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竜の少年  作者: 津田花
13/16

十二、あたしはヨルス姉様があんなに機敏に動くのを見たことがない。

次に送られたのは、あたしが一番会いたくなかったヨルス姉様。

何と言ってもこのマイペースがあたしの波長とイマイチ合わない。

茶色い髪にイユのように真っ直ぐな髪。

前髪も長くのばした後ろ髪も規則正しく並んでいる。

この人がゼンと同じ年だなんて信じられない。

 

「シーナちゃん。」

 

とりあえずあたし達をテーブルに座らせて一言。

 

「あのね…」

 

このいつも眠そうな顔もついていけない。

 

「何?」

 

「このままだとイユちゃんが危険よ。」

 

「イユが!?」

 

私の片割れ!!

 

「どう危険なの?」

 

あたしはこんなに焦ってるのに、となりのゼンは落ち着いてる。

まあ、ゼンには興味の無いことだろうけど。

 

「覚醒出来ないかもしれないわ。」

 

「覚醒なんて…」

 

しなくていい。

覚醒したらバテバリーギに体を与えたも同然。

 

「覚醒しなかったら人間を見る度におそうのよ?ゼンさんが落ち着いて話せないわよ?」


それじゃ、呪いが…


「構わない。シーナが傷つくよりましだ。」


あたしはゼンの過去かイユの未来かなんて決められない。


「そう?じゃあ話は早いわね。あたしが借りた鱗を返すから、二人でイユを覚醒させなさい。」


ヨルス姉様は機敏に!

それはもう機敏に!!

ゼンに鱗を渡してあたし達に魔法をかけた。

イユの元へ。

                              

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