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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

多数 少数

作者: 行世長旅

この話は別に髪の毛でなくてもいいのだが、想像しやすくするために髪の毛を使わさせてもらおう。


人間の髪の毛は、平均で10万本ほど生えているらしい。

では、俗にいうハゲとは髪の毛が何本のことを言うのだろうか。


言うまでもなく0本はハゲだろう。

では1本はどうだろうか、これもハゲで間違い無いだろう。

では次、2本はどうだろう。これも僕はハゲだと思う。


こうして増やしていくと、ハゲだと感じなくなるのはいつなのだろうか。


例えばだが、9万9999本まで増やしてしまえばこれはもうハゲとは言えない。


印象が変わるのは5万本? はたまた2万5千本? それとも7万5千本?

それらは人によって違うのだろうが、1本ずつ変動されては印象の変化に疎くなってしまう。


数を表す言葉には、多い、普通、少ないなどがある。

細かく言えば、やや、わずか、なども使える。


けれど徐々に変化していくものを見た時、人はこれらの言葉を使い変えるタイミングが分からなくなってしまう。


数の多いものを曖昧に見た時、その印象なんてものはアテにならないものですよ。

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