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W.G.P

 前回の放送で多くの人に共感をいただきました『wild girl protection ―野生少女保護―』その今回第二回です。

 男性目線からの前回から団体は変革をしたと情報が入り我々スタッフは密着取材を成功しました。


 大幅な組織内改革とそこに集まる少女達はどうなるのか?VTRスタート!



 小川のせせらぎに雪が落ちて流れて行く、雪の落ちた後にはふきのとうが黄色い花を咲かしていた。


 季節は春。


 《場面チェンジ桜とその下で戯れる少女達を映す》


 野生少女にも春の季節がやって来たのだ。

 それを写真に収めている女がいる。


 彼女の名は、デレデレ(28)。

 元は大手企業に勤めるOLだったが社員旅行先のオーストラリアで野生化した少女を観て帰国後にボランティア活動を初めて去年OLを辞めてWGPに本格的に舞台を変えた一人である。


 ―貴女にとっての野生少女とは?―


「……一言で『可愛い』です」


 そう話す彼女がスタッフにカメラを託すと立ち上がって走り出した。


 《カメラマンの荒い息が入る》


「な、なにするにゃー!はーなーせー!」


 少女の声が大空に響く、我々は少女の声がする方に急いだ。

 するとそこにはスク水少女がデレデレに羽交い締めにされてる姿があった。


「はなすにゃ!やめろにゃ!」

「あははは元気いいなぁ~健康!健康!」


 デレデレは少女の腕を片腕だけで絡め取ると空いた片手で少女のお腹を撫でながらキスを迫った。

 初めから嫌がる少女は彼女が唇を奪うと少女の態度に変化が起きた。私もそうだけどスタッフ達も衝撃だった……ものの三分も立たない内に少女の声は甘えたような嬌声に変ったのだ。


「あぁ~ん、おねぇさぁまぁ~ん……もっとぉ」


 スク水少女はスッカリ気を赦したのか彼女の座る膝の上で丸くなっている。

 デレデレは少女の顎の下を撫でながら質問に答えてくれた。


 ―今のは何をしていたのですか?―


「野生少女の観察と安全パトロールですかね」


 彼女の話では、近年野生少女は見た目の可愛らしさが濫獲や密猟の標的となり、犯罪者が増加傾向にあるとても気が抜けない常態が続いているそうだ。

 そしてさらに、ここ数年間少子化が酷く野生少女の数はメッキリ少なくなってきたという。


「だから私たちは少女達が安全に暮らせる環境をつくるんです」


 そう彼女は瞳を輝かせて語ってくれた。


「これから事務所でデスクワークですよ、馴れてますけど外回りの方が好きですね」


 そう言い残して彼女はバイクで帰っていった。




 昼過ぎにデレデレに呼び出されて『きみその公園』までやって来た。

 そこには先程とは打って変わって多くのランドセル少女達に囲まれてキスをせがまれるデレデレの姿があった。


 ―人気者ですね、何をしてたのですか?―


「……餌付けですかね、あぁやって幼女の時からココに馴染んでくれる様にして百合環境を自然な物にするんです」


 そう優しさと信念を込めた言葉で彼女は語ってくれた。

 因みに彼女の言うココとは、特定の地域はコードに引っ掛かる為言えませんが、野生少女保護区域の発展で特区となった場所であります。

 ココでは約5000人の野生少女が暮らしていてボランティアの女性が街を支えているとのことです。

 そこでのデレデレ達の仕事は街の危険な場所のチェックや外灯の整備など地味でこまめな作業が続く。


「……この場所は始めは所長の個人所有の土地だったものに家を建てて野生少女と共同生活からスタートしたそうです……では行きましょうか!」


 彼女の後についていくこと15分。

 着いた場所は『ハイスクール学園付属ジュニア中学校』だった。

 ここでも彼女の人気は凄まじいものだった。


 《人だかりでカメラが揺れてピントが合わない》


「キャー!」


 どこからか悲鳴の様な声で蜘蛛の子を散らすように人が離れて空間が出来た。

 中から二人の女性が現れた。

 一人はデレデレ女史、そしてもう一人は長い黒髪の女の子だった。


 《カメラマンは近くに移動しながら二人に焦点を合わせる》


 肉眼ではハッキリしないけどカメラが、デレデレが刺されたのを映していた。


「デレデレさんには沢山の人がいる……でも、でも、わた……し…ひとり、だもん!……だけ、だから!……あなただけだから!」

「……大丈夫っ、ねっ大丈夫だから」


 デレデレは左腕を確認する、しっかりとフォークが刺さっている。しかし、デレデレは気にも止めてないかの様に右手で少女の頭を撫でている。


「……うぅっ……おねぇ……ざ…ん…ごべんなざぁい」

「私はね、ヤンデレちゃんの愛を受けて幸せよ」



 この後、保健室で治療を受ける彼女に質問をした。


 ―さっきみたいな危険な事もよくあるのですか?―


「大自然の中では何でもありますよ!彼女達だって生きてるのですから感情はありますよ」


 彼女は、刺されていたのに嬉しそうだった。


「体の傷はいつかは治りますけど、心の傷を受けた彼女がやっと心を開いてくれてるのだから全力で受けますよ!私は!」


 もうじき、夏がやって来ます。

 野生少女達は薄着に変わる季節です。

 この地区に住む少女達の笑顔は野生では無くとても自然な笑顔だった。



 ―野生少女との百合ハーレムが私の指命です。デレデレ。―



 〇〇〇わぁーかいびゅ。

 終。









前回の~とありますが、探しても有りませんよ。


ドキュメント形式でやってみたかったのです。

アルファベット三文字アーカイブみたいなやつ。


前の続きは製作してますよ!勿論。


ではまた。

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