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エピローグ
「前のコンビの方が面白かったけどな」
そうやってリビングで一人、夜中の十時、今まさに優勝を決め、勝ち誇ったお笑いコンビを見て俺は呟く。
ただの一般男子高校生のド素人意見でしかないが、こういった目に見える勝敗では無いもので、優劣をつけるのは如何なものかと考える。
そもそも言葉として少し違和感を感じる。
優れた方に比べ劣っているというのだからか、何故か優劣の劣は悪いイメージがある。
そりゃ、勝敗には負けているかもしれないが劣っていたのかと言われると待ったをかけたい。
当然、優れている方が何事にも勝つのは自然の摂理であるわけだが、それと戦えてるだけで充分負けた側も、何かしら優れている部分はあるはずだと考えを深める。
そうしてる間に夜は明け、昨日の雑念を抱えながらいつものように登校、着席、挨拶、期末試験の返却を迎え赤点間近の点数を見て俺は思い出す。
俺は劣ってる側だった。と




