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宇津路くん、アソびましょ  作者: 『黒狗』の優樹
罰ゲーム五個目
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罰ゲーム五個目⑲

 「アルゼンチンバックブリーカー?」

 

 「ちょ、マジに言ってるの、それッッ」


 「うん、ほら、ちゃんと、カードに書いてあるよ、キララちゃん。

 と言うか、キララちゃん、語尾に『ごわす』を付けなきゃダメだって」


 「え、もう、アタシ、罰ゲームがスタートしてるの!?」


 「もちろん」


 「うううう、可愛くない・・・でごわす」


 「キララさん、泣かないでくださいな」


 「マリア、笑いそうになりながら言われると、余計にムカつくでごわす」


 「ブハッ」


 「金多さん、意外と、笑いのツボが浅いよね」


 「宇津路さん、そんな事・・・・・・ウフフフフフフ・・・ハハハハ」


 「そうやって笑っていられるのも、今だけでごわす。

 ギンちゃん、カードを見せてほしいでごわす」


 「はい、キララちゃん」


 「・・・・・ホントでごわす。

 アルゼンチンバックブリーカーをかけるって書いてあるでごわす」


 「アハハ・・・ふぅふぅ・・・ど、どうにか落ち着いてきましたわ。

 それで、キララさん、アルゼンチンバックブリーカーって何ですの?

 私、聞いた事が、一度も無いのですけど」


 「まぁ、日常的に使う単語じゃないでごわす。

 しかも、マリアみたいなお嬢様なら、尚更、聞く機会は少ないと思うでごわす」


 「え、一体、何なんですの?」


 「出た罰ゲームは、ちゃんとやるってのは大事だと思うでごわす。

 けど、ギンちゃん、出来るんでごわすか?」


 「出来るか、出来ないかって聞かれたら、まぁ、出来るとは思うよ」


 「けど、マリアにアルゼンチンバックブリーカーをかけるのは、色々と難しいと思うでごわす」


 「と言うと?」


 「まず、マリアはHカップでごわす」


 「え、私がHカップだと難しいバツゲームなんですの、アルゼンチンバックブリーカーって?」


 「いや、Hカップだから、と言うより、おっぱいがデカい分、マリアは重いでごわす」


 「なっ!?」


 「いくら、ギンちゃんが、普段から、筋トレをしてて、近くのジムで時々、バーベルを上げてても、マリアみたいな爆乳の女子高校生を持ち上げるのは、簡単じゃないと思うでごわす」


 「いや、いくら、Hカップだからって、さすがに、金多さん、100kgを超えている訳じゃないんだから、大丈夫だよ。

 俺、つい、この間、80kg、上げられるようになったし」


 「え、え、え」


 「マリアの重さ問題は兎も角として、そもそも、マリアは金多家のお嬢様でごわす。

 そんなご令嬢の、いや、もう、お嬢様っぽさは何処に行ったのってくらいの醜態は晒しているでごわすが、まぁ、そこはさておき、マリアに、アルゼンチンバックブリーカーをかけたら、金多家に睨まれちゃうでごわすよ」


 「あぁ、その可能性はあるのか・・・」


 「マリアのパパは、ギンちゃんの絵のファンだから、もしかすると、絵を一枚、プレゼントすれば、許して貰える可能性もあるでごわすが・・・」


 「ちょっと、お二人とも、当事者の私を置き去りにして、深刻な御顔をなさらないでください。

 アルゼンチンバックブリーカーが、どのようなモノか、私にはサッパリ解りません。

ですけど、私は、ゲームに負けたのです。

 しかも、自分で提案したゲームで、キララさんの足まで引っ張ってしまい、今、キララさんは恥ずかしい思いをなさっています」


 「途中まではカッコよかったのに、ラストが笑いを噛み殺しながらだから、台無しでごわす」


 「私は負けた以上、どんな罰であろうと、甘んじて受け入れますわ。

 お父様たちにも、何も言わせませんので、安心なさってください、お二人とも」


 「だってさ、キララちゃん」


 「マリアが良いって言うなら、問題はないでごわすかね?

 でも、マリア、本当に知らないんでごわすか?」


 「浅学の身なので存じ上げませんわ」


 「うーん、無知ってのは身を滅ぼすんだな、って今、実感するでごわす」


 「金多さんが良いって言うなら、俺は躊躇う必要もないね。

 じゃあ、さっさと罰ゲームを執行しようかな」


 「お、お手柔らかにお願いします、宇津路さん」


 「うーん、それは無理かも」


 「えぇ!?」


 「とりあえず、金多さん、そこに立っててね」


 「ここですの?」


 「ぶっちゃけ、場所はどこでも良いんだけど、出来るだけ、広い場所の方が安全だしね。

 あと、なるべく、暴れないでほしいかな」


 「暴れちゃうと、どうなるんですの?」


 「余計な怪我をしちゃうかな。

 下手したら、顔が潰れちゃうかも」


 「あぁ、確かに、有り得るでごわす」


 「きゅ、急に怖くなってきましたわ・・・え、ちょ、宇津路さん、どうして、私の背後に回り込むんですの」


 「ほら、前を向いててよ、金多さん」


 「ううう、何をされますの、今から」


 「マリア、リラックスでごわす」


 「じゃ、行くよ」


 「きゃっ、いきなり、何を。

 男性に肩の上に担ぎ上げられるのが、アルゼンチンバックブリーカーなんですの?」


 「それだけの訳がないでごわす」


 「せーの」


 ベキッベキッッベキンッ


 「!? ギエェェァッ」


 「うわ、痛そうでごわす。

 って言うか、この位置からだと、マリアのマ●コが丸見えでごわす」 

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