな〜。とるんるんで歩いていると後ろから大声と同時に背中を押される。


 「わっ!おはよう!朱里!」


 元気よく挨拶してきたのは私の唯一の女子の幼馴染である悠衣だった。悠衣はいつでもテンションが高い。いつもの朝だったら鬱陶しく感じるだろうが、今日は気分がいいので鬱陶しくない。また得したな。


 「おはよう、悠衣!今日はジャムパンでも食べてきたの?」


 「なんでわかったの?!やっぱ朱里ってエスパー?」


 そんな馬鹿なことを言っている悠衣を笑いながら頬を指さし、ジャムがついてることを教えてあげる。


 「エスパーなんかじゃないよ。ほら取るからじっとして」

 

 悠衣の口元に付いているジャムをティッシュで拭き取る。そんなことを道の真ん中でやっていると莉人と海斗が登校してきた。


 「道の真ん中で何やってんだよ。邪魔になんぞ。」


 「おはよ、悠衣、またお弁当つけて登校か?朱里はさっきぶりだな〜」


不機嫌を全面に出している莉人と早起きをして筋トレが上手くいったようでご機嫌な海斗の真逆コンビが挨拶……をしてきた。莉人は私と同じで朝に弱い。海斗と違って運動はそこそこと言われているが、勉強は優秀である。そこそこといってもバスケのキャプテンを任せられるぐらいなのだ。私は運動できる部類に入ると思っている。バスケのキャプテンだからなのか、勉強ができるからなのか、顔がいいからなのか知らないが女子からモテている。まあ、本人曰く女子に興味がないらしく、塩対応で接しているらしい。


 「人いないから平気!今日はジャムです〜、お米じゃないもん!」


 クスッ、そこに怒るんだ。


「おはよう!莉人と海斗。莉人は今日も一段と不機嫌ですね〜」


 私は今日早起きができたので莉人を煽るように挨拶をした。


 その様子を見て、誰も見ていないところで海斗はどこかほっとした様な顔をしていた。


「ところで海斗、朱里とさっきぶりってどういうこと?家に行ってたの?」


 海斗の挨拶に疑問を持った悠衣が問いかけてくる。


「そんな訳ないだろ!朱里が珍しく早起きして月下公園にいて、さっきまで少し話したんだよ。こんな早朝から家に行くわけないだろ」


 思いの外、海斗の声が大きかったのか、悠衣は少しびっくりした様子だった。


「ごめんてー、それより朱里はなんで早起きなの?いつも遅刻ギリギリなのに!テストの点悪かった?」


「もー!!なんでみんなしてテストの点が悪いから早起きしたっていう話になるの!私、テストだけはできるから!赤点を取ってる人達に言われたくありませーん。」


 みんなしてひどいなー!私はみんなからバカにされたので少し怒った口調で言った。


「仲良く話してるとこ悪いんだけど、このままゆっくり歩いてると遅刻確定」


 莉人が腕時計を見ながら焦る様子もなく淡々と伝えてくる。


「なんで焦ってないの?!」

「やば!走ろ!」

「急げ!」


 四人で学校を目指して走って行った。

誤字脱字がありましたら報告よろしくお願いします( . .)"

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ