罰ゲーム五個目⑧
「うーん、どうなのかな?
アタシは単に、撮影で水着とかからマン毛がハミ出したら恥ずかしいって言うか、アウトになっちゃうから、パイパンにしてるだけだし。
さすがに、ギンちゃんが、どっち派か、判らないなぁ」
「もしも、宇津路さんが、無毛の女性の方が好みなら、剃っておきたいですけど」
「ギンちゃんは、毛の有る無しを気にするタイプじゃないと思うけどねぇ。
剃りたいなら止めはしないけど、生えかけの時は痒くなるから、それに慣れるまで地味に大変だよ」
「そうなんですのね」
「アタシもパイパンにし始めた頃は、毛がちょぼちょぼ生えてきた時、割れ目のトコがムズムズしちゃって、人前でもこっそり掻きそうになっちゃったもん」
「それは見られてしまった時、恥ずかしいですわ」
「そうなんだよね。
アタシも、どうにか我慢して、トイレに行ってから掻いてた。
まぁ、アソコを指で掻くから、どうしても、オナニーを始めちゃうんだけど」
「どっちが目的で、トイレに行ったか、判ったもんではありませんわね、キララさん」
「まったくだね」
「ともかく、ターンの勢いは少し落とさないと、恥部がモロ見えになってしまいますわね」
「ギンちゃんに、『え、履いてない!?』と思わせるには、もうちょっとセーブした方が良さそう」
「これくらいでしょうか?」
「うん、今度はスカートは捲れそうになってるけど、〇ンコは見えないね」
「では、ターンのスピードはこれくらいですわね」
「さすがに、ハイキックは出来ないから、他の動きに替えないと、だね」
「膝を上げるくらいであれば、問題ないでしょうか?」
「うん、それくらいなら丸見えにならないだろうし、ダンスの流れって言うか、形も壊さないかな」
「では、通しで一度、踊ってみませんか?」
「OK」
「よし、これで行こう」
「ワルツの授業より疲れましたわ」
「マリアは元々、体が硬いし、スタミナが無いもんね」
「もう言い返す元気もありませんわ」
「どうする、早速、ギンちゃんに披露する?」
「さすがに動けませんわ。
キララさん、100%のダンスが出来ますの?」
「私も、ちょい厳しいかなぁ」
「では、少し休ませてくださいな」
「しょうがないなぁ・・・ってか、そもそも、アタシたち、汗がヤバいね」
「汗は練習量に比例しますもの」
「自分達じゃ気付かなかったけど、体臭と部屋の熱気が凄い事になってない?」
「・・・・・・確かに」
「仮に、ギンちゃんが極度の、美少女の汗臭さフェチじゃない限り、ドン引きされちゃう」
「ずっと、この状況でダンスの練習をしていたから、鼻が麻痺してましたのね」
「汗を流さないと嫌われちゃうじゃん」
「そうしましょう」
「マリア、時間がもったいないから、一緒にシャワー、浴びちゃお」
「え?!キララさんと一緒に、シャワーを浴びるんですの!?」
「アタシたち、大きいのはオッパイとギンちゃんへの愛情だけだから、二人一緒でも狭くないよ」
「それは、そうでしょうが・・・
キララさんは一度、言い出したら、曲げませんもの、ここは素直に頷くのが利口ですわね」
「マリア、何か言った?」
「いえ、何も言ってませんわ。
それでは、早々に、汗を流してしまいましょう」
「うわっ、シャツ脱ぐと、自分が汗臭いって、余計にハッキリ判っちゃう」
「凄い量の汗がシャツに吸われてますもの」
「このシャツ絞ったら、大ジョッキくらい、簡単にイッパイになっちゃうね」
「ちょっと、気分が悪い事を仰らないでくださいな」
「運動した美少女の汗は、好事家にとったら、高級ワインに匹敵するんじゃない?」
「リアルに有り得そうだから、余計に嫌ですわ」
「冗談はさておき、さっさと汗を流しちゃお」
「キララさんが、先に言いだしたんですのに。
けど、さすがに、この汗臭さには、鼻が限界ですわ」
「あ~、気持ちいい」
「確かに、サッパリしますわ」
「ほら、マリア、今日は私が洗ってあげる」
「キララさん、私、毎日、自分で洗ってますのよ」
「え、そうなの?
お嬢様って、メイドさんに体を洗って貰ってるんだと思ってた」
「何時の時代のお嬢様ですの!?
今時、そんなお嬢様はいませんわよ。
・・・・・・・あ、いえ、私の知り合いに一人、いますわ」
「いるんだ、メイドに体を洗って貰ってるお嬢様」
「絶対にそう、とは彼女のプライドも慮ると言えませんけど、その可能性は高いと思いますわ」
「マリアのお友達?」
「私はお友達だと思っていますけど、あちらが私の事をお友達と思ってくださっているのか、そこは微妙なトコですわ」
「ぽやぽやしてるマリアの事だから、嫌われるような事はしてないよねぇ」
「ぽやぽやって何ですの!?」
「ぽやぽやは、ぽやぽやだよ、マリア」
「とりあえず、誉め言葉として受け取ってはおきますわ、キララさん。
嫌われてはいないのですが・・・」
「ですが?」
「ライバル認定されていますの、私」
「なるほど、そんな感じね。
つまり、コンクールで、毎回、マリアに負けちゃってる訳ね、そのお嬢様は」