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第18話 初めての学校総会

続きます

自分のベッドに横たわり、少し背伸びをすれば自然と疲れからか欠伸が出てくる。

3人での話し合いはなんやかんやで2時間ほどしており、僕が知らなかった灰崎の情報などを知ることができた。

それに、学校総会に向けての対策も……



そして月曜日はやってくる。


学校に着くと周りからの視線いやでも気になる。

今日は学校総会をすると言うことは全生徒に連絡は言っており、その内容も大雑把ではあるものの知れ渡っている。

そのため今僕は後輩の夜宮さんを襲ったかもしれない人物だと周りに思われている。


それでもいつもと変わらないように話しかけてくれる友人達がいて。

「よぉ、大丈夫か?」


「秋紗……がんばろうね」


「秋紗君、私たちも頑張るから」


自分のクラスへと入ればいつもと分け隔てなく話しかけてくれる雅也、佳織、純恋がいて。

そんないつもと変わらない友人達に僕は自然と緊張が解れる。さっきまで、他の人の視線が気になっていやでも心が落ち着かなかった。

でも、僕はそんな緊張から解けことができ。


「ありがとうみんな、僕は……僕の無実を証明してみせるよ」




授業終了のチャイムが鳴る。

いつもならこの後生徒会室に寄るか、このまま帰るくらいだが今日は違う。

他の生徒も部活動の準備をするわけでもなく、帰るカバンの用意もするわけでもなくソワソワと落ち着きない常態で。

学校総会があと15分で始まる。




「それでは、学校総会を始めます」


今回の学校総会は僕の所存をどうするのかっていう議論になっている。そのため、いつもは生徒会長である純恋が司会をする筈だが、同じ生徒会メンバーがやると贔屓などの問題があるかもしれないということで、両立な立場になるよう放送部部長の伝紀さんという方がするらしい。


そしてその伝紀さんは開始の挨拶を始める。


「今日の生徒欠席数は5名、9.5割以上の生徒が出席しているため問題なく学校総会を始めます。

総会中は今回の対象の人達である生徒会メンバー、新聞部所属で今回の議論に出席する灰崎さん、夜宮さん、白神さん達は途中退室は1度だけ15分まで認められています。また、2度目の退室の際はもう議論に参加はできません。」


改めて学校総会のルールを述べていく。

1度だけ15分の退室ができるというが、これは何か証拠を忘れた時に取りに行ったりトイレで休憩するようの時間らしい。

僕は体育館に掲げられた時計を見て今一度時間を確認する。今は放課後の5時30分。いったいこの議論はいつまで続くのだろうか。

それに僕は……無実を証明できるのか。



「その他ルールはその状況によって説明していきます。また、私は今回両立の立場ということで議論には参加せず、進行しかしません。投票も参加しないです。

投票は最終的に7割の方が賛成すれば議論は決定されるようになります。以上でルールは以上になります。それでは学校総会を始めます」


伝紀はんは机に置かれたベルをチリンと体育館内に響かせていく。

その音でハッと現実に戻されるような感覚で。無駄に高温なベルの音が痛いくらいに頭に響く。もしかしたらこの議論の結果によっては僕は椎名さんみたいに退学させられるかもしれない。

そんなこと絶対に阻止してみせる。


僕は顔を上げ僕たちの正面に机を並べ座っている灰崎達に目を向ける。

そんな僕の様子に灰崎はニヤッと笑うような表情をすれば口を開ける。



「それでは、まずは俺たち新聞部が証拠を提示しながらどういった状況だったのか証明してみせようか」



そして僕の初めての学校総会が始まる

そして始まる学校総会

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