夏休み!0日目♪~変な奴がやって来たパート3。
嗚呼、想像以上に困難が多いらしい。
風呂上り、ベランダに出て星を眺めている。
「ああ、今日は星が綺麗だなあ…。」
(私のほうが綺麗だよ!)
…お前を見たことねえよ。
結局、ドムクエはこのバカのわがままのせいでお預けだった。
そして風呂に入ると言い放ち、さっさと済まそうと早足で浴室へ向かったのだが…。
俺が上着を脱いだところで問題が起きた。
(キャー!逆セクハラだ!逆セクだよ!逆セク!)
は?
「何で?」
(ちょっと待って!まだ心の準備が…。ドキドキ、ワクワク。)
話を聞けよ。てか、ワクワクすんな。
(だって、私。あらゆる器官をキミと共有してるから、キミが鏡を見ると私にも見えちゃうよ。)
だ、そうです。
って、ええっ!!
共有!?
「‥‥何とかなりませんか?」
(まあ、私が目を閉じていればいいんだけどね。)
なんだ、簡単じゃん。
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そんなわけで、色々面倒だなぁと痛感し始めたわけだ。
ああ、やっぱり現実なんだな‥‥と、ため息を吐きながら星を眺めている。
(そんなにため息ばかり吐いてると、幸せが逃げちゃうぞ?)
「うるせー。」
誰のせいだ、誰の。
「ところでお前、名前は?」
(人に名前を聞く時はまず己から名乗るものじゃないのかね!?)
うわ‥、普通にうぜえ。確かにそうだけど。
「俺は‥‥(私はアテネ。)
‥‥先に言うのかよ。
たまにいるよな、こんなやつ。
(だけど、変な風に略さないでね。ほら、『あーたん』とか『アルベルト』とか。普通にアテネでいいからね!)
誰がそんなあだ名つけんだよ!
てか文字数増えてんじゃん!
しかも、一個目のあだ名どっかで聞いたことあるよ!
「ふーん、アテネ‥‥ね。変な名前。」
(うっせー!ば~か、バーカ、ハンバーガー!)
ハンバーガーてあんた‥‥。
(では改めて、こほん。
私は知恵!芸術!技術!学問!戦術の女神!アテネだよ!
君は?)
改めて言わんでも‥‥。
「俺は‥‥京。桐島 京。」
(うわっ、何の面白味もない自己紹介だったね!そんなんじゃ、面接受かんないぞ?)
「ほっとけ!」
(桐島 京‥‥。じゃあ、京くん!
これからよろしくね!)
「はいはい、よろしくな。」
はあ、これから忙しくなりそうだな。
(あっ、流れ星!)
「お‥‥。」
キラリと輝いた刹那、光の線が生じた。
誰かがイタズラに空のキャンパスに落書きしたかのように。
「珍しいな。見れる機会なんてあんまないんだけどな。」
(綺麗だったねー。だけど、あんな綺麗な物が実は大気圏を漂うゴミだとはねぇ。)
夢がねぇな、おい。
(まあ、私が食べた後のゴミをポイポイと捨ててたから、よく流れるんだろーなぁ。)
おい。
「さて、と。」
軽く伸びをする。
なーんか無駄に疲れた。
「そろそろ寝るかー。」
言うと同時に寝室へと向かう。
(実は私、長旅だったからゆっくり寝るのは久しぶりなんだよー!)
長旅がどんなのだったのかは少し興味があったが、正直めんどくさいので聞かないでおこう。
「んじゃ、さっさと寝るか。」
(ええ!私の長旅の武勇伝聞かないの~?)
ほら、やっぱりこうなると思った。
ベッドに飛び込んで、布団を一気にかぶる。
「勇ましい武勇伝はまた今度聞くから。もう寝るぞー。」
(え~。わかった!)
「んじゃ、お休み。」
‥‥‥。
はやっ!もう寝てるし!
「自由気ままに」をモットーに、この物語を書いていきたいと思います!
何事も適当に(笑)
それはそれは、流れ行く雲のように~♪
この物語で楽しんでいただければ、大変幸せです♪