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宇津路くん、アソびましょ  作者: 『黒狗』の優樹
罰ゲーム二個目
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罰ゲーム二個目⑮

 (見られてる・・・)


 ギンちゃんの眼は細い。けど、その視線には、視られている者にそれを感知させるほどの圧が宿っている。

 通常時の圧で、なおかつ、普段から、ギンちゃんと親しくしている間柄なら、さほど気になりはしない。

 けど、滅多にある事じゃないにしろ、ギンちゃんが苛立っていたりすると、その視線の圧は凄まじい事になる。

 権力を笠に着て、弱い相手に強く出る割に、実際はヘタレである奴だったら、ちょっと怒っているギンちゃんに睨まれたら、一発で失神しかねないくらい。

 実際、ちょっと前の話になるけど、アタシにフラれた腹いせで、アタシについての、根も葉もない悪評ウワサを流そうと大声で喋っていた男子を、ギンちゃんは一睨みして、二重の意味で黙らせた。

 アタシはともかく、マリアたちは、人が睨まれただけで、口から泡を噴いて気絶するのを見るのは初めてだったみたいで、口をあんぐりと開け、言葉を失っていた。

 その後、失神したままで引きずっていかれ、ギンちゃんと別室でお話ししてきた男子は、教室に戻ってくるなり、アタシに泣きじゃくりながら土下座し、懸命に謝罪してきた。

 この様には、さすがに、アタシも同情してしまい、許してしまったくらいだ。

 その男子は、それから、アタシたち、と言うか、ギンちゃんの視界に入らないように学校生活を送り、半ば逃げるような形で、県外の高校に進学した。

 何故、今、その男子を思い出しているか、と言うと、他人を失神させられるほどの圧が宿った視線が、アタシの空気に直で晒されているGカップに注がれているから。


 (ギンちゃんに、アタシのおっぱいが見られちゃってる・・・)


 自慢できるほどのGカップだけど、好きな人に凝視されるとなると話が違ってくる。

 しかも、今は、服の上からでも、ブラジャーの上からでもなく、直でガン見されている。

 他の男どもとは違って、ギンちゃんは、普段、アタシのおっぱいじゃなくて、アタシの顔、特に、目をちゃんと見て、話をしてくれる。

 だからこそ、余計に、おっぱいだけを見られている、この状況に、アタシはゾクゾクしてきてしまう。

 もちろん、これは、部屋の空気が冷たいから、ゾクゾクしている訳じゃない。

 まさか、好きな人におっぱいを見られる事が、こんなにも気持ちいい、とは知らなかった。

 

 (ただ、見られているだけなのに、興奮しちゃう・・・)


 アタシは、じんわりとだけど、お臍の下が熱くなってきて、股間の湿り気が増してきたのを自覚する。

 無意識に、アタシは、指を股間に伸ばしそうになるけど、ギンちゃんの前であるのに気付き、ハッとし、手を止める。

 アタシがオナりたいのを必死に我慢しているのに気付いているのかいないのか、いや、多分、気付いたギンちゃんは、よりじっくりと、アタシのGカップを見始める。

 これまでは、おっぱい全体を見られていたけど、ギンちゃんが表面をそっとくすぐるように、視線を動かし始めたのが、アタシには判った。

 視線が動き始めた事で、おっぱいに感じる圧も、全体的ではなく、部分的になっていく。

 ゆっくりと動いていく視線の圧は、ギンちゃんの美しいけど、男らしい大きさと武骨さも兼ね備えた手に揉まれているような錯覚をアタシに抱かせるには十分だった。

 まるで、もう一人のギンちゃんが、アタシの背後に出現して、アタシのおっぱいを揉んでるみたい。

 

 (い、今、乳首が見られてる)


 どちらかと言えば、人より色が薄い乳首が、ギンちゃんに視られているのが判るだけに、アタシは、ますます興奮してきてしまう。


 (やば、乳首、勃ってきちゃった)


 マリアと違い、アタシのは陥没していなくて、普段から、しっかりと「こんにちわ」しているんだけど、ギンちゃんの視線がそこだけに注がれている事を自覚した事で、興奮と快感で熱くなった血がそこに集まって、乳首が「もっと見て」とアピールするようにピンッと突き出される。


 「ダメだよ、キララちゃん」


 乳首が勃ってきちゃった事で、羞恥心が増してきたアタシは、思わず、おっぱいを手で隠したい衝動に駆られ、それを実行に移しかけた。

 でも、それを察したギンちゃんは、ストップをかけてきた。


 「もし、隠したら、時間を延長するよ」


 そう言われてしまっては、隠せない。

 

 「はい、ごめんなさい」


 アタシは素直に謝り、恥ずかしさを堪えながら、ギンちゃんに視続けられる。

 けど、隠す事を止められたせいで、快感と興奮は強まってきて、床に雫が落ちちゃうんじゃ、と心配になるくらい、パンツがビショビショになってきていた。

 でも、やっぱり、さすがに、ギンちゃんの目の前でオナニーをするのは恥ずかしい。

 そうしたら、もっと気持ちよくなるのが予想できても、だ。

 

 「一分経過」

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