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カラクレナイ#56 第二の襲撃

「よし、降参だ。」


センドウはその場で何秒か考える素振りをすると作った銃を地面に落とし両手を上げてそう言った。……降参?それは予想してなかった。てっきりこっから本気を出すのかと。まさかもう出せる手札が無くなったのか?そんなわけ……分身っていうぐらいだからもっとすごいことができそうだが。


「ほう……いや、賢明な判断だと思いますよ。あなたのような混血が私に勝てるわけがありませんもの。」


「あぁ、そうだな。そういうことにしとこう。不名誉だが仕方ない。」


「っ、何を……!」


「よしな。今これ以上魔力を使うもんじゃない。わからないのか?この城は今……」


「王!!ご報告します!!」


センドウさんの話を遮り、部屋に誰かの声が響く。どうやらスピーカーかなんかから発せられてるようだが……誰だ?衛兵?侵入者でも入ってきたか?いや、後ろで鳴ってる音……血腫どもの鳴き声?……っ!!まさか!!


「城が大勢の血腫で囲まれました!!至急応援願います!!」


「なんだって!?」


王様が驚きの声と共に立ち上がる。そりゃ驚くだろう。それにしても城に血腫の襲撃……絶対大魔連合の件と関係あるよなぁ……だとするとワンチャン黒幕の尻尾が掴めるかもしれない。早く加勢に……!


「加勢に行くで!!王様ぁ!俺らは何処向かえばええ!!」


「まぁ待て……少し取り乱した。そうだなぁ……おい!今の敵の配置は!」


「はい!現在わかっている情報によると東が4番目、西が3番目、北が2番目、南がもっとも激しい戦場になっている模様です!!」


「そうか……燈魔、君は西に行ってもらいたい。頼めるか?」


「りょーかい!!行くでセンドウ!!ついでにグローも叩き起こしとけぇ!!」


そうして燈魔さんは走り去っていった。センドウも燈魔さんの背中を追う形で部屋から出ていった。あの言い方的に満身創痍のグローも戦闘に参加させるようだが……かわいそうに。


「あー、ライノ!君には東を頼む。」


「待て。吾輩は南に行く。東なぞそこの老害に任せておけばいい。もっとも激しい戦場ならばもっとも強いものが向かうべきだ。だろう?」


「あーいや、そうかもしれないが東にはこの城の正門があるんだ。そこを突破されると城が危ないだろ?だから一番重要なところを君に任せたいってこと。わかってくれたかい?」


「……それならば、ふむ。構わん。いいだろう。おいフォン!行くぞ!」


ライノとフォンは重い足取りで部屋から出ていった。全く。こんな時にまだ自分のわがままを通そうとするなんて……王様の機転がなかったらかなり拗れてた気がする。さ、て、と。次は俺たちかぁ?

何処に配置されるかな、っと。


「ナイトメアには……南を。紅咲くんは私達と一緒に北に行ってくれるか?」


「え、北?」


思わず声が出てしまった。あれ、俺ってナイトメアの従者としてここにきてるよな?なんで別行動なんだ?認識されてない?


「あ、勘違いしないで欲しいんだが、南はナイトメア一人で十分だろうから前衛が少ない私の部隊に加わってもらいたいってだけだ。別に意地悪してるわけじゃないぞ。」


「いや、文句はないさ。ただちょっと……驚いただけだ。」


「文句言うんじゃない。今は緊急事態なんじゃぞ?わしのことなら心配せんでも良いから大人しくスケアについていくんじゃな。」


いやお前のことは心配してねぇよ、と思ったのは内緒だ。まぁいい。黙って王様についていくか。今回の襲撃はもっと余裕を持って終わらせてやる!

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