表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
智王はロマンを忘れない!  作者: たいやきの実
 一章 叡智の王
6/12

6.広がるロマンと理壊剣(レプリカ)

あ、タイトルナンバー(サブタイトルの番号)を入れ忘れました!

6/1 16時に修正しました。


前までコロナの影響によって、家でボケボケしていたせいか、もの忘れも多くなってきました………。

恐るべしコロナウイルス!

タイトルナンバーの記入を忘れさせるとは………!

 俺は地下へと続く階段を下りきった。


 遺跡の中はちゃんとぼんやりと明るく、肉眼でも頑張れば見える程度だった。

 どこが光っているのか疑問に思った俺は、周りを見渡す。


 どうやら壁、床、天井。

 つまりは通路そのものがぼんやりと光っているらしい。


 青緑色の光が幻想的だ。


 ここはダンジョンではなく、ノーマルな遺跡のようだ。

『空間把握』では、地下に何もないし、迷路のような通路もないことから遺跡だとわかる。


 遺跡とはいっても、なかなか綺麗に残っている。


 あるネズミに支配された、海がある方の夢の国にある、

 イン○ィジョー○ズのアトラクションで、水晶ドクロの所に行く前に通る遺跡って感じがする。


 ………自分でも何言ってるのかわかんなくなってきた。

 そもそも綺麗かと言われると何も言えなくなる所だ。

 例えとしては最悪のものだな……。


 こんなどうでもいい知識より、前世の名前と記憶を覚えていたかったです、神よ。


 まぁ、綺麗な遺跡ということだ。



 そう、どうでもいいことを考えながら通路を歩いていると、広めの研究室っぽい部屋に着いた。


 とりあえず『空間把握』で、ここらへんに何もいないということは分かっているので研究室っぽいこの部屋を探検してみることにした。



 5分くらい探検した結果、

 整頓された本棚、何やら書類が置かれた机、好奇心が湧いてくる豪華で大きさが1メートルくらいある宝箱、

 フカフカのベッドとでかい謎機械。

 さらには、ゴツい鎖やらムカつくほどキラキラしたお札やら、引く程細かい魔法陣でがんじがらめにされている、見るからに禍々しい大剣。

 その他小物がこの部屋にあることが分かった。


 全部、新品のようにキレイだったので不思議だ。

 誰もいないのに。



 まずは机の上の書類を見る。

 

 アルファベットとアラブ系のくにゃくにゃした文字が混ざった感じの文字の羅列が書いてある。

 …………なんて書いてあるか読めない。

 困った。


 と、困った時は『叡智』先生に教えてもらおう!

 オッケー『叡智』、なんて書いてあるか教えて!



 ……おお!よ、読める!読めるぞ!

 ナイスだ!先生!

 と、その瞬間。



 〔スキル『アドエイル共通言語Lv1』を獲得しました〕


 〔スキル『アドエイル共通言語』のレベルが 5に上がりました〕



 おお!世界の声が脳内に聴こえてくる!


 今度は言語スキルを手に入れたらしい。

 共通言語ってことはこれから人に会う時、言語の違いで困惑しない!


 素晴らしいスキルではないか!

 しかも『空間把握』と同じ、常時発動されてる系のスキル!

 常時発動って、確かバッシブって言うんだだったっけ。


 まあとりあえず、この紙に書いてあることを読むとしますか。




 紙を読み始めて5分経った頃、ようやく全部読み終えた。

 最初は肉眼で読んでいたのだが、途中で目が疲れたので

『空間把握』で読んだ。


 Q. なんで『空間把握』で文字が読めるの?


 A. それはね、『空間把握』は、正確に言うと、空間に存在す

 る微粒子を把握できるスキルなんだ。

 つまり、光波すらも把握できるため、文字として反射した

 光も視えるからなんだよ。


 と心の中で自問自答してみた。

 ボッチって寂しいね………。

 早く誰かとおしゃべりしたい……。


 まあ、それはおいといて、紙になんて書いてあったかというと……………




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 この文章を君が読んでいるということは、ワシは《理壊剣

 ヴァズスヴェンド》の主として認められず、糧にされた後だということだ。

 そしてワシが糧にされた時に備えておいた時限式の封印魔道具が、無事に発動したということでもある。

 さて、運良くここにたどり着いた君にはこの部屋にある物を全て進呈しよう。

 そんな者はいないだろうが。

 この部屋の本棚には、魔術書や禁書と呼ばれている類の本もある。

 さらに、忘れ去られた古代文明で使われていた、耐性スキルを獲得、レベルアップさせるジュースを出す装置。

 1番の目玉は、神話の時代から存在したとされ、神々や

【七原理魔王】にすら恐れられ、封印された《理壊剣》だろう。

 他にも、伝説級の装備が大きい宝箱に入っているはずだ。

 ぜひ使って欲しい。

 それともう一つ、この部屋にある物全てに『最適化』の魔法をかけておいた。

 新品同様に使うとよい。

 ただ一つ君に忠告をしておこう。

 《理壊剣》に触れない方が身のためだ。

 神々ですら、また【七原理魔王】も主として認めなかった、とても危険な剣だ。

 君がワシのように糧にされないようあの世で祈っている。


 デリス=アドワーズ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 これ………この剣使ったらゴブリンジェネラル瞬殺じゃね?

 でもなぁ、使おうとすると糧にされるらしいし。


 というか、【七原理魔王】とかまじすか。

 厨二病感ぱないンスけど。


 めっちゃ気になるぅぅ!!!

 ロマンの幅が、また広がった………!!

 名前からして七人の魔王のことを言っているのだろう。

 いいねぇそそるねぇ!


 なぜにこんなとこに《理壊剣》なんて物騒なもんが、これまた無防備に置いてあるのか……。


 触りたいけど、その前に『叡智』さんで安全確認をするとしますか。


 と、脳内にステータスと同じような画面が浮かび上がってくる……。



 -------------------------------------------------------------------------

 《理壊剣レプリカ》


 万物を破壊できると恐れられていた、破壊神の権能が込められた魔剣を模して作られた魔剣。

 レプリカとはいえ、【七原理魔王】の一人とされている

【穿王】が、神鉱(オリハルコン)をふんだんに用い、この世のありとあらゆる怨念で鍛え上げた逸品であり、魔剣の最上位の品であることは間違いない。

 呪われた装備であり、この剣が主人として認めた者以外は、

 例外なく糧にされるだろう。


 ユニークスキル

 吸魔 Lv5

 呪怨 Lv---


 スキル

 空間断絶 Lv3

 剣術 Lv6

 最適化 Lv5


 耐性スキル

 物理耐性 Lv9

 魔力耐性 Lv4


 称号

 [呪剣][魔剣][亜神剣][大喰らい]

 -------------------------------------------------------------------------



 お、おうふ。

 レプリカのくせに強すぎじゃね?!

 しかしなぁ……。

 使えたらの話だよね。

 これ、今持ったら絶対に喰われちゃうパターンや。

 いつか使ってみたい!


 目の前に使えないチート武器ぶら下げて(ぶら下がってはない)くるとは……、デリスなんたら、侮れん!


 と、ここで思ったのだが、そのデリスなんたらは、この剣が

 本物ではなくレプリカだと分からなかったのか?


 とすると……。


 哀れ、デリスなんたら。

 南無……。


 俺は適当にデリスなんたらの冥福を祈って、ベッドに飛び込んだ。

 今日、この遺跡を見つけられてとても幸運だった。

 異世界初日でこんなチートくさい物だらけの部屋に住むって、なかなかだぜ。

 はぁぁーー。


 それにしても疲れた。

 この部屋にある物の確認は明日にしておこう。

 

 なぜかお腹も空いてないからな!


 ぐっすり眠るとしますか。

 おやすみー!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ