甲板の上の男たち
翌朝、セアンが甲板から海を眺めていると後ろからゼーがやって来た。
「よう、セアン。また海を眺めてんのか?本当に海が好きだなぁお前は。俺にはさっぱりわかねぇ」
「・・・」
「好きといえばお前、昨日リアーナちゃんとヤッたのかぁ?まぁ今回の長期任務は長かったからなぁ当然なぁ」
「・・・」
「にしてもあの胸は反則だよなぁ、顔が埋まるぐらいあるもんな。いやぁホント一度でいいからm・・」
すると突然セアンがゼーの胸ぐらを掴み上げた。
「うぐっ、な、何だよ」
「おい、お前ら何やってんだ」
するとそこへセピア色の髪の男性 ガレッド・ルーアがやって来た。
「次、またリアーナに変な目を使ったらただじゃ置かないから」
「何やってんだお前らは。喧嘩でもしてんのか?」
「いや、こいつがリアーナを変な目で見てたから」
「それはゼーが悪いな。リアーナはこいつの女だからな」
そう言うとガレッドはセアンに近づき小声で話し始めた。
「それでどうだったか?」
「まぁ・・」
「ほう、それでどのくらい大きいのか?もみ応えは?」
「・・・」
などと話していると
「何で俺はダメで艦長はオッケーなんだよ」
「ガレッドだから」
「まぁ、そう落ち込むなゼー。こいつだから仕方がない。ほら、マールだって結構あるぞ」
「何で艦長そんなこと知ってるんすか」
「ん、まぁあれだあれ。艦長だから、うん」
ガレッドの言い訳は理由にはなっていなっかった。
ガレッドに二人の視線が刺さる。
ガレッドは顔を引きつらせながら逃げるように走って去っていった。
「あれまだ隠してるなぁ」
「・・そのうち査問会に呼ばれるでしょ」
その後入れ替わるように一人の男性が走ってきた。
「セアン少佐こちらに居られましたか。整備長がお呼びです」
「・・わかった。すぐ行く」
そしてセアンは格納庫に向かった。
ガレッド・ルーア 准将
男性 44歳 セピア色の髪 黒眼 185cm