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宇津路くん、アソびましょ  作者: 『黒狗』の優樹
罰ゲーム五個目
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罰ゲーム五個目②

 「はぁ?!

 誰よ、アンタに、そんなバカ知識を吹き込んだのは!?」


 「え、誰って」


 「あ、ちょっと待った、判ったわ。

 淳子さんでしょ、マリアの第一メイドの」


 「そうですわ。

 淳子が教えてくださいましたの。

 殿方の性癖を知るには、本や映像などの所有物を見れば、一発ですよ、お嬢様って」


 「仮にも、超一流のメイドが主人に吹き込むような知識じゃないでしょ、それ。

 教える方も教える方だけど、素直に信じる方にも、結構な問題がある気もするわ。

 まぁ、そんな嘘を信じちゃう、ピュアなトコも、マリアの可愛いとこかな」


 「私が、ピュアで可愛いなんて、照れてしまいますわ、キララさん。

 ・・・・・・って、えっ、嘘なんですの、殿方の性癖を見抜くテクニックは!?」


 「いや、100%大嘘かって言われると、私も、正直、迷うかな。

 確かに、男は自分好みのブツをコレクションする習性があるから、淳子さんの言っている事も、あながち的外れじゃないわ。

 ストライクゾーンが広い男もいるにはいるけど、何だかんだで、共通点は必ずと言って良いほど、あるだろうし」


 「そうなんですわね。

 さすが、キララさん、世情にお詳しいですわ」


 「いや、世情ってほど、大袈裟なもんじゃないから。

 一般知識って訳でもないけどさ」


 「それで、話を戻しますが。

 キララさん、宇津路さんは、どのようなモノを多く所有なさっていますの?」


 「そこなんだよねぇ」


 「キララさん、どうなさいましたの、パクチーを口の中に詰め込まれたような顔をなさって」


 「ちょっと、マリア、モロに想像しちゃうから止めてよ。

 淳子さんの説、それは間違ってない、と私も思うよ。

 けどさ、この説は、あくまで、その手のブツを持っている男にしか使えないよね」


 「その手のブツを一つも持っていない男など、この世に一人たりともいない、と淳子は眼鏡を『キランッ』と光らせながら、自信満々に断言していましたわ」


 「何を根拠に言ってのんかな、あの人」


 「淳子曰く、世の男は、現物派とデータ派の二つに分けられるそうですが、宇津路さんは、スマフォやパソコンで楽しむタイプで無い気がしますわ」


 「確かに」


 「現物派であるなら、宇津路さんが、キララさんが見つけ出せないほど、それらを上手く隠している可能性が高くありませんか?」


 「一理はある、と思うよ、マリア。

 たださ、ギンちゃんが、そういう本を読みながら、シコシコしてるイメージ湧く?」


 「ちょっと、シコシコなんて、明け透けな表現を使わないでくださいな。

 しかも、指を丸めた手を上下にする動きもセットで。

 さすがに、お下品ですわ」


 「じゃあさ、マリアなら、何て言うのよ」


 「えっ!?」


 「金多家のお嬢様のマリアなら、何て言うの?」


 「・・・・・・蓄積された性欲を自己の手技によって発散する自慰行動」


 「カッコつけすぎて、逆に卑猥じゃん」


 「ッッッ」


 「やっぱり、マリアはムチムチでムッツリだよね」


 「酷いですわ、キララさん!

 ムッツリはともかくとして、私はムチムチ体型ではありません事よ」


 「この前の体育、かなり、体操着がキツそうだったじゃん。

 いつもより、おっぱいの圧が凄くて、男子ら全員、目が釘付けで前屈みになりかけてたよ」


 「あれは、体操着のサイズを間違って購入してしまっただけですわ。

 今は、大きめのサイズにしたので、おっぱいが主張しすぎる事になってません。

 それに、男子の皆さんは、宇津路さんが一睨みしてくださったら、すぐに、私の胸から目を逸らしてましたわ」


 「ついでに言うと、変な声を出しながら、チンチンを手で押さえて蹲ってたけどね」


 「あれ、どうしたんでしょう?」


 「多分、ギンちゃんの殺気を浴びて、チンチンを捥ぎ取られるイメージをしちゃったんだろうね」


 「ひっ!!?」


 「金玉に何かが当たった時とは違う痛みだったんだろうねぇ」


 「宇津路さんを怒らせると怖いですわ。

 でも、私の為に、他の男子に釘を刺してくれたのは嬉しいですわ」


 「アタシだって、前に、痴漢から助けて貰った事あるもんね!!」


 「いつの間にか、話が脱線してますわ、キララさん」


 「そう言えば、そうだね。

 どこまで話したっけ・・・ギンちゃんがシコシコしてる姿がイメージできるか、だっけ?」


 「正直な意見を述べて良いのであれば、宇津路さんが手淫に耽る、自堕落な姿はイメージできませんわ。

 理想を壊したくないから、頭の中に思い浮かべたくない、ではなく、本当に、全く、想像できません。

 私のイメージ力が乏しいからでしょうか?」


 「アタシも、ギンちゃんが漫画や映像で、オナニーしてるトコは想像できないんだよね。

 だからって訳じゃないけど、ギンちゃんが、その手のブツを持っていなくても不思議じゃない気がする。

 ギンちゃんの部屋の本棚に、ヌード写真集が何冊か入ってるけど」


 「それは、あくまで、デッサンに使うポーズ集の代替品だと思いますわ。

 ポーズ集に載っていない形態や動きがあるから、地味に重宝するって、以前、ルビィさんと話してましたもの」

 

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