神に仕える一族の一家
巫女である母親に育てられたレイ、彼は母親から教えられた巫術と結界を使うことが出来た。
父親からは抜刀術を教えてもらったレイ、しかし、レイはある程度の常識を知ってはいるが、
その3つの技がどれだけの力を持っているかを知らなかった。
この世界、フラジュールで辺境に住む古くから神に仕える一族のとある一家の物語。
「父さん、牧割り終わったよ~。」
「終わったら牧をまとめてくくって家の前に置いといてくれ。先に休憩してくれていいぞ。」
レイは革製の紐で割った牧をくくった後、お気に入りの場所にいくことにした。
父さんに貰った一振りの刀、名を吹雪という、レイが10歳の時に貰った。
それを片手にお気に入りの場所へと向かう、ついたのは雪が降り積もり辺り一帯が雪しか見えないところだ。
ここは何もないが静かでゆっくり出来る場所だ。そこでレイは素振りをしたり、ぼーっとすることが
好きなのだ。今日は12歳となった今日、レイはこの近くの町にある学校に通うことになっている。
(学校か~、この場所ともお別れだな、折角、ここへ来たんだ、何か一つ技を・・・)
レイは構える、居合[一閃]を放つ。空気を切り裂く音とともに刀をふりぬく、腕が落ちていないことを
確認して、満足そうに頷いたレイは家に帰ることにした。
家では父さんが準備を終えて僕を待っていた。
「レーイ!いくぞー!」
「待って、すぐ行く。」
僕の新たな生活が待っている。
ここはビュルンデルという町だ僕はこの町の学校に行く。
父さんと学校の前までいくと、僕と同じようにこのビュルンデル学校に入学しようとしている人がたくさん
いた。
少し待つと、先生というのだろか、一人が中から出てきて、ここにいる人達に学校に入るようにといい、
中へ入っていった。
中には先生と思われる人が数人いてある程度の人数ごとに別々の部屋に入れていった。
僕も呼ばれて部屋へ入る、父さんは帰って行った。
この部屋は教室というらしい、今から試験を行うといい問題が書かれた紙を配られた。
正直言って簡単すぎた、しかし母さんからあまり目立たないようにすることといわれているので、
周りに合わせて、二割ほど間違えておいた、どんな問題かというと、文字と一桁の足し算、引き算の文書問題だった。
終わった後三桁の番号の板が全員に配られた番号はそれぞれ違うようだ。
「今配った番号札は自分のの部屋番号だ、この学校ではこちらが用意した部屋に住んでもらう、
三桁目は階層二桁目までは部屋番号だ、男子は東の寮、女子は西の寮だ、立て札があるから間違えないと
思うが。」
僕の部屋は111だ、一瞬硬直したがここは一階近いからいいやと考えるのをやめ自分の部屋へ向かった。