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親睦試合。体育委員長。

 体育委員長。

 性格:猪突猛進。

 女子の中でも長身の180cmをキープする。

 学校自体でスポーツ推薦とかを募っているわけも無いのだけど彼女の代で作った新設空手部がその年に全国大会まで行ったのはちょっとした伝説である。

 彼女の事を良く知らない人や試合で対戦した相手から付けられたあだ名が『メスゴリラ』と陰で言われてはいる。だからと言って彼女に女性らしさが無いかと言えばそうでも無い。

 引き締まった筋肉の上に薄ら乗った脂肪は理想的で特にスラリと伸びた両脚はある種芸術的だ。

 少年を思わせる大きめな瞳に細い顎と薄い唇。

 女性らしい体躯を抜かせば少年と間違えても仕方ない。

 そして風紀委員長とは小等部からのつき合いである。


「今日こそはギャフンと言わせてあげますの!」

「……会長。風紀委員長と体育委員長って仲が悪いのでしょうか?」

「犬猿の仲と思ってるのは風紀委員長だけだな」


 体育委員長は風紀委員長の理不尽な文句に終始笑顔で対応している。


「____!少しは何か言い返しなさいよ!!」


 風紀委員長が蹈鞴を踏んだ……違う!体育委員長が引き寄せた。

 小柄な風紀委員長では体育委員長との身長差でスッポリと胸の間に顔が埋まってしまう。


「キャツ!何!?ちょっ!離しなさいよ!」

「……大丈夫。大丈夫。」

「ココを何処だと思ってるのよぉ!離してー!」

「……風紀委員長になってからオレと遊んでくれない。だからダメ。」


 風紀委員長は密着から逃れようとジタバタするが諦めた様にダラリと腕を垂らすと大人しくなった。


「わかったから、離して」

「………落ち着いた?」


 体育委員長の別名はよく知った者からは〈天然女殺(レディーキラー)し〉と呼ばれている。

 本人に自覚が無いからタチが悪い。


「じゃあ試合しよっか!」

「……うん」


 上機嫌な体育委員長とは逆に複雑な面持ちでコチラ側に戻ってくる風紀委員長の頬は少しだけ紅かった。


 体育委員長のチームは彼女以外下級生で編成している。


 〈じゃあ頑張ろうぜ!みんな!〉

 〈ハイ!お姉ぇ様!!〉


 何か聴こえたが聞かなかった事にしよう……うん。


「………ねぇ」

「ん、どうしたの?」


 すぐ隣まで来ていた褐色エルフが制服の袖を引っ張る。


「バスケットボールって何?」


 今更!?

 今までこの娘は何を観てきたのだろうか?

 少々眩暈がしたが、バスケのルールを簡単に説明した。


「つまり、ボールを籠に沢山入れたらいいのね」

「うん。間違ってないよ」



 試合開始1分体育委員長へのパスを弾いた褐色エルフは流れるような動きで相手のメンバーの間をくぐり抜けて一気にゴールを決めた!


 自軍のゴールへ!!


暑かったり寒かったり。

体調管理が難しいですね。

では。またね。

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