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異世界で親友が牛になりまして  作者: ちょこだいふく


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6/7

5.代償?

こうして私たちは――元聖女の凛と出会い、同志として絆を結んだ。

そしてここから、私たちの“拠点づくり”が始まっていくのだった。


……とはいえ。


「まずはこの子の状態をちゃんと調べないとね」


凛はそう言って、夢愛の額にそっと手を当てた。


夢愛

「ンモ?(なにするの?)」


「大丈夫よ。ちょっと魂の状態を見るだけ」


(((そんなことできるんだ…)))


部屋の中の空気がふっと静かになる。

凛の手元から、淡い光がにじんだ。


司祭はすでに両手を組んで祈りモードだ。


「神よ……尊い……」



「…もうこの人尊いしか言わないのでは?」


(間違いないね)


しばらくして、凛はゆっくりと手を離した。


そして小さく息を吐く。


「……なるほどね」


「え、わかったんですか!?」


私は思わず身を乗り出した。


夢愛の牛耳もぴくぴくと動く。


凛は静かに頷いた。


「呪いじゃないわ」


「え?」


「あなたたちがこの世界へ来た“道”が歪んでいたの」


私と夢愛は顔を見合わせた。


「魂がそのゆがみに引っ張られて、身体との同期が乱れた。その結果――」


凛は夢愛を見る。


「近くにあった“肉体情報”を拾ってしまったのね」


沈黙。


私は恐る恐る聞いた。


「……なんで牛?」


凛はあっさり言った。


「たまたまでしょうね」


「ンモォォォォォ!!!(そんな偶然ある!?!?)」


司祭は深く頷く。


「魂の歪み……神の御業…深い……」


「いや神の御業とか多分関係ないと思います」


私は即ツッコんだ。



(というかなんでよりによって牛!?犬とか猫とかあるでしょ!?)


「犬でも困るでしょ」


(そうだけど!!)


夢愛が怒って床をドンと踏み鳴らす。

凛はくすっと笑った。


「でも安心して。方法はあるわ」


空気が変わった。


「本当ですか!?」


「ええ。魂の歪みを固定すれば、人間の姿に戻ることも出来るはずよ。」



「ンモ!!(やった!!)」


私はガッツポーズした。


「よかった……!」


しかし——


凛の表情は、ほんの少しだけ曇った。


「ただし……」


「え?」


「その儀式には、代償が必要なの」


静かな声だった。


放置してしまっていたので完結させたいと思います!

次でラストです!

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