少しの希望
空腹を感じる
でもあたりを見回りしても、木が生い茂ってるだけ
「絶望的…」
迷ってしまったら、このパソコンを見失ってしまうかもしれない
そう考えると怖くて、動けなかった
「…こんなことしてても、野垂れ死にそう」
ここが何処かわからない今、何がいるかわからない
熊がいるかもしれない
そう考えると怖くなった
「何か、持ってなかったかな」
ポケットを探ると
「!タバコと、ライターだ…!!!」
なぜか、私はたばことライターを持っていた。持っている理由は全然思い出せないが。
火は起こせる、運がいいことにここは森
小枝も結構落ちてる上に落ち葉もたくさんある
これなら、大丈夫かもしれない
パソコンの見える範囲で小枝と落ち葉を拾い、ライターで火をつけた
「…ここ、どこなんだろう」
急なことが多すぎて頭が混乱している
それでも冷静になれるのは、この状況を受け入れてないからなのだろうか
「これから、どうしようか」
このままだと空腹で死んでしまうかもしれない
でも、私にはパソコンだけが頼りだった
パソコンを見失うわけにはいかない
動かないままで、過ごすわけにもいかない
ぐぅぅぅう~
「お腹減ったな…」
動かなくてもお腹は減る
うだうだ考えても仕方ない
“明日には木の実か何か探しに行こう”
そう決意をした時
ガサガサ
後ろの茂みで何か動く音がした
「な、なに…!?」
熊?兎?それとも…