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きんぱつついんてーる。

深夜のテンションって恐いね。((((;゜Д゜)))

「カウンターの女は誰?」


 掴んだ手に力を込める。


「ヤンデレちゃん………痛いよ。」


 慌てて手を放すがデレデレちゃんの腕に赤く痣が出来ていた。


「兎に角部屋に行こう?そしたら話すから。」

「絶対だよ!」



 同時刻201部屋。


 室内は暗くモニターには今月の新曲案内が映し出されている。

 ヤンデレは手探りでスイッチを探り室内の灯りが点き安堵した。


「デレデレちゃん……話してくれる?」

「はい。ヤンデレちゃん。」


 先ずは何から話したら良いのかとデレデレは困惑していた。


「…とりあえず何か飲み物でも。めにゅーめにゅー。」

「でしたら、ダイエットコーラ・宇治抹茶フロートが宜しいかと。」

「ワタシもそれで。デレデレちゃん揚げコッペパンカレー味があるよ♪」

「まぁ☆素敵!」

「では、注文だすよ。」


 内線で注文をだす。

 暫く沈黙が二人の間に流れた。


「彼女は何者なんですか?デレデレちゃん。」

「彼女は…」


 部屋のドアが開き店員が入ってきた。


「き…きんぱつ…ついんてーる。」

「おまたぁ~!」


 どことなく緑色っぽい液体が入ったグラス2つとカレーの匂いをただよわせていた。

 そして、お盆にはオムライスとスープが乗せてあった。


「あの、オムライスは…」


 そう。頼んでいないとヤンデレは伝えようとしたが遮られた。


「大丈夫!これアタシのだから♪」

「ここで?」

「デレデレちゃん☆いいよね?」

「あのね。ヤンデレちゃん紹介するね…中学の時の同級生で…」

「モトヤンでーす!」


 ――腐れビッチか――


「あーあー!サイテー!」

「店員が何勝手やってるんですか?」

「ごめん!ごめん!ヤンデレちゃんアタシ店員じゃないんだぁ今。」

「それに、サイテーって!喧嘩売ってる?」

「えーっ誤解しちゃった?」

「誤解?無理があるだろ!」

「あぁ!『ヤンデレちゃんが登校するまで退学しちゃうなんてアタシってばサイテー!』って意味だったけど。伝わらなかった?」

「絶対つたわらない!」

「まじかよ!じゃあハイあーん。」


 モトヤンはオムライスをスプーンに乗せるとヤンデレの前に出した。

 ハムッ。

 思わすヤンデレは食べてしまった。


「……おいしい♪これ注文しようかな!めにゅー。」

「ごめん!無いよ♪アタシオリジナルの和風餡掛け筍オムライスだから。」

「モトヤンちゃん私にもたべさせて!」


 ――デレデレちゃんが…でもワタシの使ったスプーンで食べるって――


「モトヤンとデレデレちゃんってただの同級生なのか?」

「それは秘密。何でも聞けばいいってものじゃないのよ!」


 ヤンデレはモトヤンを睨み付けた。


「二人仲良いね!」

「解る?」

「違うぞ!デレデレちゃん!」


 しかし、ヤンデレは腑に落ちなかった。


 ――金髪ツインテールはツンデレだろ?これには裏があるはずだ!―――







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