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カラクレナイ#30 いざ再戦

まず最初に油断はせず100%でいく。相手を舐めてかかる悪癖をちゃんと意識していこう。どんな時でも100%。これが重要。で両面宿儺を纏って戦闘態勢に入る。先に動いたのはグローだった。今朝戦った時と同じようにバッドでこちらに殴りかかってくる。心なしか今朝よりもバッドを振る速度が上がっているような気がするが……まぁここら辺の攻撃はすでに全部見切っている。避けるのは……


「ぐ……っ!!どこから来んのか分かんねぇ……!」


ってバッドの軌道が不規則すぎて避けきれない!今朝とバッドの扱い方が違くないか!?前よりも技量多めというか……少なくともパワーに任せた振り方ではないな。ちゃんと隙があるところに的確に打ち込んでくる。チッ、一旦後ろに下がって体勢を……


「させないよ!」


一気に近づかれて掴まれた!これじゃ逃げることもできない!まずい……こうなったらもう……


「おらっよっと!!」


地面に叩きつけられ、バッドでめったうちにされる。身に纏う鎧も砕かれ体が粉々に粉砕されていく。体から出ていってる血を使ってギリギリ頭は守れているが、このままラッシュが続くと何もできない……!なんかこの状況を脱せれる方法は……


「オラオラァッ!!反撃もできねぇかぁっ?」


「うるせぇっ!!」


地面にエネルギーを流し衝撃波を出す。それによりグローが空中に打ち上げられ攻撃が止まる。その一瞬で一旦距離をとり、体を再生する。ふぅ危なかった……早くも勝負が終わるとこだったぜ。全く、厄介なバッド捌きだった。ここにきて経験の差で負けそうになるとは。まぁそれでいうならもう負けてはいるのだが……俺ももうちょっと歳を取ればあれぐらい捌けるようになるのだろうか?


「さっきのは新しい技かぁ?俺をあんな高くまで打ち上げるなんて……結構厄介だなぁ。なんて言うだ?その技。」


「そうだなぁ……まだ決めてなかったけど……「崩」ってのはどうだ?相手の体勢を崩すって言うところから取ってみたんだが。」


「……ふむ、いいと思うよ。崩ねぇ……その技の弱点から話そうか。」


ん?弱点って言ったか?この一瞬見ただけで俺の崩を理解したっていうのか?流石にそれは……グローはそう言うと一気に踏み込んで距離を詰めてくる。また近づかれたら厄介だ。けど動きが直線的すぎる。これならまた崩で打ち上げちゃえば……


「その技は発動するとさえわかっていれば避けるのは簡単。」


「!?」


「おそらく、足からエネルギーを放出しているんだろう?だから向いてる方向に扇形に範囲が広がっていく。そしてその状態だと近くにいた場合、横へステップを踏めば容易に範囲から逃れられる。」


「チッ……!」


本当にあの一瞬でここまで把握できるのかよ!クッソ、また接近されちまった!またさっきみたいになるぞ……どうする……?遠ざけたってこっちの攻撃が届かなかったら決着がつかないし……崩が対応されちゃったらあのコンボも使えないしなぁ……いや、案外どうにかなるかもな……


「また接近されてしまったぞ!ここからどうする!」


「そりゃ……正面から殴り合うんだよっ!!!」


そういい俺とグローは激しい殴り合いをし始める。ったく、この戦法はできるだけ使いたくないんだ……痛くはないが精神にくるからな。だがある程度の被弾はしょうがない。とにかく、さっきのようにただひたすらに逃げに徹してしまうのがダメなのだ。こっちは完全なアタッカーなのだから殴り合うしか能がない。だったら避けるよりもぶん殴ったほうがいい方に転がるはず……!


って言ってるがほぼ状況的にはさっきと同じ感じになっている。こっちの攻撃はかなりの確率で防がれているのにこっちは至る所流血だらけだ。ったく、思いついたプランに誘導するためにももうちょっとだけ耐えなければ……


「負けん気だけは強いみたいだけど、実力が伴ってないぜぇ?もうちょっと強くなってからじゃないと俺と打ち合いで対等になれないぞ!」


「だぁっ!!これでいいんだよっ!!」


唯一見つけた隙に全力のキックをぶち込む。またさっきぐらいの距離感に戻ったわけだが……このぐらいなら思いついたプランもできそうだ。よーし、やってやる!グローをギャフンと言わせてやるぜ!

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