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カラクレナイ#41 四聖会議(仮)開始!

でー……扉の前に来たとはいえ、これどうやって入るんだ。俺の力じゃ開かなそうだが。誰かが開けてくれればいいが……


と思っているとおもむろに扉が開き始めた。まさか自動ドアだったとは。センサーがあるとは思えないが……どうやって動いてんだ?そもそもこの城の建材って……赤いしまさか血?この扉、血術で動かしてんのか?どんな質量の物を動かしてんだ。


「ふぅ……開いた……スケアの機嫌はそこまで悪くなってないようじゃ。安心安心。」


「さっきから言ってるけどスケアって誰だ?四聖か?」


四聖だとしたら……残ってるのは王様だけだな。まぁ消去法だが、この王城を所有してるのは王様だし(当然だが)……

それはそうとしてここまで大きい扉を動かせるなんて……血術で動かしてるのだろうが俺の物とはスケールが違う。俺なんて同時に40kgぐらいしか動かせないっていうのに……いや、言い過ぎか。行っても20kgだな。

とにかくこんな大きさの扉……改めて厚みも含めて考えるとキロどころかトンもあり得そうな重さだろう。そんなものを動かせるなんて、もし戦いに流用したら血術が必殺級のとんでもない質量攻撃になる。

流石四聖ってところだな。あくまで予想だが魔式に頼らずともアホみたいな火力だ。誰だって何トンもの物体に押しつぶされて無事な訳ない。


「スケアはわしと同じ最古の吸血鬼にして魔界の王。そして何より四聖の1人にしてこの職を作ったリーダー的存在じゃ。ほら、あの真ん中に座ってるやつじゃ。」


そうして指を刺した先にいたのは、赤い王座に座っているいかにも王様って感じの男だった。

頭には赤い王冠を被り、服は豪華な装飾や赤い宝石が散りばめられた黒いスーツで深紅のマントを羽織っている。腰から下は机に隠れて見えないが、同じようなものだろう。

男はしばらくの間目を閉じて俯いていたが、ゆっくりとこちらを向き目を開く。ナイトメアとは違う威圧感だ。どちらかというとこちらの方が俺は怖い。俺は昔から冷たい目線を向けられるのが嫌だ。


「なぜ遅れたんだ?ナイトメア?」


「ふん、そこにいるライノがわしの弟子に手を出していたからな。少し懲らしめておっただけじゃ。」


「……本当かぁ?」


いちいち話す言葉の圧力が強いなぁ。言葉の重みがナイトメアとでは違いすぎて心がキュッとなる。これが王様の話し言葉か。高貴すぎて僕じゃ受け止めきれないや。


「なんじゃ!?わしを疑うのか!?」


「そりゃそうだ。お前に弟子ができるとは思えない。ライノが襲ったと言うのは把握しているが……」


「はぁ〜〜???把握してたんなら先に助けとけよ!!!というか弟子ちゃんとおるが???ほら、ここに!!!今回はもう分身せんぞ!!!」


一回ぐらい師匠の分身を見てみたかった。どれくらい面白いんだ?俺はナイトメアの関係者なのであんまり笑えないと思うが……側から見ると結構滑稽で面白そうではある。

あと俺が襲われてたの把握してたんならナイトメアのいう通り助けてくれ。本当に死ぬかと思った。


「はぁ……まぁいいだろう。確かにお前の血を持っているようだしな。」


見ただけで眷属かどうか判断できるのか。そんなにナイトメアの血はわかりやすいのか?というかどうやって判断したんだ。


「……スケアは魔界で初めて血術を考案した吸血鬼なんじゃ。それから今の今まで血術を磨き続け、あんな大きい扉も動かせるようになったんじゃ。それでそのついでに他人の血も弄れるようになったんじゃよ。」


俺が顔を顰めていたのを見てか、ナイトメアが補足説明をしてくれた。初めて血術を考案したって……まぁ本人が最古の吸血鬼だもんな。何事も初めてだらけだろう。

それでついでにって言ったが、他人の血って弄れるんだな。今まで意識したことなかったが……出来ないのか?


「普通は他人の血って弄れないのか?」


「そりゃもちろん!相手の魔力にコーティングされているから動かそうとしても自分の魔力が弾かれてしまうからな。わしもできない高等テクニックじゃ。」


ふーん、そうなのか。何気にナイトメアが出来ない技なんだな。ずいぶん難しい技なんだろう。そもそも俺じゃ動かす云々の前に相手の血を認識できないしな。


「よせ、そんなふうに言うんじゃない。俺だけができると言うわけじゃないんだ。教わったら誰だって出来る簡単なものさ。」


「じゃったらわしにも教えてくれんかの。血術はあまり得意じゃないって知っとるじゃろ。」


「前にも言っただろう?教えるのは無しだ。お前にそんな小手先だけの技などいらない。魔式だけで十ニ分なくらいだと言うのに……強欲だな。」


ナイトメアって血術が苦手なのか。まぁ前に渡された記憶の中でもあんまり血術を使っていなかったような気がする。化け物みたいな師匠でも出来ないことがあるんだな。

それにしても聞いてるだけでも仲がいいのが感じ取れる。どっちも最古の吸血鬼の1人だし、唯一の気がおけない友人なんだろうな。


そうしてスケアとナイトメアが雑談をした後、四聖達はそれぞれ椅子に座った。丸いテーブルにナイトメアと燈魔さんが、そしてスケアとライノが向かい合って座り、俺みたいな従者達は従う四聖の後ろに立って待っている。

他の四聖の従者達は……スケアの従者達はメイドと執事みたいな格好をした奴。直立不動で動かない。瞬きもしていないのでマネキンなんじゃないかとも思える立ち姿だ。

燈魔さんの従者達はグローとあと……金髪のヤンキーだ。どちらもスーツだが金髪の方は腰に剣を携えている。あいつは見たことないな。さっきまで燈魔さん1人だったからどちらもこの部屋で待機してたんだろうな。

ライノは誰もいない。悲しい奴だ。


でナイトメアの従者、もとい俺は師匠の座っている背後で腕を後ろで組み、出来る限り良い姿勢で動かないよう頑張っている。このメンバーの中で俺が一番浮いてる気がする……いや一番はライノだな。間違いない。

とは言えこんなすごい人たちの集まりで俺が上手くやってけるだろうか……?はぁ、本番はこれからと言ったが大丈夫だろうか……

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