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黒の王  作者: カキネ
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黒髪と黒目の子

 ロンデブルク国の辺境の村に子供が生まれた。


 子供は黒い髪に黒目の大変珍しい姿で生まれた。


 親はそれを喜び、その子供をスレインと名前をつけた。

 

 スレインはすくすくと育ち2歳になる頃には言葉を話した。


 3歳になると詠唱もなしに魔法を使った。

 

 親はそれを大変喜び、将来偉大な魔法使いになると大事に育てた。


 4歳になる頃にスレインに妹ができた。

 

 妹は金髪で可愛らしい顔をした姿で生まれた。

 

 名前はアリスと名付けられた。


 スレインが5歳になる頃に、親はスレインを恐れた。


 常識を超えた魔法を親に喜んでもらおうと見せていたスレインに、親は次第に力を恐れた、そして恐怖した。


 いつしか親はスレインを見なくなった。


 かわりに妹のアリスを可愛がるようになった。


 アリスは親の愛情を一心に受け、すくすくと育った。

 

 スレインが6歳の頃、学校に通うようになった。


 スレインは自分にできることを他人にできないとは思ってなかった。


 そのスレインの力を見て、学校では有名人になった。


 有名人になったスレインは力を向上させるのに頑張った。


 しかし家では相変わらずスレインを見ようとはしなかった。


 妹にすら近寄らせてもらえなかった。


 親は妹に危害を加えるのではないかと恐怖してた。


 その反動か、学校では勉強、運動、魔法をがんばった。


 魔法は詠唱をすると使えなかった。


 しかし、詠唱せずに考えその力をだそう念じれば、魔法のようなものが使えた。


 いつしか、周りはそれを魔法とはみなくなった。


 スレインが10歳の時、スレインは学校でも一人だった。


 友人達はスレインの力に恐怖したのだ。


 スレインは魔法とは違う力を使う。


 魔法ではできないことをできた。


 スレインは自分ができることを、できない周りに困惑した。


 そして家でも、学校でも一人だった。


 そんな時に、一人の少女がいじめられてるのを目撃した。


 少女は7歳くらいの女の子だった。


 そして緑色の髪をし、端正な顔をし、耳が長くとがっていた。


 その少女はいじめられていた。


 スレインは心が荒んでいた。


 助けようとか、救いたいとかはなかった。


 ただ、気に食わなかった。


 スレインはいじめっ子を追い払った。


 自分は恐れられているから、名前と自分の姿を見せればすぐに去った。


 女の子は泣いていた。


 スレインは少女に声なんかかけなかった。


 スレインは力で作った金貨を女の子に渡し、そしてそのまま去った。


 同情ではなかった、ただ気に食わなかっただけだった。


 スレインが12歳のときに食事ももらえなくなった相変わらずアリスは親の愛を一心に受けていた。


 スレインは努力をやめた、どうでもよくなった。


 スレインは村をでた。


 一人孤独に村をでた。


 死ぬことも考えたが、それすらもどうでもよかった。


 ロンデブルクのパザードという街に空腹のまま辿り付いた。


 生きるために仕事を探した。


 そして見つけた。


 冒険者ギルドで自分にもできる仕事があることを、そこで、生きるための依頼をこなした。


 彼にはおあつらえ向きの仕事だった。


 怪物の討伐なんて彼には仕事のうちにも入らないのだから。


 そこで彼は有名になった。


 S~Dまであるランクで彼は、すぐにCランクになった。


 そうなるとからかっていた周りの状況はいっぺんした。


 彼に注目が集まった。


 彼は怖くなった。


 また忌避の目で見られることを。


 彼はすぐに街を離れた。


 次は、ゴランという街で依頼をこなした。


 そして依頼をこなした。


 依頼をこなすと、ランクがあがる。


 注目が集まる。


 また彼は街を移動した。


 それを何度も繰り返し。


 彼は18歳になっていた。


 ロンデブルクではもう彼の行くところがないとおもって国を離れようとした

ただ行くあてもなく歩いた。


 そんな時だった。


 前方に一人の人物がいた。


 その人物はこう言った。


「探しましたわ、お兄様」


 こうして彼の物語は始まる。




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