レイ&エイン対フーラ&マナ
ギリ間に合った、最近文字数が少なくてすみません。
あの後、マナから聞いた話をまとめると、幼い頃から、魔力の練り上げに
時間をかけていないが、代わりに魔法の習得にほとんど時間をかけたため、
月と陽属性を除いた五大属性は中級まで使え、火と風に至っては
上級まで使えるとのこと。
そこまで行ったマナはそこで満足し、魔力の練り上げを最近始めたというわけだ。
「よし、次だ。三班舞台へ上がれ!」
1-4は20人、4人一組に分けているので全部で五班ある。
「さて、いきますか。」
「....うん。」
「いこうぜ、俺らも。」
「ああ。」
言葉をかわして舞台に上がる四人、
先生は魔力気力無効フィールドの魔道具を起動しつつ、
「始め!」
と声をかける。
そしてその声に合わせるようにレイが斬りかかる。
「居合[疾風一閃]」
その刀はフーラへと向かう。
「魔法剣[トルネード]」
魔法剣のトルネードは剣に竜巻を纏わせるわざだ。
基本的には防御用だ、そのため竜巻により刀をそらし、
レイの攻撃は空を切った。その大きな隙をフーラは見逃さない。
「五月雨突き」
高速の連突がレイへと向かうがレイは
「結界[防壁]」
直接攻撃に対する結界、”防壁”で受け止め、反撃を加える、
そこからはどちらも技を使わず一進一退の攻防を繰り返す、
そこにマナは魔法を打ち込もうとしているがエインが邪魔をする。
「あ~もう!邪魔!あんたどきなさいよ!」
「あんたじゃなくて、俺にはエインって名前があるぜ。
それにしてもおまえ短剣なんて使えたんだな。」
本当ならエインはもうマナに大剣を当てれる距離なのだが、
マナは短剣を使えたらしく、エインの攻撃は微妙にずらされ、
勝負を決めれない、しかしこれでいいのだ。エインは大剣を担いでいるので
動きが少しおそいため、フーラと戦うことになれば、機動力の差で不利になる。
そのためレイが元々最初の”疾風一閃”でマナを倒すつもりだったが、
レイは恐らくフーラががかばうと予測していた。ならば、レイがフーラを
倒すまでの時間稼ぎをする、という作戦だった。だから無理してマナを
倒す必要はないというわけだ。しかし、牽制は必要なのでスライサーを時々放つ。
「スライサー!」
「ウインドカッター!」
勿論マナもそれを分かっていて二つの刃は相殺しあう、しかしマナは魔力の練り上げをしていないため
長くは戦えない、ここまで戦えるのは生まれた頃の魔力の総量が多かったからだ。
それを分かっているエインは追撃をする。
「三連撃!」
エインの大剣が白く光る。そのまま上、下、回転斬りの三連撃をする。
マナは斬り下げを短剣でずらしてかわし、斬り上げはサイドステップで避ける、
最後の回転斬りを出そうとした瞬間、マナが無詠唱の”ファイヤーボール”をエインに当てる。
「ぐあっ!」
「くらいなさい!爆炎よ我の敵を灰に変えろ、ファイヤーボンバー!」
「っ!」
慌てて防御をするエイン。しかし中級魔法をまともにくらって、無傷なわけがなく、
吹き飛ばされたエイン。
「そこ!」
レイと戦っていたフーラが一度距離を取りエインを攻撃する、完全に無防備だった
エインは舞台の外にはじき出された。1対2、きついな~、とレイは内心ぼやきながら
一応、”疾風一閃”をマナに当てようとするが、最初のように案の定フーラの魔法剣”トルネード”
に防がれる、仕方がないまま防戦一方の戦闘が繰り広げられるが、マナに対しては
結界で応戦し何とか持ちこたえる。マナはそれを見ていらついて時々魔法を
放ってくる、それを逆手にとって”反射防壁”は物理版、
その逆の結界である、
魔法を反射する結界を使った。
「結界[反射魔結界]」
魔法を反射する結界で”ファイヤーボールをフーラに当てる、勿論防がれるが
時間をかせげればいいのだ。
「神よ、我は願う、祈りの対価に神速を望む、巫術[神速化]」
レイに黄色い光が宿る、いや纏わるの方が正しいだろうか、その変化に
警戒するマナとフーラ、しかし、もう手遅れだ。
「居合[刹那一閃]」
”疾風一閃”よりはるかに上回る速さで切り裂く抜刀術だ。
それを言い終わるころにはもう刀は鞘に収まっている、
フーラとマナは、気づけば視界が暗転していた。
次回も週末予定で、20日も投稿する予定です。