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静かが好きな結界使い  作者: 蒼色
一章 神に仕える一家の息子
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野外活動の予定

二週間ぶりですがこれからもお願いします。

僕らの実技訓練(2対2)が終わった次の日。

先生が昨日行った授業の理由を聞かされていた。


「昨日の実技の授業は今から三ヶ月後に行う、野外訓練のメンバーの戦力と戦い方の

 確認で、その少し前の二つの試験は、そのメンバー決めのためのものだ。

 後者は知っている人が多いと思うが、前者は徹底的に漏れないようにしている。

 だから知っているひとはいないはずだ。たぶん。」


最後の「たぶん」がかなり気になるが色々と分かった。

僕も二つの試験がメンバー決めというのに関しては一応知っている。

この学校に入れるのはあらかじめ学校から、ビュルンデル学校の生徒を

表す紋章(剣、盾、杖、が描かれている)が表紙の生徒手帳がもらえるので、

それをもって試験前に厳重な確認を受けたう上で、改めて自分の生徒手帳がもらえる。

ちなみに、僕のは、その厳重な確認を何故か飛ばされた。

理由を聞くと、「レイさんのお父様が先に確認をしに来られましたので。」

と言っていた。普通は飛ばせないのに....。


「先生!野外訓練というのは?」


”見た目的に”頭がよさそうな少年が質問する。


「おう!聞かれると思ったぜ!野外訓練は昨日の戦った4人を1班とし、

 それぞれに分かれて行う訓練だ。一応魔物とも戦えるが、目標がないと意味がない。

 そこで、冒険者ギルドから、実入りが少なくて受けてもらえない依頼を集めてもらい、

 それを受けるということだ。何か質問はあるか?」


大体の内容を聞かされたクラスメイトはざわざわしだすそれは僕もだ。仲間との狩りは楽しいし、ほとんどの人は魔物を狩ったことのない人だ。

実は魔物を狩ったことはあるが、仲間とやった方が楽しいに決まってる。

決して、一人で狩りをしていて、お父さんに「ボッチ」とからかわれたわけじゃない。


ほ、本当だよ。


「一時間目は、その4人との自己紹介などの時間にする。

 まさか昨日戦ったメンバーを忘れてないよな?」


つけたしの言葉にうっ、とうなる少数人。その後4人で集まり、自己紹介を始めたレイたち。


「えーと、昨日いったとおり、名前はレイ、好きな食べ物は...スターラビットの肉を使った

 シチュー。使う武器は刀、特技は抜刀術。こんなところかな?」


ちなみにスターラビットは、基本的にはただのウサギだが、捕食者に見つかった時は

強く発光し、目くらましをした隙に、高速で逃げる魔物だ。脅威性は皆無だが、

その肉は絶品とされ、高級品だ。といっても、うちの周辺には結構いるので

割と食べていた。


「そんなもんでいいだろ。次は俺だ。名前はエイン。好きな食べ物はガップルだ。

 武器は大剣、特技は、力だけの重い一撃?」


ガップルはりんごと似ていてるが、齧り付くと、普通のリンゴの5倍ほどのの果汁が

あふれてくる。後.....それは特技と言うのだろうか。


「次は私。......名前は、フーラ。..食べ物はチョコレートのケーキ。

 武器は細剣、特技は魔法剣。.....おしまい。」


フーラも、女の子なだけあって、好きな食べ物はケーキ。それ以外はないかな、

本人も面倒くさそうで、少し早口で言い終えた。


「最後か~。えっと、私の名前はマナです....。」


何故か緊張するマナ。最後だからだろうか?


「気楽に.....。」


フーラのフォローが入る。


「う、うん。えっと、私はマナ!好きな食べ物は..フーラと同じチョコレートケーキ。

 武器は杖、まあ、魔法だけど。特技は火と風の魔法!よろしくね!」


フーラより早口で言い切った。速さは、お父さんが時々いきなり言い出す

はやくちことばとかいう物に似ていた。


「ん.....全員言ったから、レイに質問。昨日のあれ何?」

「あれって?」

「とぼけないでレイ!いきなり私の魔法はじいて、距離を取られたと思ったら、

 レイに黄色い光が纏わりついて、気づいたらやられていたのよ!

 いったい何したの!?」

「♪~~~~、いたっ。」


口笛を吹いて誤魔化そうとするレイだが、マナからチョップを受ける。


「知ってどうするんだよ。」


不満げな顔で聞き返すレイ。


「.....私はただ純粋に知りたい。」

「そんな強い魔法があるなら、覚えるまでよ!」

「あ!俺も知りたい。」

「「エインは黙ってて!」」


一文字も違わない二人の一言でエインは撃沈。

そのまま机に顔を伏せた。そして、小さな声で「どうせ俺なんか....」

と呟いている。


「う~ん。エインはそっとして置くとして、さっきの質問の答えは

 とにかく、僕の使う技は全部魔法じゃないよ。」


「え!」

「......やっぱり。」


驚くマナと、納得するフーラ。

しかし、何故フーラは僕の使う、[結界]や巫術が魔法じゃないと、分かったのだろう...。






次回も週末予定です。

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