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なやむ。

ヤンデレ要素をちょっと絞りました。


『結婚を前提に友達になってください!!』



 ――こんなこと言われたのは初めてだ。――


 ――結婚を前提にって、付き合うじゃ無いの?――


「…友達か。」


 思わず辞書で調べてしまう。

 本来複数を表す『達』なのだが、単数でも達を使うのは友達だけ。


 ――あそこまで全力はデレデレちゃんだけだったよね。――


 席から窓の方を見る。


 ――デレデレちゃんだ。睫毛長いな♪―――


 窓から入る光りがデレデレちゃんを照す。


 ――トクン――


 あれ?


 ――トクン、トクン。――


 なんだろ?


 ――ドクンドクン。――


 デレデレちゃんは可愛いよ♪

 うん、可愛いは正義!そう。ジャスティス!!

 だからデレデレちゃんは正義なんだよ!


 後5分我慢すればデレデレとお昼だよ。

 こんな事ならお弁当作ってくれば良かった!

 なんで今日出会ってしまったんだろう?



 きーんこーんかーんこーん♪


「ヤンデレちゃんお昼どうする?」

「デレデレちゃんは…お弁当なんだね。ワタシ購買行くの。」

 残念です!デレデレちゃんと離ればなれなんですか?

「じゃあお外で一緒に食べようよ♪」


 ――あぁ神様サンクス――


「ヤンデレちゃん何してるの?膝泥だらけ。」

「ごめん。天使が…いやいや行きましょう!デレデレちゃんは何食べる?」

「ヤンデレちゃん私お弁当だから♪」


 ――ワタシの馬鹿!当たり前なこと聞かないの!――


 それから学校の外のコンビニで買い物をして途中にある公園でお昼にした。

 デレデレちゃんのお弁当は一般の女子弁なのだけどカラフルで可愛い!これぞデレデレちゃんだった。


「いつも買って食べてるの?」

「料理得意じゃないから…でも家では作るよ!」


 ――ミエミエの見栄です!ごめんなさい!――


「毎日学校に来てくれるならお弁当作るよ?」

「そんな悪いよ!」

「私たち友達だよ?…ちゃんとご飯食べたら髪の毛だって綺麗になるから…お願い♪」

「き、き、き、綺麗ってだだだだ誰の髪の毛?」

「ヤンデレちゃんの黒髪はとっても綺麗なの!だからこれから私が櫛するの!」

「え!何で?」

「ヤンデレちゃんのだからだよ!」


 後はご飯を食べたのだけど記憶が無い。

 学校に戻る時はもうデレデレちゃんは腕にしがみついていた。


 ――デレデレちゃん柔らかくて、温かくてお日様のにおいがする――


 半日もたって無いのに私達の関係は固まってきた。


 デレデレ太陽を追いかけるヤンデレ向日葵。

 デレデレ風を追いかけてくるくる回るヤンデレ風見鶏。


 デレデレちゃん。

 デレデレちゃん。

 デレデレちゃん。

 デレデレちゃん。

 デレデレちゃん。


 このまま二人…友達でいられるのかな…?




本日二本目ですが。


デレ一握り


ヤンデレ子匙一杯


でお送りしました。



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