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智王はロマンを忘れない!  作者: たいやきの実
 一章 叡智の王
5/12

5, 新スキルと遺跡発見

修正です。

5/29 文頭を一文字分下げました。



 一日。それは、短く感じる時も長く感じる時もある。

 今日はいろいろなことがあった。

 反省すべき事も多く、俺は肉体面だけでなく、精神面でも進歩したに違いない。


 と、なぜ俺は一日の終わりムードになっているのかというと、ゴブリンジェネラルから逃げて冷静になった頃には、もうすでに日が傾きはじめていたからだ。


 安全に睡眠が取れる場所を探す時間を含めると、ただのゴブリン狩りをする時間はない。

 夜の森は危険だと聞いたことがある。


 なので、今から安全圏を探していこう。


 とはいっても、ただ歩くだけではほぼ見つからないだろうと思う。


 そこで『叡智』さんの出番だ。

『叡智』の説明には、「森羅万象を読み解く」とあった。

 なら、ラノベとかでよく見る、マップ機能に似たこともできるはず……。


 俺は意識を森全体に広げて傾けていく……。


 すると一本一本違う木の幹の形から、隠れた小動物たち、遠く離れた岩の造形が視えたのだ!


「おぉ………!」

 つい静かに感動したことで、声が出てしまった。



 〔スキル『空間把握』を獲得しました〕

 〔スキル『空間把握』のレベルが4上がりました〕



 おお!急に世界の声が!

 相変わらず機械質で感情を感じない声である。


 しかしながら、なぜスキル『空間把握』を獲得しただけでなく、同時にレベルが4に上がったのか。


 恐らく、『空間把握Lv1』だと抽象的にしか空間情報を得ることができないのだろう。

 しかし俺は、『空間把握Lv4』を使わずに、同等のことをしたのだ。


 飛び級的な感じなのだろう。

 嬉しい。


 ということで、森に意識を傾けるのをやめて『空間把握』を使おうとする。

 しかしまだ遠くの空間が視えている。

 それどころか、先ほどまで視えていなかった地中の中、木のてっぺんまで視ることができていたのだ!


 これは………!

『叡智』は意識を傾けたことしか把握したり、知ることができないが、『空間把握』は自動で自分の周囲を知ることができるようだ。


 とりあえず、『空間把握』の効果範囲を知るために、

『叡智』で『空間把握』の詳細を視ることにした。



 --------------------------------------------------------------------

『空間把握Lv4』


 効果範囲の空間情報を、リアルタイムで使用者に

 視せる。

 なお、効果範囲は使用者の基礎能力値(知力)に

 依存する。

 効果範囲は使用者から半径34メートル。

 ---------------------------------------------------------------------




 おぉ!このスキルって俺の為にあるよね?

 そうだよね?

 だって、効果範囲が知力依存なんだよ?!!

 34メートルってヤバすぎる、、。


 つい興奮してしまったが、半径34メートルの範囲をリアルタイムで、しかも負担なしで視れるのだ。

 空間自体を視ているので、気配を消そうが姿を消そうが

 音や匂いを消そうが、俺には丸分かりだ。


 このスキルは、興奮しても仕方がないほどチートくさい

 スキルなのだ!!!


 このスキルのおかげで夜道も安全に歩けるし、将来有名人(有名レイス?)になっても直接暗殺される心配はなくなる。


 つまり、長々と説明しておいて何が言いたいのかというと、ロマンの幅が広がる!ということだ!



 新スキルの検証が終わった俺は、寝床を探すべく歩き出した。



 ーーー歩き出して30分が経ったころ。

 俺は地下に繋がる遺跡のような入り口の前で立っていた。


『空間把握』で視えた時から薄々察していたが、これはダンジョンかただの遺跡だろうと予想する。


 ぶっちゃけると、今日はすやすやと気持ちよく寝たいのだ。

 今日じゃなかったら、

「ダンジョンだぁー!イヤッホゥ!俺のロマンがまた一つ満たされるゼェ!ハッハッハァ!」


 とハイテンションになっていただろうが、あいにく今日の俺は心身ともに疲れているのである。


『空間把握』のおかげで、寝ている間の安全は確保されたようなものだが、魔物が来たら起きなければならない。


 寝ている間は起こされたくないのは万人共通だと思う。

 なので、なんもいない、ただの遺跡で寝たいのだ。


 とりあえず考えるのは、遺跡に入ってからにしようと思い、俺は遺跡の中へ入っていった。




スマホって使ってると首凝りますよね。

暇だとついいじってしまうスマホ。

スマホって魔物と言っても過言ではない気がしてきましたよ。

[ネックブレイカー]ですよ、ほんと。

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