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宇津路くん、アソびましょ  作者: 『黒狗』の優樹
罰ゲーム二個目
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罰ゲーム二個目17

 追い詰められた土壇場で思いついたアイディアとも言えないものだった、それは。

 けど、不思議なもので、案外、そんな奇策の方が上手く、結果を出す時もある。


 (あ、見られてる気持ち良さが、ちょっとだけど紛れて来たかも)


 おっぱいだけでイく事を意識して揉んでいたら、気持ち良さが上乗せされて、床をアソコから滴る熱い蜜でビショビショにして、小さくはない水溜まりを作っちゃってたかもしれない。


 (このまま適当に揉んでいれば、どうにか、残り時間を凌げるかも、ううん、凌がなきゃ)


 アタシが、そんな決意を、自分の手で適当に揉みしだくGカップの中でしたタイミングでだった、ギンちゃんが残り時間を告げたのは。


 「二分経過だよ、キララちゃん。

 残り一分だね」


 「じゃあ、残り一分で、しっかりと、アタシの生オッパイを、目に焼き付けてね、ギンちゃん」


 (よし、残り一分・・・何とか耐えられるかも、これなら)


 自覚はある方なんだけど、アタシには、勝ちを確信した時、ちょっと、調子に乗ってしまう悪いクセがあったりする。


 「———・・・・・・なら、その言葉に甘えなきゃ失礼だよね」


 「へ?」


 ある意味、アタシよりアタシの事を知っているギンちゃんは、そんなアタシの強気が過ぎる発言に対して、口の両端をついぃと吊り上げ、細い三日月を連想させる笑みを浮かべた。

 怖いって訳じゃないけど、ゾワワと背骨を駆け上ってくるような感じの笑い方に、アタシは嫌な予感を覚える。

 だけど、今この時は、罰ゲームを受けている真っ最中。

 下手に、恐怖心から逃げたりなどしたら、時間を延長されかねない。

 だから、アタシはお臍の下、お腹の奥にグッと力を込め、恐怖心に屈しそうな自分を鼓舞する。

 でも、いつだって、ギンちゃんは、そんなアタシの決意を上回ってくるんだよね。

 そこがカッコ良くて、メチャクチャ好きなんだけど、このタイミングで、その良さを活かした行動をされたら、アタシとしちゃ、言葉も出て来なくなり、おっぱいを揉んでいた手だって止まっちゃう。

 一体、ギンちゃんが、何をしたか、気になる?


 「あぁ、良い光景だね。眼福、眼福」


 それはね、ギンちゃんは、正座しているアタシの腿の上に頭を乗せたの。

 そう、いわゆる、膝枕状態。

 アタシは、ギンちゃんに、よく、耳掃除をして貰うから、ギンちゃんの逞しい太腿の硬さと軟らかさが絶妙に両立した張りを、頭で味わっている。

 けど、アタシがギンちゃんに膝枕をしてあげるなんて、これが初めてだから、アタシは固まってしまう。

 いや、だって、普通の時でも、あわあわしちゃうのに、今、アタシは上半身裸、つまり、Gカップを丸出しにしてる。

 つまり、アタシの太腿に頭を乗せているギンちゃんは、アタシのGカップを下から見ている形だ。

 

 「ひゅぎゅぅ!?」


 自分でも、お腹のどこから出たか、全然、判断わからない変な声が出ちゃったアタシ。

 

 「キララちゃん、そんな色っぽい声、出してどうしたの?」


 アタシの出した大声を、ある意味、間近で聞いたからか、ギンちゃんは珍しく、目を見開き、驚きを露わにする。


 「色っぽさは一欠けらもなかったと思うよぉッッ、今のアタシの声に!?

 って、そうじゃなくて、何してるの、ギンちゃんッッ」


 「何って、勝者の権利を行使してるんだよ」


 「えぇ?」


 「罰ゲームの内容は、キララちゃんのおっぱいを、三分間、見られる、だよね?」


 「う、うん」


 「真正面から見ろって指定はなかったよね」


 「・・・・・・うん」


 「じゃあ、こうやって、下から、おっぱいを見ても、何ら問題ないよね」


 「問題ない・・・のかなぁ」としか、アタシには言えない、この状態じゃ。


 「さぁ、残り時間、このアングルから、キララちゃんのおっぱいを、しっかりと目に焼き付けさせてもらうね、遠慮なく」


 口は禍の元だった、とつくづく実感するアタシ。

 ギンちゃんに正面から見られる気持ち良さを、自分でおっぱいを揉む恥ずかしさで打ち消す作戦が上手く行って、調子に乗り過ぎてしまった。

 下からおっぱいを見られる、そんな予想もしていなかった流れで、アタシが感じる気持ち良さは、もっと強くなってしまう。

 かと言って、今、ギンちゃんが太腿に頭を乗せているから、アソコに手を伸ばす事も無理。

 もしかして、アタシが自分を慰めるのを阻む目的も兼ねて、いきなり、太腿に頭を乗せて来たんじゃ、と疑ってしまう。

 ともかく、やらかしてしまった事は後で反省するとして、今は、増した快感に耐えるしかない。

 なので、アタシは改めて、自分の手で自分のおっぱいを揉んで、それを紛らわせる作戦を続行した。

 もちろん、この時、アタシは、ギンちゃんに、下から、揉んで形が一定しないおっぱいを見られている、と考えないようにしていた。

 そんな事をちょっと考えでもしたら、アタシはたちまち、ブッと鼻血を噴いて、失神しちゃうのが目に見えていたもん。

 とてつもなく恥ずかしいけど、こんな幸せな三分間を途中で終わらせたくなかった。

 無心になりながら、アタシがおっぱいを揉みながら、下からおっぱいを見続けられていると、ギンちゃんがセットしていたアラームが鳴った。

 それと同時に、ギンちゃんは頭を太腿からゆったりと上げ、アタシの罰ゲームが終わりを告げた。

 快感と恥辱で上気しているであろうアタシは、少し荒くなってしまった息を何とか、気力で整えると、アタシのおっぱいを前と下からガン見したにも関わらず、いつも通り、飄然としているギンちゃんに指を突きつけた。


 「つ、次は負けないんだからッッ」


 「うわぁ、まさか、お決まりの台詞を、キララちゃんの口から聞けるとは、感無量だなぁ。

 しまった、録音しておけば、良かった、今の」


 わざとらしく煽ってくるギンちゃんは、「キィィ」と悔し気にしているアタシの頭を優しく撫でると、床に落ちていたシャツを拾い上げ、わざわざ、着せてくれる。

 ほんと、こういう優しいトコが好き。

 今度こそ、勝つんだから・・・・・・でも、今度の罰ゲームがちょっとだけ楽しみってのも本音かな。



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