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醜ければ良いところも見にくい

 いやー、良い話だったね。


 見直したよラブハート氏、やっぱり貴方は美しい。


「ふふん…惚れ直したかし…ら!」


 うん、惚れてはいないんだけどもういいやそれで。


 良かった良かった……危ねえ本題忘れて帰るとこだったわ。


 ムカデムカデ!あいつの事聞かないとだよラブハート氏!


「え…ああ」


「アンタ達暴食王の居場所…わかるかし…ら?」


「暴食王…ですか」


「既にこの辺りにはいませんが…そうですな、若い衆達なら追跡できるかと」


 良かった、これで手がかり0ならマジで無駄骨って言うかイイハナシダナーで終わる。


「しかし…いえ我々も忘れていたわけではないのですが」


「奴の話をここのところまったくと言っていいほどに聞きません…あの図体ですからな、きっと隠れていることはないのでしょうが…」


 それもそうなんだよね、聞く限りあのムカデは最後に会ったときでもちょっとした家くらいのサイズだったのに更に巨大化してるみたいだ。


 成長期だもんなあ…沢山食べるし運動もするし、あいつの気性が荒い原因って空腹と成長痛だったりしないか?


 まあいいや……さて、それじゃあ取り敢えず交渉もできた事だしそっちでのびてる連中に声をかけておくれよ。


「ええそうね…村長、早速で悪いンだけど…若い衆を何人か借りるわ…ね?」


「ええ…ですが彼等の鼻を利用したいならその…あなた様が持っているとんでもない臭いをどこかに埋めたほうがよろしいかと」


 忘れてた、悪臭袋(ハーピィ)はどっかに捨てるか埋めるかしないと他のメンツが倒れちまう…てかこいつら平気?


 まあ下手すると栄養失調で鼻が利いてない可能性は大いにあるか……ムカデの前に飯だね飯、若い衆みんな連れてムカデ探しに行く途中で動物探そうぜ。


 ぶっちゃけ遠征できない理由なんてその間に滅ぼされるとかリスクの問題だろう?こっちにはラブハート氏もいるし皆で移動しながら元気になっていけば問題ないさ。


「動けない奴等は若いのに背負わせなさい、ここを離れるわ…よ」


「な…ここをですかな?」


 不満かい?


「ええ、移動中の安全が確保されている状況ならその方がいいで…しょ?」


「ですが…いやそうか…そうですね…」


「そ、アンタ達が利用した犯罪者が一切合切全部吐いた(ゲロった)から王都から派遣部隊が来るのも考えなくちゃいけないの…よ」


「まあ…それも人間側に今争うほどの体力も残っていないからあんまり急ぐ必要も無いけ…ど」


 足取りがつかめたから潰しに来れる状況ならとっくにやってるだろうしね……そう言えばここ(病狗)に関してはラブハート氏の仕事じゃなかったの?


「一応討伐が目標にはなってるけ…ど」


「それより大きな物のためならアタシボイコットしちゃうわ〜」


 君がそれでいいならいいとも…


「命令違反はしてるからクビにはなるかも知れないけどねーん…一応用心棒みたいな立場だし…?」


 そうなったら一緒に来なよ、私等は歓迎するさ。


 まあブレ子が何と言うかはわからないけど上手いこと説得してみせよう、大丈夫私の説得技能は15%です。


「あの……ところで先程から何とお話をされているのですかな?」


「ん…私の中にはね、もう一人仲間がいるのよ」


 死んだみたいになってない?


「それは……そう…でしたか…」


 死んだみたいになってるよな?


「………」


 死んだみたいになってんじゃねえかおい!!


「ふふ……馬鹿ね、死んだりしてないしアタシは正気よ……そう言う生物なの」


「そういう……?」


「そ、出てきてやりなさい、ダーリン(・・・・)


 次その名で呼んだら威信にかけてお前を殺す。


 うい……しょっと、はーい私ハリガネさん。


 喉を登ってお口の端からこんにちは。


「っっ……!?」


 絶句じゃねえかどうしてくれんだ。


「ちょっと…感触が気持ち悪いからあんまり動かないでよ…ね」


 仕方ないやん…なるべく気をつけるけども。


「そ、それは……」


「共生を強制する寄生虫…名前は…名前は?」


 まだない、ハリガネさんでいいよ。


「名前は通称ハリガネサン」


 さんは敬称だがまあいいや、ハリガネ=サンですよろしく。


「そんなものを体内に入れて良いのですか…?」


「貴方からしたらそんなもの…よね、亜人族とて極限まで見た目が違えば別種に対してのコミュニケーションを取れないのかしら?」


 虐めてやんなよ、私でもドン引きだしラブハート氏も引いてたじゃん。


「大変失礼いたしました……ハリガネサン様も大切な御仲間なのですね…」


「彼は喋れないから代弁するわ…ね」


 ワタシ、ハリガネサン、今後ともシクヨロ。


 ぶっちゃけ私は仕方ないけど、やっぱり見た目がまるで違う種族を受け入れるのは難しいことであるってのは理解して貰えたね?


 これからあなた方にも沢山大変な目には遭ってもらうけど必ず人族との親交のために協力するから信じておくれ。


 って伝えて。


 その間に胃に戻るから、乾燥しちゃう。


 ふー、やっぱり急な外気は身体に来るね。


「……ありがたいお言葉、肝に銘じさせていただきます」


 わかれば良い、怒ってないし。


「相棒の自己紹介が済んだから名乗らせてもらうわ、アタシは人呼んで…愛の伝道師、ルメント=ラブハートよ!!」


 《個性的(ユニーク)》個体【愛伝道師 ルメント・ラブハート】か。


「お黙り!!」 ウィッス。


「あらためてラブハート殿……何卒…よろしくお願いいたします」


「ええ、それじゃ…」


 ああ、取り敢えず


悪臭袋(これ)は埋めてこようか。

ギリッギリ投稿できた!!


投稿日が不安定で申し訳ない…本当に


改稿、何故か私はコピペを2回してしまったらしく同じ話が連続して書かれてしまっていました、多分イザナミです。

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