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宇津路くん、アソびましょ  作者: 『黒狗』の優樹
罰ゲーム四個目
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罰ゲーム四個目(36)

 宇津路さんの足を唾液塗れにした罪悪感と幸福感を抱きつつ、私は左足の親指を、一切の躊躇いなく、口の中へ入れました。

 ここまで、宇津路さんの指を四本も舐めてきましたから、指先から根本まで、丹念かつ丁寧に舐りながら、私は親指の味を堪能します。


 (やっぱり、他の四本よりも太くて逞しいので、舐め甲斐がありますわね。

 気の所為かもしれませんけど、味も少し、濃い目ですわ)


 私はじっくりと、左足の親指全体を舌で舐めてから、一度、口を離します。

 背徳感から生じる興奮で頭と心の中がイッパイになり、零れた幸せが股の割れ目から透明の雫となって滴り、下着を汚しながらも、私はちゃんと残り時間を数えていました。

 歌を人前で歌う際、その辺りの時間配分も必要になってきますから、この感覚に、私は自信がありますわ。

 

 (今、親指に使ったのは10秒くらいですわね)


 口の中に残っている宇津路さんの親指の味を反芻しながら、私は呼吸と共に気持ちも整えます。

 きっと、ではなく、確実に、私は今から、お父様とお母様、また、金多家に仕えてくれているメイドたちに見せられない顔をします。

 まぁ、宇津路さんは、十人が十人、全員が認めるほどのイケメンとは言え、男性の指を陶酔した状態で舐めている時点で見られたらアウトですわね。

 そんな恥ずかしい事をしている、と思うだけで、鼻血を出してしまいそうになりますが、どうにか、耐える私。

 一秒だって無駄に出来ない現状なのですから、鼻血など噴いている場合じゃありません。

 私は、一瞬だけ、私にレンズが向けられている、キララさんのスマフォに視線を向け、すぐさま、宇津路さんの足へと顔を近づけ直します。


 (次は右足の親指からいきますわ)


 けれど、左足と同じ舐め方をしていたのでは、芸が無いにも程があります。

 それでは、金多家の者として沽券に関わりますわ。

 もっとも、私の股間は、とっくにビチョビチョで、下着は私の100%ラブジュースがたっぷりと染み込んでしまっていますけど。

 中途半端に湿っていると、ただただ、気持ち悪いだけですけど、ここまで、グチョグチョに濡れてしまうと、いっそ、清々しいですわねぇ。

 本気で絞ったら、コップなら余裕で満たせそうなほど愛液を吸った下着を脱いで、開放感も楽しみたくなってしまう私。

 けれど、何度も言っています通り、今、私の人差し指は爆乳の先端を隠す、その役目を健気にも果たしています。

 下着を脱ぐ、その行為自体は、左右どちらかの手だけでも、十分に可能ですけど、手を離す時と隠し直す時、ビンビンに硬く隆起った乳首を、宇津路さんとキララさんに見られてしまう可能性がありますの。


 (まぁ、今更な気もしますわね)


 本気で悩みつつも、私はまず、右足の指を舐める、そちらに一旦、専念する事にしました。

 左足の五指は、口の中にしっかりと入れた上で、口腔内で舌を這わせ、じっくりと舐りました。

 ですから、右足の方は異なった舐め方をしましょう。

 親指をしっかりと口の中へ、根元まで入れる、そこまでは先程と同じ。

 しかし、ここからが違うのです。

 私、金多マリアも女子高校生ですから、おエロい方面の知識も、それなりに学んでおります。

 教材は、キララさんや瑠美衣さんが持っている、ちょっと大人向けの雑誌や漫画、アニメなどです。

 漫画研究部と第三美術部を兼部している瑠美衣さんは、それらの資料を、宇津路さんが写真集や画集などを保管されている書棚へ入れています。

 宇津路さんは、それをご存じのはずですが、瑠美衣さんに注意しても「糠に釘」なのを承知なのか、何も仰りません。

 そのような優しさ、もとい、甘さが、瑠美衣さんの我儘を増長させるのでは、と思いはするものの、私自身が彼女の資料を読み、知識を蓄えているだけに、強くは言えませんわね。

 ここで、瑠美衣さんに感謝するのは違いますわね、と頭の片隅で思いつつ、私は以前、読んだ、私と同じHカップのヒロインが、犬猿の仲である幼馴染から媚薬を飲まされ、恍惚とした状態で、彼の愛棒に口で奉仕させられるシーンを思い出します。


 (サイズは違いますけど、顔を動かすペースが大切なのは変わりませんわ。

 そして、男性をドキドキさせるには、このひょっとこ口!!)


 そのヒロインが「ひょっとこ」の面で、最も特徴的な部位でもある口元と、自分のそれを同じ形状にしながら顔全体を激しく前後させて、幼馴染の愛棒に奉仕している様は衝撃的でしたわ。

 媚薬を飲まされているとは言え、美しさの欠片もない顔ながら、男性は「高嶺の花である」ヒロインがそんな醜い顔をしている事実に興奮して、愛棒の硬度を上げていました。

 口の中に感じる硬さと熱さが増した事で、ヒロインはますます快感の虜となり、ストロークを速めました。

 動きの速さと激しさ、口の中でも舌によって刺激されていた事、何より、美人を支配している、その昂奮で、男性はヒロインの顔へ、次の瞬間には、白いベタベタを浴びせていました。

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