1話 不思議な場所
「完全に俺の不注意です、すいません。」
何度も頭を下げながら謝罪すると老人は
さっきとは違う普通の笑顔で口を開いた…
「いやいや、お互い様じゃ
もお大丈夫じゃ、ありがとう若いの!」
起き上がらせながら再度謝り、ホッとした様子で最後に軽くお辞儀をしてその場を後に歩き出した。
「まじで気付かなかった、、
てかあの変な笑いなんだったんだ…」
何かが引っかかっていた
「まぁ別にいいか…それより早く帰ろ。」
今度はなるべく周りを気にしながら無事に家に着いた
「なんか今日は変に疲れたな。。」
ベットに寝転がりそのまま
ゆっくりと瞼を落とした。
「俺は夢を見ていたそして
何故かこれが夢だと分かる。
この世界ではない何処か…
見たことがあるような不思議な世界だ
その証拠にそこらへんに鎧を着たまるで
アニメに登場するような剣士や
魔法使いらしき人が行き交っている。
そして何より、遠くの空にはドラゴンみ
たいな姿の魔物も飛んでいる……」
夢とはいえこの光景には驚きよりも
ワクワクを隠しきれない辰巳はその
町を気持ち悪い位ニヤニヤしながら
少し歩いて行くのだった。