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カラクレナイ#46 火の鳥無限ランチャー

チッ、スイーパーって……王様の指令ミスか?なんで俺が叩き潰されなければならない……あー、まさかだが「完膚なきままに叩き潰してやれ」なんて言って送り出してないよな……頼むからもうちょっと具体的に指令を言ってくれ。


「スイーパーぁ?それがどうしたってんだ。こんな小僧の頭一つ潰せねぇでなぁに言ってんだか……」


「む、じゃあ……ちょっと本気。」


「ん?」


つい癖で煽っちゃったけど……怒らせたちゃったか?絶対碌なことが起きないぞ……!

見てる感じ、彼女はその場で力を溜め始めてるようだ。すると段々とハンマーに火炎が浮かび上がってきて……ってロケットみたいに噴射してる!チャージが完了したのか?ものすごい勢いでこっちに走ってきてるぞ!……いやあれスライドしてる……?


「どちらしろっ逃げないとまずい!!」


「もう、遅いっ!!」


ドゴーンと大きな音を立てて床が凹む。ギリギリ避けれたが……辺り一面に炎が広がってとんでもないことになってやがる。まぁ俺に火は効かないけど。

ここまで大振りな攻撃を仕掛けたあとだ。きっと隙が……と思ったらもう次の一撃を構えているしまだハンマーが燃えていた。ぐ、エンチャントか?属性付与とは….俺に効くような属性だったらさらに良かったんだがな。いやよくないか。


「ハハッ!生憎俺に火は効かないぜ?やるならハンマー自体を当てるんだな!」


「さっきから……うるさいなぁ。」


またくるか?と思ったらハンマーを空に掲げていた。すると周りに広がっていた炎がみるみるうちにハンマーのもとに集まってゆき、大きな火球になった。なんだぁ?発射でもすんのか?


「千鳥、きて」


そう言った途端、大きい火球から小さな火球が飛んでくる。いや、あれは……火の……鳥?マシンガンみたいに乱射するもんじゃないだろっ!しかもっ!着弾したら爆竹みたいな爆発しやがるっ!そのせいで逃げ道が狭まって逃げにくい……!だが弾道は単純、避けれないほどではない!


「こんな小鳥じゃ俺は捉えられないぜぇ?」


「安心して。千鳥は賢い子達だから。」


うおっ、急旋回して挟み撃ちに……逃げようとしても回り込まれる……っ!でもバカみたいに連射しるんじゃなくちゃんと狙いを定めなくちゃ……着弾位置がまばらで空間にまだ空きがある。このくらい余裕……!って着弾して広がった火が戻っていってるぞ?なるほどリロードでもしてんのかぁ?何度打ち込んだって変わんないぞ?


「ハッ、爆風が気持ちいいねぇ!!」


「チッ、八咫烏!」


ん、種類が変わったか?今度はどんな……いや、これは……灰からできた鳥?地面から生えてきてるが床が燃えた時に出た灰からか?って生成方法違うのかよ!千鳥は止めてくんないのかぁ?

でこいつの能力は一体……って思ったらこいつ、近くに半径1mぐらいの灰の領域を広げてる。そして近づくと空気が重く感じて否が応でも減速してしまう。行動制限系か?めんどくさいお仲間を持ってるもんだ……


「ま、壊しちまえば関係ないがな!!」


千鳥を避けながら進路上の八咫烏を壊してく。壊すと灰が辺りに撒き散らされ滑りやすくなるが……そのぐらいどうとでもなる。強いて言えば俺にも灰がついて服が黒くなることぐらいだな。それも大したことはない。


「まだ抵抗するの?……疲れたんだけど。」


「いや俺に愚痴られても……」


一応本気の試合だから疲れるのは当たり前だろぉ?……かくゆう俺は懲りずに本気を出してないが、そろそろ攻めに転じたいしな。様子見の出力30%から100%に上げる。両面宿儺も纏い、万全の態勢だ。この試合を一気に終わらせてやるぜ!


「魔式を使うっていう大盤振る舞いしたんだから……少し感謝してよね。でも……楽しいダンスはもう終わり。あとはお片付けの時間だよ。」


「遊んだものは元の場所に戻そうねってことか?このままだと冥土に返されそうだぜ。ま、そんなことは起こり得ないけどな。」


む?魔式?まさかこの炎の鳥か?大した強さじゃないが……まだ真価を隠してる?いや、気にするほどのことじゃないな。それよりも試合を終わらせる方に意識を向けねば……


「はい、終わり。」


ん?体が……っていつのまに足が拘束されて!今度は両腕にも!しかも千切れない……ッ!チッ、なんだ!?このやたら硬い触手!?


「動けないとこ申し訳ないけど……頭。かっ飛ばすね。」


「おいおいおい、まっt……!」


負けるっ!!

鳥です。

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