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とある双子の非日常  作者: 吹雪
第2章 ゲームをしよう
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第5話 とある双子の梅雨

 時期は梅雨の終わり。しかし未だに雨は止む気配を見せない。こんな日は外に出る気が失せてしまう。本当にいやな時期だ。


 それでも、僕の好奇心は色々なものに向いていく。だけれど雨だから外出はしたくない。仕方がないから室内でできることをやろう。


 というわけで、


「ゲームをしよう、一夜」

「……」


 僕が今、双子の弟である一夜に見せているのは、ゲーム『神隠しの夜』である。このゲームはタイトルを見ておそらく分かると思うが、ホラーアドベンチャーだ。結構人気シリーズらしく、とりあえず流れにそって第一作を買ってみた。


 暇な時に一夜とプレイしようと前から思ってたのだけれど、なかなかそういう機会もなく、引き出しの中に眠っていた代物だったりもする。


 このゲームの主人公は二人。双子の兄弟らしい。そこがなんとなく、僕たちと通じるものがあるような気がする。


 主人公たちは、ある日突然親の都合でとある田舎に引っ越すことになる。そこで彼らは、村の奇妙な言い伝えを知る。


 その言い伝えとは、神隠しである。悪い子供を天狗が拐っていくという、ごくありふれた言い伝えのはずだったのだが、主人公たちが引っ越して来て一週間後に事件が起こる。


 主人公の片割れ、兄の方が行方不明になるのだ。残された弟は兄を探し始めるのだが、そこで驚愕の真実にたどり着く。


 果たして、弟は兄を見つけ出すことができるのか――そして神隠しの謎とは――というような感じらしい。


 このゲームの特徴は、兄視点と弟視点の両方が楽しめるところらしい。なかなか面白そうだし、早く始めたいものだ。


 僕は相変わらず微妙な表情で黙っている一夜の返事を聞かずに、さっさとゲームの準備をした。本体をテレビに繋げ、ソフトを入れる。電源を入れたところで開始だ。


 さぁ、これは僕を楽しませてくれるだろうか?


2013/1/13 少し改稿しました。

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