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宇津路くん、アソびましょ  作者: 『黒狗』の優樹
罰ゲーム四個目
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罰ゲーム四個目(31)

 「ッッッ」


 常に冷静沈着な宇津路さんですけれど、混乱していた私がつい、口から発してしまった質問には虚を突かれたようで、息を詰まらせていました。

 訊いてしまった瞬間こそ、私は、しまった、と後悔しそうになりました。

 けれど、そんな私を、巨乳を曝け出している事で、妙に気が大きくなっている私が止めます。

 確かに、淑女として恥ずべき質問でしょう、これは。

 でも、本気で恋する乙女にとって、意中の男性が自分のおっぱいに勃起するほど興奮してくれるか、そこはとても重要ではありませんか?

 質問をしてしまった以上、その答えを知るまで、私も引くに引けなくなりました。

 一度だけ、宇津路さんの股間に視線を凝視してから、私は再び、彼の顔に目線を戻して、「宇津路さん、私のおっぱいで勃起しますの?」と質問を重ねます。

 宇津路さん同様に驚きを露わにしていたキララさんでしたが、私から攻めの姿勢を感じ取ってくださったのでしょうか、ここで助け舟を出してくださいました。


 「どうなの、ギンちゃん。

 マリアのおっぱいで、チ〇コは勃つの?」


 まさか、キララさんが私を諫めるどころか、逆に味方となって、勃起の確認をしてくるとは思ってもいなかったのでしょう、宇津路さんは頭を抱えます。

 当然ながら、私とキララさんは、宇津路さんの困り顔にキュンとしたものの、こんなにも卑猥な質問をした以上、その場に踏ん張り続けるしかありません。


 「宇津路さん、答えてください」


 「教えてよ、ギンちゃん」


 はぁ、と宇津路さんが吐かれた溜息には、怒りや落胆などの色は滲んでおらず、私達の耳には、観念したように聞こえました。


 「そりゃ、反応はするよ、俺も男だからね。

 金多さんのおっぱいに反応しないとなったら、筋金入りの貧乳好きでしょ」


 「・・・・・・勃起しているようには見えませんが」


 懲りずに、私は宇津路さんの股間に目をやってしまいますが、そこにテントは張っていません。

 ルビィさんとは違い、私の性知識は人並ですが、それでも、男性が勃起したら、ズボンがどのような状態になるか、くらいは知っています。

 ですから、宇津路さんのズボン、股間の部分が山を思わせる形状になっていないのを再確認し、私は落ち込みそうになりました。

 そんな私に、宇津路さんはいくらか焦ったのか、苦笑いを浮かべながら、手を小さく振ります。


 「さすがに、友達の前で勃起したら変態だからね、我慢するよ」


 「男の方って勃起を我慢できますの!?」


 宇津路さんの言葉にビックリ仰天しながらも、芸術家として「天才」や「超一流」などの表現には収まり切らない才覚をお持ちの彼なら出来てしまうかも、と納得する自分はおりました。


 「じゃあ、チェックだね」


 やはり、キララさん、私など足下に及ばぬほど大胆不敵です。

 そう言うなり、キララさんは、宇津路さんの股間にタッチなさいました。


 「ちょ、キララさん?!」


 面食らった私は声を引っ繰り返してしまいましたが、宇津路さんはキララさんに触られる事に慣れっこなのか、あまり動揺していないようです。

 そのような意図は、キララさんに無かったのでしょうけど、幼馴染として、マウントを取って来られたようで、私は、ほんのちょっとだけ、モヤモヤしてしまいます。

 

 「うん、マリア、確かに、ギンちゃんのチ〇コ、ちょっと硬いよ」


 その報告でモヤモヤが一瞬で吹っ飛んだ私は、自分の手で、宇津路さんの男性器がどれほど固くなっているのか、を確認したくなりますが、今、自分がどちらの手も使えない状態にあるのを思い出し、より強烈なモヤモヤが胸の中に満ちてしまいます。


 「でも、私だったら、もっと硬く出来たし、ガチ勃起させられたね」


 いくら、私でも、この煽りにはカチンと来てしまいます。


 「宇津路さんは我慢しているから、その硬さなんです。

 例え、我慢しなかったとしても、Gカップのキララさんでは無理ですわ」


 「なっ!?

 まっ、確かに、マリアは私より大きいよね、おっぱいも、乳輪もッッ」


 ズドッと私が気にしている部分を突いてきたキララさん。

 彼女の言う通り、私の乳輪は大きく、指一本では隠しきれないほどです。

 自覚をしており、恥ずかしくもある所を容赦なく指摘され、私はムカッと来ました。

 ガルルル、と唸り合う私とキララさんを諫めたのは、やはり、宇津路さんの咳払い。


 「二人とも、魅力的なおっぱいなんだから喧嘩しないで。

 金多さん、おっぱいが大きい女性は心の器も大きくあるべきじゃないかな。

 キララちゃんも、金多さんのコンプレックスを、無闇やたらに刺激しないの。

 あと、さりげなく、俺のチ〇コを揉まないでくれる?」


 「ピュッピュッしちゃいそう?

 私の手でも、口でも、好きな方に出して良いよ」


 またも、私に股間をガン視された宇津路さんはキララさんの右手を股間から強制的に退かします。

 宇津路さんの股間の温かさと感触が染み込んだ手を名残惜しそうに、自分の頬へ当てるキララさんに、私はジェラシーを覚えてしまいます。

 

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