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カラクレナイ#59 短距離弾道ミサイル

さて、ヌシがいるであろう大きい池についたわけだが、事前にカリンちゃんから聞いていた景色とは違って沼が広がっていた。しかも生えている植物もやたらと枯れているような……全体的に寂れてるな。ったく、これってこの巣の影響なのか?それとも王様が普段から手入れをしていなかったのか……?

まぁいい。どのみち池でも沼でも足場が悪いところというのは変わらない。ヌシとの戦いは辛いものになりそうだ……特に俺みたいなインファイターにとって機動力を下げられるのはかなり手痛いものだ。というかカリンちゃんもインファイターじゃないか?と思ったがあの子足燃やして歩いてたな。あれができるなら苦労はしないが、エネルギーで足覆っても多分脚力上がるだけだろうし。結局泥に足を取られるだけだ。


「鎧くん、準備はできてる?」


「ま、いつでも行けるぜ。」


「そう……じゃあ行こうか。私が先に行くから、後からついてきて。」


そういうとカリンちゃんはハンマーを構え沼の中心へと走り出した。置いてかれないよう俺も……ってこの沼を覆うデカい魔力に夢中で気づかなかったが沼のところどころに何個か先程戦った沼を泳ぐ血腫程度の魔力が感じられる……取り巻きか?何にせよ気をつけないと。さっき戦った時、奇襲されたりして結構厄介だったからな。


「グシャアアァッ!!」


チッ、言ってるうちに来やがったか!カリンちゃんは……よくあの速度で沼を走れるな。あれなら襲われても大丈夫だろうが……生憎俺は沼でうまく動けない状態だ。後からついて行ってるせいで先程のような援護も期待できないし……って何逃げ腰になってんだ?大体これからこんな奴がウヨウヨいる場所で戦うんだ。単独で処理できないと話にならない。というかこんな奴ら、クレナイなら余裕で……!


「魔式「縛」……!本番で使うのは初めてか?グローの時は使いそびれたからな……あの時は名前もついてなかったし、多人数を想定してなかったが……こうやって何人かを一気に止めてッ!!」


「ブッ飛ばすッ!!」


縛で動けなくした血腫を破で片付けていく。なんと言うか案外呆気ないな。これならこいつらに怯えることもない。それにしてもこの動きを止める技……もとい縛がちゃんと作用してよかった。もしこれで動きを止められなかったら危ないところだったぜ。グローを止める想定で作ったものだからそんなことは起きないとは思うが。ちなみに名前はナイトメアの記憶を見て動けなかった時に考えたものだ。まぁ縛るって言うよりは包み込む感じの技だがそれっぽかったらそれでいい。

さてと、カリンちゃんは……俺が血腫に襲われてる間にかなり前に進んでってるな。幸いなことにまだヌシとは接敵してないみたいだから、さっさと追いついかないと。


「とは言っても、やっぱ泥が邪魔して……うまく動けねぇ!チッ、動けー!俺の足!!」


なんとかして機動性を確保しないと……ただでさえ足がとられて面倒なのに俺の場合、両面宿儺をつけてるから重さも相まってさらに深く足が沈んでしまう。はてさてどうしたものか……?いっそのこと鎧を脱げば……いや、そうすると魔式のエネルギーに耐えれないんだった……

それに昔試した時からそこそこ時間が経って、もっと魔力も力も増している。なんならナイトメアの記憶を垣間見て、魔式の使い方の精度も上がってるから、諸々含めて出力がかなり上がっているはずだ。だとすると……もしこの鎧がなかったら俺の体弾け飛びそうだな。


うーむ、ではどうするか……?四肢がぶっ飛んでもいいから鎧を脱ぐという選択肢もあるが……全力でクレナイ使ってると何故か再生力が落ちてるから四肢がぶっ飛んだままになっちまうんだよな。

そういえば何で再生力落ちてんだ?ライノが言うには、銀かなんかで魔力が乱された場合と、細胞内の魔力が無くなると再生力が落ちる、または無くなるから……膨大なエネルギーが細胞内の魔力をなんらかの影響を及ぼして再生力が落ちてるのだろう。なんらかの影響ってなんだよ。


鎧を脱ぐのはダメだ。そもそもこうして考えてる間にも血腫が襲ってきててまともに進めていない。うぅ、カリンちゃんの背中がどんどん遠くに……

あっそうだ。足にエネルギーを集中させて足が沈んでしまう前に爆速で進んでいけばいいのでは?こんな簡単なことなんで気づかなかったんだ?よーし、そしたらさっそく実行に移そう。

今全身に迸っているエネルギーを全て両足に乗せていく。うっ、鎧無しと比べると大した痛みじゃないが両足が痛んできた……!だったらもう上半身の鎧をパージして、下半身の鎧をもっとゴツくすれば……って大丈夫だよな?痛みが無くなるまでゴツくはしたがこれでプラスマイナスゼロみたいにならないでくれよ?


ふぅ、準備はできたがあたりを血腫に囲まれちまった。ったく、こうなったら走り抜けるか?これだけの量で囲まれちまったら止めようにも数が把握しきれなくて取り逃がしそうだ。それはそれで面倒だしなぁ。

……よし、バーッと、駆け抜けるぞ!沼地に足をつけてクラウチングスタートの体勢をとって……1……2……3……ゴッ——


「ゴーっばでゅえごえっあっあー!!……ごべぇあっ!!」


……うっ、地面に激突して頭が痛い……な、何が起きたんだ……?スタートを切ったと思ったら……勢いよく空に打ち上がったと思って、放物線を描いて落下して、ここは……?あっ、俺を見下ろすカリンちゃんの顔が……とんでもなく怪訝な顔だ……とりあえず、追いつけたのか?


「あー……間に合ったか?」

昔の自分が作った設定に「そう言えばこんなんあったなー」と思う今日この頃

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