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きみがため。

携帯小説だから出来ることってあると思うので、横書きの利点を浅慮ですがやってみました。


時間が寅の刻というのが嫌ですがね。



「デレデレちゃん。頼みがあるんだけど。」

「いやです!」


 カラオケボックスからの帰り道デレデレを拝み倒そうとしているのはヤンデレだ。

 普段なら二つ返事が貰えるのだけど今回モトヤンについて知ってる事を教えて欲しい!若しくは卒業文集を貸しての頼みは聞いてはくれなかった。

 理由は、『調べたら浮気認定するからね!』だそうだ。

 ヤンデレは再度あの女を思い返す。『何でも聞けばいいってものじゃないのよ!』あの時の目が笑ってた…


「あーもう!腹立つ!!」


 天に向かって吠えてみても始まらないが馬鹿にさらたのは悔しかった。


「ヤンデレちゃん。ごめんね浮気抜きでも話したく無いの…。」

「…でも、デレデレちゃんに悪口言ってたから。」

「悪口?」

「サイテー!とかバカ!とかヘンタイ!とか言ってたじゃん。」


 目をまあるく見開き失笑するデレデレ。


「カラオケの時にも言ってたでしょ?あの子は何でも略すからって☆」

「ならあれの意味は?」

「本人に聞かないと解らないけど多分。『あんな可愛い子の家にお泊まりなんて誘ってくれないってサイテー』『アタシ今バカみたいな顔してるって!』『アタシはヘンタイでも愛せる自信あるよ!』の略で大体合ってるはずです。」

「…伝わらないな!」

「伝わりづらいですね。」

「なら余計にモトヤンについて知りたいじゃん?」

「調べられると困るし、ヤンデレちゃんが私を嫌いになっちゃうから。」

「……成らないよ。デレデレちゃんはワタシの嫁だから嫌いになんか…頼まれても……無理。」

「君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな。……なのです。」

「和歌?」

「そうだよ。相手は違えどモトヤンちゃんの気持ちでもあるし、今の私の気持ちでもあるから。」

「…調べるからもう一回!」

「いやです!」


数歩先に行くと振り返りざまにアカンベをするデレデレ。


「あっこら!教えろ!」

「ダメったらダーメ♪」


暫く二人きりの鬼ごっこをしたがヤンデレがデレデレを捕まえて修了となった。


「…どうしても知りたくなった。」

「何を?」

「モトヤンのこと。それにデレデレちゃんが隠し事してるから。」

「…調べるなら、一緒じゃなきゃ嫌。……浮気認定しちゃうよ?」


降参とばかりに両手を上げて白旗を振るヤンデレ。


「ヤンデレちゃんが私を女にしてくれるのね?……嬉しい。」( 〃▽〃)

「どういう意味で?」

「だって選挙とかで『私を一人前の男にしてください!』って言ってるでしょ?」( ̄^ ̄)

「うん。意味が違ってくるから言葉は選んでね?本当にお願い。」(・ω・`人)


モトヤンの捜査を翌日から始める事になった。


「デレデレちゃん知ってる事を教えて?」

「本人に聞けば?…でも浮気認定はするからね!」

「えぇ~理不尽だよ!」

「二人の共同作業♪」





和歌や花言葉を入れると何となくまともな文が書けてるように見える不思議。


どんな名詞にも『オブ・ザ・デッド』を付けると楽しくなるのと同じなのでしょう。


実験にお付き合いありがとうございます。


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