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カラクレナイ#34 ついに訪れた集会当日

結局明日の朝、燈魔さんとグローが部屋に訪ねてくるまでずっとへの字の体勢のままだった。あの2人が来る頃には声は出せるようになっていたので(相変わらず体は動かせない)状況を説明して布団で寝かせてもらった。

あの2人、一応大魔連合のツートップなのだが……そんな2人に布団を敷いてもらったのだ。後で指でもなんでも詰めなければならない。まぁお礼はしないとな。


で布団で寝ている間にどうやら例のライノっていう人が見つかったらしく四聖の集会の日程が決まった。どうやら次の第二火曜日に集合するようだ。

今は8月の第一水曜日だから……あと6日後だな。今更だが魔界でもカレンダーが太陽暦なんだな。相変わらず文字は読めないが結構助かる。


で、かと言ってまだ体がまともに動かないので寝かせてもらっている。その間にあの時見たナイトメアの記憶について思い出す。

普通ならもう朧げになっているぐらいに日にちが経っているが記憶は今でもありありと思い出せる。と言っても最後に見えたあの記憶は断片的にしか思い出せないが。

あの記憶はほんの一部しか受け取れなかったのだろう。全く、ナイトメアも圧縮してから送って欲しいものだ。


それにしてもあの内容から察するにあれがナイトメアの本気なのだろうが……

あれが本当ならとっくのとうにこの世界が壊れていそうな戦いだった。

逆にあれと戦っていた相手が気になってきた。いや、戦っていたと言えるほどの状況だったか?あの様子は……蹂躙だ。


一番気になっているのはあの全身を包み込んでいた多幸感。そして世界に支えられているような感覚。

あの記憶の中だと身体を包んでいたのは七色の光だ。あれは……それぞれ違う属性を持ったエネルギーのようだった。

エネルギーというと俺も使っている魔式クレナイが思い浮かんだが……あれの出力じゃ到底敵わないだろうエネルギー量だった。


はぁ……まぁ今の俺には理解できないものをわざわざ考察する意味もあるまい。それよりも早く身体を動かせるようにならないと……いったい何日かかるのか全く見当がつかないがせめて集会がある日の1日前、だから……5日後には動けるようになりたい。頼むからこの疲労が早くなくなってくれ……割と切実な思いだ。


_________________________________________________


ということで今日は集会当日。まだまだ身体がだるいが一応動けるようになった。

吸血鬼の再生力と体力でまさか6日もかかるとは思わなかったが動けるようになってよかった。目標の5日での回復は叶わなかったが動けるだけでよしとしよう。

もしこのまま動けなくてもナイトメアなら連れていきかねなかったが……これなら大丈夫だ。何かあっても戦える。


なんて言ってたら部屋に裂け目が開きナイトメアが出てきた。まぁいつも通りのゴスロリ……ん?いやタキシード!?

それにいつもボサボサの髪の毛がちゃんと整えられている!?

こいつ……ちゃんと正装とかあったのか。いやなぜタキシードなのかは知らんが。


「よーし、もうわかっとるよな。早く会場に行くぞ。」


「いや俺はそういうドレスコードはなくて良いのかよ!服を変えるぐらいなんだから格式高い集会なんだろ?」


「いーや?この服は戦闘服じゃからのう……どうせライノがまた楯突いてくるじゃろうから、本気でやろうと思っての。あとゆるーい会じゃからドレスコードはないぞ。」


タキシードって戦闘服だったのか。ん?何言ってんだ俺?もうわけがわかんなくなってきた。とりあえずその服は単なる趣味ってことだな。ドレスコードはないならいい。それよりそのライノって人は大丈夫なのか……?これまで出てきた情報が余りにも不穏なのだが……


「よーし気を取り直して会場へ行くぞー!」


「なぁ。会場ってどこなんだ?」


「ん?それはもちろんここ魔界の王城じゃよ。迷子になるでないぞ……?普通に打首じゃから。」


打首て。中世じゃないんだから。まぁ粗相はしないように気をつけよう。万が一本当に打首になったら笑えない。

というか会場が王城って……随分と豪華なところでやるんだな。魔界ってことを鑑みると西洋にあるようなキャッスルの方だろうが……日本にいた時も出不精すぎて城なんてみたことなかったから楽しみだ。


「前にも言ったかの、四聖のうちの1人が魔界の王でわしと同世代の古い吸血鬼なんじゃ。いつも集会をするって時は奴の王城を貸してもらってるんじゃ。」


そうだったか?言われた記憶がないが……多分俺の記憶力が低いだけだな。


「あ、そうじゃった。燈魔も連れてくって約束してたのを忘れとったわい。後で合流するから先に行っといてくれ。」


「え?でも城についてもどこにいけば良いかわかんな……」


「じゃあ頼んだぞー」


チッ、逃げられた。毎回毎回あいつは俺の話を聞かなすぎじゃないか?

はぁ……しょうがない。一旦1人で行くか?後で合流するって言ってたし城についたら別の人についてけばなんとかなるだろ。


と言う事で裂け目の中に入る。すると目の前には大きな城が……と思ったら視線の先に広がっていたのは大きな背中だった。

しかも裂け目から勢いよく出てしまい背中にぶつかってしまった。当然気づかれ後ろを向かれた。まずい、これが城の衛兵だったらどうしよう。そ、その場で打首にされる……?


「む?何かぶつかったかと思えば……貴様はいったい誰だ?」


「えっ?あ、えーと、あーただの見物客だよ。そうそう。け、見物しにきたんだ。今日ここで四聖が集まるって聞いたから。」


う、ありもしない嘘をついてしまった……だ、大丈夫だろうか?間違っても捕まりませんように。


「む?会議があると言うことは重大な機密のはずだが……まぁいい。見物しにきたと言うのならついて来い。ちょうど従者が欲しいと思っていた。実に都合がいい。」


む?従者?これ結構まずいのでは。


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