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静かが好きな結界使い  作者: 蒼色
一章 神に仕える一家の息子
10/75

魔法の原理と圧縮

技にスキルのルビを振りました。少し変に感じたので、かなり急ですが、

すいません。一応最初のほうにもふります。

「ん~と、僕の使う結界は魔法じゃない、これを分かった上で聞いてね。

 結界の原理は霊気を固定化させる。そして、その固定化した結界のようなものに

 気力、又は魔力で包むような形で片方の耐性を整える。

 これが基本的な結界ここまでは分かった?」

「.......ん」

「えっと~何がなんだか.....」


フーラは分かったみたいだがマナは少し理解が追いついていないようだ。

まあ、分かっても基本的には僕とお母さんしか使えないから、

意味は特にないけども....。僕は特に気にせず説明をする。


「まとめると、霊気を固定化して、魔法になら、魔力、物理なら気力を

 纏わせ防ぐ事が可能となる。ということ。だけど、実は、結界は、神気を使わないと

 結界を維持できない。というより閉じこもるだけになる。」

「え!ど、どうして!?」

「残念ながら、自分の血が混ざった神気じゃないと、自分の攻撃が、自分の

 結界に防がれる。でも僕の場合は”とある事情により”神気を血を使わずに

 扱えるから乱発できるんだ。」


さすがに使える理由は伏せさせてもらった。あまり口にしていいことじゃ

無いからね。


「じゃあ、意味ないじゃない!」

「....ふむふむ。残念。」


残念がるマナとフーラ。

エイン?机に突っ伏したままだけど。たぶん寝たのかな?

あ!先生が気付いた。教科書ではたかれた。頭を抑えながら跳ね起きた。先生に怒られてる。

あいつはとりあえず放っておこう。


その後、しばらくして、終わりの合図の鐘が響く。フーラとマナは席に戻った。


~二限目[実技の時間]~


「今日は魔力についてだ。魔法使いなら必ずしているはずの練り上げの重要さに

 ついてだ。例えば.....」


実技室にいた僕らだが、此処にも黒板はある。先生はその黒板を使い、何か書き始めた。


10


「これを魔力の総量とする。そして、魔力の練り上げにより、1の魔力を圧縮する。」


1+1=2


「圧縮して2にする。簡単にはしているが、ここまででもかなりの努力を必要とする。

 ここから難しくなるがこの2の魔力は、10の内の1の魔力の扱いだ。

 簡単に言うと、20の魔力を保有する事になる。」

「先生!じゃあいくら圧縮しても、生まれたときに決まる魔力の総量が多いほうが

 有利になりますよ。僕の母上は、魔力の総量が小さくても有利と言って

 いましたのに。」


さっきの”見た目的に”頭がよさそうな少年が質問をする。


「ああ。それも今から説明する。その圧縮した魔力を体に覚え込ませると

 体内で生成される魔力が、その圧縮後の魔力になる。しかし、どんなに圧縮しようと、

 魔力の生成速度は、10の魔力と100の魔力では生み出される速度が違う。」


と言って黒板にまた書き出した。


100の10%=10 10の10%=1


「体内に生成される魔力は10%ごと、その生成速度は、魔力の総量の内の10%

 が少ないほど、速い。勿論、魔力の総量が少ないと、魔力を多く使用する

 魔法が使いにくいが、魔法の連射が利く。逆に言えば、総量が多いと

 強力な魔法が使えるわけだが、同じようなタイプで戦う場合は

 魔力の練り上げがより綿密に行われているほうが勝つ、後は魔法の技量

 の違いによっても勝敗が分かれるが、基本的には魔法使い同士なら長期戦だ。

 あまりにも違いがない限り、戦いは長引くだろう。この実技の時間で魔法使いの

 者に覚えてもらうのは、自分の魔力の回復速度だ。前衛で戦う者は、

 また別で説明することがある。まずは適当な魔法、勿論攻撃する物はダメなので、

 火種や明かりの魔法などで魔力を減らし、そこから自分の魔力が回復するまでの

 時間を数えてくれ、前衛の者はこちらへ来てくれ、長くなったが授業が終わるまで解散!」

 

な、長かった、しゃべるだけなら短いが、黒板に書いたので長引いた。

ま魔法使いならかなり重要なことだから仕方ないか。


「前衛の者とあと弓などの魔法を使わない後衛も来てくれ。」


まだ話があるのかなぁとうんざりしながら先生の元へ行く。


「ここにいるのは普段比較的体を動かす者だから、つまらないかもしれないが、

 もう少し頑張ってくれ、今から言うのは、基本的に、武器を使った時の

 魔力の使い道の話だ。例を挙げるなら、武器に直接纏わせる。又は、

 身体強化などに使うなどだ、後は霊気を使う場合だ。まさか俺の所に

 来るとは思ってなかったがな。」


心なしか此方に視線を感じる。ああ、そうです、僕ですよ....。


「まずは武器に魔力を纏わせた場合だ。利点は、切れ味が増すこと、

 盾なら、魔法に強くなり、弓なら若干だが、威力が上がる。

 ハンマーなどの鈍器などは、あまり利点はない、あるとすれば、

 少し多めに宿して魔法生物に当たる精霊などに攻撃当たることぐらいだがな。」


精霊は基本的に戦うことはないが、(まず、向こうが近寄って来ない、むしろ逃げてしまう)

下級精霊だと、時々野生の場合は暴走する場合があるので、それを鎮圧する場合だ。

特に火属性だと簡単に山火事などが起き、その山の生態系が崩れ、餌を求めて町などに

魔物がくる恐れがあるので、冒険者ギルドに張り出される依頼はそれなりに高い報酬を

もらえるらしいので、冒険者の中では割と人気があるとかないとか。


「欠点は自分の魔力を別の者に纏わせるから、全く練習していないと使えない、

 まあ、これができないと、スライサーなど簡単な(スキル)すらできないから、使えない者は

 かなり少ないだろう。」


「身体強化は皆が知ってるとおりのはずだから、説明は省くぞ、時間もないしな。

 そろそろ鐘が鳴る「カーン、カーン。」こ....もう鳴ったな。じゃあ、次の

 授業は教室だから準備時間の内に戻るように、では解散!」


最後の解散!の一言を、此処から離れた魔法使いに聞こえるように言うと

次の授業の準備のためか、さっさと行ってしまった。


ちなみに、次の授業のは言語の時間だったが、まさか、実技の時間で、実技室に

行ってまで、長々とした説明を聞かされると1フラ(1cm)たりとも思ってなく、

しかも、魔法使いのように途中から自由になってない、エインのような人たち、約10人は、

途中から寝てしまい、怒りのチョークショットをくらっていた。しかし寝ていない人の中で、

二回目の先生の説明を聞いていた人は、僕一人だった事実に、ちょっとだけ、

孤独感を感じたのは秘密だ.....。か、悲しくないぞ....。




 





 

次回も週末予定です。

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