カラクレナイ#25 名も無き四聖の会議
四聖の集会。特に名前は決まってないというところが、なんともラフな集会って感じがするが、四聖の魔界を守るという役割上、その集会が開かれるのは、魔界の危機が迫っている時だけ。つまり今回の襲撃、そしてこれから起こるであろうさらなる襲撃。それらの危機が魔界に迫ってきている……ナイトメアはそう考えたのだろう。
とは言ってもそんな結構重要そうな集会に俺なんかが行ってもいいのだろうか?最悪の場合、四聖のうちの誰かの逆鱗に触れて殺されないか?俺なんか、そこにいても何にも役に立たないのに……
「役に立つ、立たないじゃなくて、お前はそこにいなくちゃいけないんじゃ!……そもそも、この集会では同伴者を1から2名連れてこなくちゃいけないのじゃよ。」
「姉貴はその連れて行く同伴者がいないから今まで、分身して無理やり同伴者を作ってたんやで。あれはいつ見ても面白いわ。」
「なんじゃ、燈魔ぁ。わしを笑っておったのか?」
「いやいや、そんなことないですって!」
……俺の師匠、まぁ友達少なそうとは思ってたが……そこまでだったとは……悲しくなってきた。わざわざ自分を増やすなんて、逆にすごいだろうが……まぁ今回の集会ではそりゃ俺を出席させようとするだろうな。断る理由もないし別にいいが……本当にいいのか?というかいつやるんだ?その集会。
「日程はどうします?俺と姉御はいつでもいけますけど……王様は忙しいでしょうし、ライノはどこにいるかもわからないですよ。」
「スケアは忙しいフリをしとるだけじゃ。呼べば直ぐに来る。そもそも、集会はやつの城で行うしの。ライノは……もう呼ばなくて良くないか?」
「ダメですって。俺もあいつには色々話したいこともあるんですから。まぁ、あいつにあっても死ななそうな奴に探させますよ。どうせまた北の方で狩りでもしてるでしょうし。」
四聖全員自由すぎないか?この感じだと日程はかなり先の方になりそうだな。今回の襲撃で疲れたし……帰って寝たい。集会の日程が決まるまで仕事はしたくないなぁ。しばらくは休息期間だ。
「あぁ。そう言えば、庵。お前とハイダーの戦い、ちょっとだけじゃが見てたぞ。」
「えっ、どこから……って魔力探知か。はぁ……どうせダメ出しだろうけど……どうだった?俺の戦いぶりは。」
「うーん、そうじゃな。100%を解放してからは良かったと思うが……最初のほうははっきり言ってカスじゃな。」
はっきり言いすぎだろ。もうちょっと手心を加えてくれたっていいじゃないか。確かにちょっと油断して背骨とか折られたけど……あれは必要な犠牲だった……いやそんなことないが。
「大体お前は戦い始めは油断して力を出さなすぎなんじゃ。なんで強いってわかってる相手に舐めプできるんじゃ?わしには到底理解できないな。」
「わかったって!それ以上言うな。」
舐めプなんて言わないでくれ。これでもちゃんと戦おうとしてるんだ。そりゃ最初から本気で行く奴なんていないだろ。ただ本気を出すのが遅いだけだ。そう、俺はスロースターターなんだよ。どこぞの特徴的な鳴き声のモンスターと同じなのだ。
「なんにせよ、その悪癖はさっさと治した方がいいぞ。初見殺しなんて食らったら対応できないからな。」
「わかったよ。まぁ……意識はするさ。」
「うーん、どうせだったら、燈魔に教わったらどうじゃ?こいつはそう言うの得意じゃし。」
燈魔さんに?確かにナイトメアよりかは丁寧に教えてくれそうだしいいとは思うが……何を教わるんだ?戦う時の意識とかか?
「得意って……何が得意なんですか?」
「あぁ、いっとらんかったっけ。コイツ、元々お前同じように人間で傭兵じゃったんじゃ。だから戦いの中の心持ちとかはコイツに教わった方がいいぞ。」
ん?人間?燈魔さんが?




