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βの女とかいう背景モブがαΩに挟まっている件

作者: ひつじ
掲載日:2026/06/24


 この世にはオメガバース性がある。


 簡単にいえば生まれながらついている性別だ。男と女があるように、α、β、Ωと呼ばれる性別が人間には付与されている。

 私はこれを知った時「他人事だなぁ」と思った。だってオメガバースなんてフィクションの話だ。フィクションの話が現実にあるってことは、ここはマンガかアニメの世界なのである。

 今時流行りの異世界転生。私はオメガバース世界に生まれ変わったモブだ。


 何故モブか。火を見るより明らかだ。

 オメガバース性なんてほとんどBLの専売特許だからだ。調べたわけじゃないが大半BLで使用される設定である。

 そこに生まれた女ってだけでもモブ率高めだろう。ワンチャン名のある当て馬の可能性もあるが、ここでトドメだ。

 私はβだった。


 女でβ性なんてモブだ。モブでしかない。名もない背景が精々。


 生まれた時から主役にはなれないとここまで畳み掛けられてきた。オマケに人生二回目である。真面目に生きるのも馬鹿らしい。


 小学生の頃は天才児だった。そりゃそうだ。私には人生の貯金がある。何をさせても年齢以上だった。

 テストは満点でかけっこも一等。両親は私がαであることを期待したようだが、平凡なβ夫婦の間にそう簡単にαは生まれない。オメガバース検査をしてもやはり私はβだった。それでも私は同学年のαよりも優れたβだった。

 中学生の頃もそんな感じだった。成績優秀、運動神経抜群。文武両道を地で行った。部活は剣道部を選択して全国まで進出した。これも生前貯金だ。生まれる前は剣道に打ち込んでいたから。


 だけど高校進学とともに剣道はスッパリと辞めた。もうαには勝てないと分かっていたからだ。

 まだ性差が目立たない年頃ならともかく、高校ともなればもう生前貯金など意味がない。α性は、特に男のα性はありとあらゆるものが秀でる。中学三年生の段階で既に男のα性には負けかけていた。結局勝ってはいたが、勝ち逃げだ。生前あれほど心血注いでいた剣道でその体たらくだ。結構ショックだったかもしれない。

 やっぱり真面目に生きるのは馬鹿らしいな。私は高校はそれなりにだらけて過ごし、そこそこ良い大学へと進学した。

 生前貯金は財産を築く資金源にはなった。比喩だが本当そんな感じ。適当に生きていたのに生前より偏差値の高い大学へ進学できたのだから上等だろう。


 まあそのせいでBLを特等席で見せられているんだけど。


 方や明らかにα性っぽい男。

 方や明らかにΩ性らしい男。


 すごいな。ここ本当にレベル高いからあのΩは相当努力してここにきたΩということになる。大学唯一のΩ性じゃなかろうか。だからか思いっ切り絡まれていた。α性はたくさんいるからねこの大学。繰り返すけどレベル高いから自然とαが集まるのだ。


 ああ、でも。あんまり良い絡まれ方ではないな。


 Ωは必死に逃げようとしている。同じ男同士だがαとΩでは体格差は明らかだ。本当に女の子みたい。力で押さえつけられて身動きがとれなくなっている。

 どうかな。βの女とはいえあのαは私に後ろを見せていて、おまけに気付いてもいない。思いっ切り蹴りつければ不意はつけるかも。

 それからあのΩを引っ張り出して逃げる。既に証拠写真は撮った。あとからビービー言われても何とか出来ると思う。しょせん大学のカレッジ内の出来事だし。

 よし、やるか。


 飛び出して男を脇から体重を込めて蹴り出す。突然の暴力にαは気持ちいいくらいすっ転んだ。そしてΩを助け出そうと引っ張り上げるが、Ωは目を白黒とさせていて咄嗟に逃げてくれない。こういうすっとろいところもΩだよね。仕方がないので私も留まった。逃げられれば最高だったが、流石に自分で逃げられないΩを放っておくのはマズい。ただの当たり屋になってしまう。ここは穏便に脅そう。

 起き上がってくるαを見下しながら、私は口を開こうとして。


「テメェ何やってやがる」


 ……閉じた。無論このドスの効いた声は私のではない。かといってこのαのでもない。

 第三者がこの場に現れたのである。


 強烈なα性だった。

 フェロモンを出しているとかではなくて、天性の支配者たるα。とにかく迫力があった。先程のαの男がちっぽけに見えるほどのα性である。

 実際起き上がったαの男は震え上がって逃げていった。迫っていたΩにも、蹴りくれた私にも見向きもしない。情けないヤツ。とか言ってみたが私もキツい。反射で怒れるαからΩを背中に庇ったが、ホントは逃げてしまいたかった。本能的にΩを守るなんてαだけかと思ってた。

 怒れるαがこちらを向く。今更だがこのαも男だ。ただし同じ生き物とは思えないほどこちらのαは何もかも優れていると一目でわかる。


「怪我は?」


 言葉が足りない。しかしお陰で肩から力が抜けた。安否を気にするということは少なくとも危害を加える気はないのだ。

 わかった私は振り返って、相変わらず驚いて動けないΩに声をかけた。


「怪我はない?ってさ」

「あ、へ、平気です」

「佐々木は?」

「……私は蹴っただけだよ」


 驚いて返事が遅れた。佐々木とは私の名前だ。改めてαを見るが知らない顔だ。少なくともこのα性の強さなら忘れるはずない。だが私は相手を知らなかった。


「あの、僕は水瀬瑠衣といいます。助けて下さりありがとうございました。佐々木さんも、そちらの方も」


 うわ、すごいBLにいそうな名前。Ω改め水瀬くんが私の名を呼んだのは、このαがそう呼んだからだろう。初めて聞く名前だし。

 そしてはたと気付く。

 あれこれBL作品の、ヒーローとヒロインの出会いを邪魔しただけじゃね? と。




 強烈なαの男は竹岡省吾と言った。うわ、と思ったけど自重した。水瀬くんに比べればBLっぽい括りの名前ではないだろう。そもそも私も語れるほどBLに詳しいわけではない。

 ともかくその日を境に私は竹岡くんや水瀬くんと過ごすようになった。

 これには一応理由がある。あの激烈な出会いをした竹岡くんだが、彼は見た目やα性に似合わず気遣いの男だったのだ。αが多い大学で一部とはいえαを敵に回したのは良くない。特に水瀬くんは唯一のΩだ。目立つこと目立つこと。それなら竹岡くんの傍にいたほうが絡まれなくて安全であるという理屈である。

 確かにそのとおりだ。あの情けないαでも一対一は勝てない。

 竹岡くんが水瀬くんを守るついでに私も守ってくれると言うので便乗させていただいている。


「佐々木さん、こっちこっち!」


 竹岡くんという強烈なαを味方につけることが出来た水瀬くんは元気いっぱいである。性別であれこれ言うのは失礼だが、やっぱりαを味方に付けれたかどうかで周囲の態度は違うらしい。それはそうだろう。少ないα性の中でも竹岡くんはその上澄みだ。まともな大学生活を送りたいなら竹岡くんを敵にしたくない。水瀬くんは実に快適そうである。虎の威を借る狐とか思ってはいけない。

 そして私も狐だ。こういう大学だからね。今までいたどの学校よりもαの比率が高いということは気付いている。治安は良いが視線を感じないということではない。私もβだ。竹岡くんの恩恵には肖っておくべきである。


 水瀬くんに促されて二人の近くに腰を下ろす。水瀬くんが私の右に座って、竹岡くんが私の左にドカッと座った。

 生前は「百合に挟まる男」は激しく忌避されていたが、「薔薇に挟まる女」はどうなんだろうなとぼんやりした。

 いやマジで。この立場で言うことではないが、二人は必ず間に私を置く。ヒーローとヒロインの間に必ずモブがいる。

 ひょっとして私は隠れ蓑にされているのでは。思うことしばしばある。が、隠れ蓑にするならするで、二人でこっそりやり取りがあるという素振りもなかった。

 

 それともう一つ気になることがある。


「二人はサークルとかに参加するの?」


 水瀬くんの問いかけに私は首を横に振って答えた。真面目な大学生活とかやるわけがない。自堕落にいきます。

 しかし竹岡くんは私の頭を見ながら眉を顰めていた。


「剣道やらねぇのか」


 っっあー…………。

 明らかに私のことを知ってんだよなぁこいつぅ……。


 なんでだ、どこでだ?

 いや剣道やってたこと知ってるなら中学時代だ。しかし竹岡なんて名前に覚えがない。全国大会で対戦した顔が思い浮かぶが、どれも竹岡くんではない。


 えー剣道やってたのすごいすごいとはしゃぐ水瀬くんをいなし、私は「やらないよ」と答えた。


 どんな分野だって首位はα性が独占する。

 知性も、体格も、力の強さも何もかもα性が有利だ。なにも敵わない。

 そんな中で努力したって、無駄じゃん。


「……そうかよ」




 このαβΩトリオが大学内で名物になりつつある時、ついに私は見てしまった。

 竹岡くんが水瀬くんを襲っていた。

 もとい、壁ドンしていた。


「お邪魔しました」


 大学の空き教室で何やってんねんとツッコミを入れたかったが、それより早くピシャリと扉を閉める。

 途端中からドタバタと音が響き、折角閉じた扉をガラリと開けられた。


「違う!」

「な、何が?」

「フェロモン! 水瀬から!!」


 竹岡くんがカタコトしか話さない。でもちょっとは事情がわかった。水瀬くんからフェロモンが流れているらしい。

 Ωは繁殖種だからαを誘うフェロモンを身体から発するのだ。βはそのフェロモンを嗅ぎ取れない。

 ゼーゼーと肩で息をする竹岡くんの肩の向こうに、確かに水瀬くんが蹲っているのが見えた。

 近寄ると、しんどそうに「抑制剤、鞄の中……」と呟いていた。

 発情期だ。慌てて水瀬くんの鞄から錠薬を取り出してフィルムを剥いて渡す。水が無かったが水瀬くんはそのまま飲み下した。慣れた仕草だった。


「ごめん、予定外の発情期が来ちゃって。竹岡くんは何も悪くないよ」


 なり始めだからまだ抑制剤が効いた。ふうふうと苦しそうだが立ち上がれるようになった水瀬くん。だが放っておけば本格的に発情期が始まるだろう。

 その前に家に帰った方がいい。

 家まで送ると申し出た。流石にこのまま帰したら望まぬ事故に遭いそうだ。水瀬くんも同じことを思ったのだろう。お願いするとほっとした顔を見せた。

 意外なのは竹岡くんも送ると申し出たことだ。

 ただし二歩三歩離れたところから。わからないが今もフェロモンがそこそこ漏れているらしい。おわこわっ。ただでさえ大学にはαが多いんだぞ。

 確かにそうなると他のαからΩを守れる自信はない。竹岡くんも必要だ。


 水瀬くんには私のカーディガンに竹岡くんの上着を被せるというスタイルで連行していった。

 βのフェロモンなんてあるかどうかもわからないもの何の役に立つんだと思わないでもない。が、水瀬くんたっての希望だ。


 水瀬くんの家にはなんの問題もなく辿り着き、水瀬くんは頑丈な扉の向こうへ消えていった。




 発情期は数日から数週間続くのだそうだ。その間水瀬くんはお休みである。Ωの発情期は公欠扱いだ。代わりに申請してあげたが、既にαβΩトリオと知られていたのですんなりと認められた。

 その間、竹岡くんと二人きりになる。

 ちょっと気まずい。

 私達はどちらも口数が多いほうじゃない。何を話したものか。

 微妙に対応に困り続けたまま、昼休みをカフェテラスで過ごす。構内併設のものだ。色んな利用者がいるが、竹岡くんが怖すぎるせいか人が近づいて来ない。

 強烈なα性だもんね。加えて多分竹岡くん自身の機嫌が良くない。


「……呆れたかよ」


 どんな話題の振り方だよ。何にとも聞けずに顔を上げるのに留める。


「αなんざ、Ωがフェロモンだせばああなるって」


 もうちょい話しやすい話題をくれよ。

 と思わないでもないが、多分竹岡くんは真面目な話がしたいのだろう。

 しかし答えなんか決まっている。


「仕方がないよ。αなんだから」


 αの本能はよく知られている。そして社会通念的に受け入れられている。α性の本能だけを見て批判するのはレイシストのすることだ。だからこう答えるしかないのだ。

 だけど竹岡くんの癇に障ったようだ。


「アンタが言うのか。他ならぬアンタが」


 怒りさえ見える言葉だった。わけが分からず身を竦める。多分竹岡くんはそれに気付いてすらいない。


「アンタと同年代のαは不幸だった。何もかも一番を掻っ攫っていくβがいるんだからな。俺達が何て言われて来たか知っているか。αの癖に情けない、だ」


「そのβが何て言って剣道をやめたのかは知ってるだろ? α性にはもう敵わないから。負けたことなんかないくせに!」


「つまらないヤツなんだと思った。思おうとした。それで忘れるようにして大学まで来たのに」


「なのに」


「なんでアンタは」



「敵わないって言ってたαに立ち向かってんだよ……」



 独白だった。私に聞かせるつもりもない。答えなんて求めてない、というような。

 私はこの期に及んで目の前のαが誰なのか分からなかった。中学時代の同級生だろう、剣道部にもいたのだろう。でも覚えていない。

 いかにαを、αとしてしか見ていなかったという証左である。


 でも仕方ないじゃないか。

 私だって好きで剣道を辞めたわけじゃない。

 手放さなくちゃ苦しむとわかっていたから、諦めたフリをしていただけなのだ。


「αとかβとかいうなら最初から普通のβとして振る舞っていてくれよ。なのになんで、クソ。違う。こういうことが言いたいわけじゃない」


 ふー、と息をつく。竹岡くんは俯いていた。懺悔をするみたいに。



「アンタのことが好きだ。……多分、中学の頃からずっと」



 だから愛というより、罪の告白のような響きだった。


「アンタは確かに俺のコンプレックスだったが、だから知ってる。どんだけ真剣だったのか。誰よりも真面目に練習していたのかも」


 その言葉でほんのりと過去が蘇ってきた。

 放課後一人残って素振りしていると、誰かの目線を感じていた。武道館の扉から覗き込んでいたのは、あの子はたしか。


「だからアンタにはαだからとか、βだからだとか、言ってほしくない。決めつけないで欲しい、欲しかったんだ。俺は」


 水瀬のこともαだから仕方ないって言うんじゃなくて、真剣に怒って欲しかった。竹岡ならそんなことするハズないって言って欲しかった。竹岡くんの言いたかったことはそういうことだ。

 聞いた上でも、やっぱり仕方がないと思うし、そもそも私が勝手に勘違いしただけで、竹岡くんは水瀬くんを襲ってはいなかった。

 ギリギリで堪えていたのだ。それほど我慢していたのか、私には想像しか出来ない。


 というか。

 それよりも。

 聞きたいことがある。


「……あのさ、今言うことじゃないかもしれないんだけど。竹岡くんってあのチビでガリの細川くん?」


 バッと竹岡くんが顔を上げた。


「ほ、本当に今言うことじゃねぇだろ。あとチビでガリは余計だ!」

「いやだって気になって。おかしいと思ったんだ。こんなに竹岡くんのこと思い出せなかったから」


 少なからずα性を意識していた時期だったはすだし。とは、流石に言わなかった。


「高校の時に親が再婚したんだよ、どうでもいいだろそんなこと!」

「道理で」


 細川くん。

 αだったらしいが、ハッキリ言って眼中に無かった。ものすごく要領が悪くてとてもαとは思えないほど弱っちい子だったからだ。

 声も小さくて力も弱くて。

 

 いつも睨みつけるように私を見ていたのが印象的な男の子だった。


「見違えたね」


 あの細川くんが、竹岡くんに。名前が違うとはいえすぐには結びつかないくらいには。



「頑張ったんだねぇ、きみも」



 竹岡くんはまた俯いてしまった。




 発情期明けの水瀬くんは荒れに荒れていた。


「佐々木さんに告白したってホント!? 抜け駆けじゃんズルい! 佐々木さん、僕も佐々木さんのこと好きです!」


 助けてもらった時から! と主張する水瀬くんに、竹岡くんはあぁ? と眉を顰めた。

 いくら近寄って来なかったとはいえ人目のあるところで話したのが悪かった。それに大学では目立つ3人組やっていたから噂が回るのも早かった。

 とはいえ大学だ。私達は気にしていなかった。しかし水瀬くんの耳には入ってしまったらしい。


 そういや告白されてたな、私。

 本題が告白じゃなかったからうっかり流していたけども。


 しかし竹岡くんといい水瀬くんといいあんまりときめかない告白をしてくるなぁ。水瀬くんに至っては本当に私のことが好きなのか疑うレベルだ。それくらい軽い。

 ……いやごめん。竹岡くんが重かっただけかも。普通告白ってこういうものかも。


「竹岡くんはフラれたんだよね、そうだよね?」

「フラれてねぇ! ……付き合ってもねぇけど」


 チラッと竹岡くんの視線を感じる。確かにお返事自体してませんからね。

 水瀬くんはまだ自分にもチャンスがあると思ったようだ。


「なら佐々木さん、中学生の頃からウジウジ悩んでたヘタレよりも僕を選んで欲しいな!」

「ヘタレじゃねえ!」

「さっきから当たりが強いな……」


 というかなんで水瀬くんが竹岡くんの中学時代の話知ってんだ。……まさかそこまで噂に? まさかね。

 それと別に竹岡くんのことはヘタレとは思わないけどな。



「あー、でも中学時代の私のことをどう思ってたのかは詳しく聞いてみたいかも」


「え、いや、それはその」


「は? ちょっと僕の前でラブコメしないで。やだやだやだやだ! こっち向いてよ佐々木さーん!」

以下登場人物解説


佐々木さん

 下の名前は(決めて)ない。β×βの両親の間に生まれた、純粋なβ。

 前世では何十年と剣道に突き進んできた剣士系女子。

 BLBL言っているが別にBL好きな訳では無い。


竹岡(細川)省吾

 α×Ωの両親から生まれたα。小学生の時、Ωの方の親に運命の番が現れてしまった。

 そのため両親は離婚。暗い思春期を過ごす。

 αやΩでくさくさしていた時に見つけたのが佐々木さんだった。

 他のαの友人達は周囲に佐々木さんと比べられていたせいで、みんな佐々木さんのことが大嫌いだったけれど、細川くんは嫌いにもなり切れなかった。

 親の再婚相手はβ。


水瀬瑠衣

 実は良い番を見つけるために大学に入学した。

 とはいえ血の滲むような努力をして入ってきたのは本当。

 いいα引っ掛けようと考えていたけれど、βの佐々木さんに好意を抱いてしまう。

 とはいえ自分がβにとって重荷だとはわかっているし、彼女と結ばれてもお互い幸せになれないと思っているので成就を願っているわけじゃない。

 このまましばらく3人でつるみたいな、とも思っている。

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