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催眠術。

姉妹百合っていいよね。


基本に戻ってみました。

 私には2歳離れた妹がいる。

 見た目が派手な彼女の周りには友達が多くいる。


 それに比べて私は黒くて重たい髪、ただ醜く脂肪の付いた胸……地味な見た目のせいか妹に嫌われている。


 今だってそう。

 さっきから居間で妹が視てる番組を一緒して仲良く成りたいのに上手くいかない。


「おねえちゃん 催眠術って本物かな?」

「あれはテレビの中だけじゃないかな」


 テレビでは催眠術で芸能人の女の子が隣に座った女優さんにキスを迫っていた。

 催眠術で妹と仲良くなれたら信じてあげるよ!


「おねえちゃん…催眠術やってみようよ?」


 いつの間に用意したのか五円に糸は付いていた。


「……催眠術掛からなくても恨まないでね」

「わかってる」


 糸を垂らして振り子の様に五円を妹の前で揺らした。


「貴女はダンダン眠くなる……眠くなる……眠くなる」


 なん往復したのか催眠術が掛かった様子はなかった。

 でも、折角の妹からのお願いだもん姉として頑張らなきゃね。


「ねぇ、デレデレちゃん後でおねえちゃんの部屋に来て」

「わかった」

「催眠術について調べようよ」





 パソコンで催眠術を調べるけど具体的には分からなかった。

 当たり前だよね簡単に出来たら術者さんは廃業しちゃうもん。



「おねえちゃん来たよ」

「デレデレちゃん催眠術を調べる?」


 妹と調べるのはうれしい。


「催眠術なんてどうでもいい 呼ばれたから来たんだ」

「さっきは催眠術って言ったじゃん」


 あれ?デレデレちゃんの様子がおかしい。

 これってまさか……。


「ねぇデレデレちゃんは催眠術はどう思う?」

「催眠術なんてどうでも良かった 用事無いなら帰る 止めて欲しいけどね」

「え? デレデレちゃんの本音駄々漏れ?」

「本当に帰る おねえちゃん止めてよ!」


 まさか催眠術に掛かってるの?


「デレデレちゃんの下着を見せて」

「はい」

「……なーんて……冗………談?」


 デレデレはスカートの裾を腰まで手繰り寄せてる。

 下着は丸見えだし。

 素直に言うこと聞いてるし……分かんない……解んないけど催眠術が本当なら知りたい事がある。


「デレデレはおねえちゃんの事………好き?」

「なんで根暗のおねえちゃんなんか…………好きになったんだろう」

「え? 私もデレデレちゃんが好き」


 どうやら本当に催眠術に掛かってる!

 それに妹も私の事好きって……どうしよう嬉しくてダメ!


「おねえちゃんの何処が好き?」

「黒くて艶やかな髪にグラビアみたいに均等のとれた身体が好き だからスタイルの悪いワタシは嫉妬しちゃうの」


 ウソ。

 私は地味なの。


「デレデレちゃんが、おねえちゃんにしたいこと出来るよ? どうする?」


 言い終わるかどうかの時に私は妹に布団ドンされていた。


「……おねえちゃんが悪いんだよ 好きにしていいなんて言ったから」

「……デレデレちゃん?」


 どうしよう動けない。


「おねえちゃん諦めて 一つになろう!」

「私たち姉妹だよ」

「そんなのでワタシは止まらない」


 私の抵抗なんて初めから無かった。

 デレデレと唇を重ねる。


 鼻が当たらない距離を調べて。


 舌先でお互いの気持ちよい場所を探って。


 私たち姉妹は一つになりたがっていた。


「最初に催眠に掛かったのは……誰?」


 催眠術なんかどうでもいい。



 姉妹は禁忌だから……気持ちいいんだね。



妹は指を鳴らした。

催眠術は解けていった。


催眠術を最初に掛けたのは誰?








姉妹がどろどろになるのは良い。


妹が黒化してますが姉妹なんだから大丈夫。


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