レイ&エイン対フーラ&マナ フーラside
遅れてすいません。
フーラはマナとレイたちに勝つための作戦を立てていた。
「....えっと、まとめると、マナは魔力の練り上げをしていないけど
様々な魔法が使えるって事?」
「うん、あとそれなりには扱えるのが短剣、あのエインっていう人の
動きは見てるから時間を稼げるし、うまくいけば倒せるはず。」
「でも........レイが問題。」
「そう、あいつの動きは速い、だからフーラはどうにかしてあいつの
足止めをして欲しい。その間に私がエインを何とかして隙を作る。
そしてフーラがとどめを刺して2対1に持ち込む、とりあえずこれで行くしかないわね。」
「分かった........。」
私たちは先生に呼ばれて舞台に上がる。
「始め!」
その言葉と同時にレイがマナに攻撃してくる。
勿論予想済みの私は魔法剣を使って防ぎに行く。
「魔法剣[トルネード]」
レイの得意技は連続技にしろ、ただの一閃にしろ、
最初の一撃が一番強い、重くはないが、速さと刀の切れ味の良さによる
鋭い一撃が強い。しかし、重くないなら受け流すことは容易い。
そしてレイの刀が空を切った隙をついて反撃する。
私の得意な突きで。
「五月雨突き」
しかしレイには不思議な守りの力があることを思い出す。
そしてそれによって防がれる。なら、それを使う隙すら与えなくするだけ....。
でも、やっぱりレイは強い、周りから見てもレイから見ても一進一退の戦いに見えるが、
私からすれば、レイに技の発動の隙を与えればやられる、しかも、レイの使う単発の
高速の攻撃は何の力にも頼らないから発動が早い、それを至近距離で使われたら終わりだ。
それに気づいたマナが私を援護しようとしてるが、大剣の間合いを完全に把握している
エインに邪魔され何もできない、しかしマナが絶好の機会をくれた。
「ファイヤーボンバー!」
詠唱は聞き取れなかったが最後の一言で何を放ったかは分かった。
マナがあれを使うということは、魔力が付きかけてもいいチャンスが来たということだ、
....しっかりとレイと距離を取り、小声で唱える、
「魔法剣[ブースト]」
この技には光は宿るが目視できないので、隙をつきやすい。
「そこ!」
私の一撃によりエインの魔力が無くなったようで、姿が消えたと思ったら舞台の外にいた。
だが、息をつく暇もなくレイがマナに斬りかかった。
「魔法剣[トルネード]」
慌てて風を細剣に纏わせてマナをかばう。
2対1に持ち込めば何とかなるはず.....。
今は一方的に攻めているがそれでもなかなか倒せない。
魔力の節約かはわからないが、マナのほうのみで不思議な壁を使うレイ、
それにイラついてるマナは、ある程度の魔力がたまったら、魔法を放っている。
だがそれも慌ててだが避けられる。
だが、ある時いきなりレイが張っていた壁の色が変わった。マナはそれを気にせず
”ファイヤーボール”を放つが、なぜかそれは私のほうに飛んできた。
防ぐことはできたがレイに黄色の光が纏わりついている。
そして、私の本能がそれを危険だと告げている。
レイが刀の柄に手をかけたと思ったころには、レイが刀を鞘に直す、チン、
という音が聞こえた気がする。気がするというのは、
もうその時には何かに体を真っ二つにされるような感覚と、魔力が底を尽きたときに感じる
私の体が鉛のように重くなる感覚とともに、意識がなくなったからだ。
今週の土、日は投稿できないので来週の土、日が次回更新となります。
すいません。