カラクレナイ#22 選択肢は3つ
まぁどうしたものかと言っても、もう方法は何個か思いついている。
その一 逃げる暇すら与えさせないラッシュ
その二 力を溜めて一撃で仕留める
その三 100%の斬を連発して微塵切り
考えては見たものの正直確実なのがその一、その三。その二は相手の耐久力が未知数なのでやりたくはない。ここまで戦い続けてあいつの体をへこませたり、両断したりと色々したが結局すぐ治されてしまっている。一撃でやれるラインがわからない以上今この状況でやることじゃない。あまりこの戦闘を長引かせたくないしな。
でその一とその三だが……まぁ言ってることは同じだ。手段が違うだけで。これだったら動かなくなるまで殴り続ければいいしわざわざ検証もする必要がない。けどその三について言うと……あまりにも周りへの被害が大きすぎる気がする。斬の威力やさっきの様子を鑑みるとここら一帯が渓谷みたいになる可能性だってある。できればこの策は使いたくない……と言うことで消去法であいつを倒す方法はその一となる。
要するにゴリ押しだ。物量で攻めていく。
「って、方針は決まったけど、この攻撃の嵐の中どうやって実行するかだよなぁ。」
この戦いの最中にも新しい技を開発し続けてるんじゃないかってぐらいに新しい技が出るわ出るわ。血術っていうのはこんなにも変幻自在に動けるんだな。
相変わらず血だまりから柱が突き上げてきて爆発もするし、酷い場合さっきなんて柱が衝撃波かなんかを飛ばしてきた。それに関しては本当にどういう仕組みだよ。おかげで空中での受け身なんて言う覚えていそうなのが多分世界で数人の特殊技能を覚えてしまった。
まぁこのままやってあいつの攻撃が当たることがあったとしても、こっちは吸血鬼だからおそらく死なない。ラッシュでも叩き込まれれば話は違うだろうが……あぁ、お互いに狙いは一緒ってことか。あいつもこっちに対してはゴリ押ししか方法がないんだ。だからこんなにも必死になって近寄らせないようにし、あわよくばを狙っている……ったく、めんどくさい戦いだ。もうその三の方法で挽肉にしてやろうかな。
「クッ、くるナァ“ぁぁァ“!!!」
っと、危なかった。柱を触手みたいにして使って……これ以上踏み込んでたらこっちが挽肉になってた。一旦離れて……ん?いや、血だまりに誘導された!!チッ、死角にあって気付くのが遅れた!!こっちが本命かよ!!足を血だまりに固められた!しかも変形して球状になって囲まれた!!このままじゃ爆殺だ!!と言うかもう間に合わない!クッソ、せめて防御体制を……
「あぁっもうなんとかなれっ!!」
周りを囲まれ光が差し込まなくなった瞬間、激しい爆発と閃光が俺を襲う。だが
俺が生成した鎧は想定よりも遥かに耐久性があったようで致命傷にはならなかった。……まぁ中で蒸し焼きのような状態になって死ぬほど痛いが、痛いだけなら治る。気がつけば周りを囲んでいた壁は弾け飛んでいたので全速で離れる。構造の問題もあるだろうが、俺の鎧の方が固かったのは何か理由があるのだろうか……?とにかく今のは本当に危なかった。流石に油断してたぜ。
「庵ぃ!!生きてるか!!」
「ギリギリですけどね!!なかなか手強いですよこいつ!手伝ってくれたらありがたいんすけど!」
「うるさいわ!!俺は手を出せないって言うたやろ!!お前一人でなんとかしろや!!」
ったく、ちょっとぐらい手伝ってくれてもいいだろうに……まぁさっき命を救ってくれたから強くは言えないが……はぁ。というか、あいつの攻撃殺意が高すぎないか?避けやすい一撃で誘導し動けなくしてわざわざ爆発の威力が分散しないよう閉じ込めて……あんな知恵を絞った攻撃初めてだ。いやそれよりも、さっきからずっと受けに回ってる。そろそろ反撃に出ないとまずい。でも迂闊に近づけいたら今みたいになる……はぁ、もうどうすれば……あぁっ!!もういい!!こうなったら……
「正々堂々、突撃だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
空中で受け身をするというテクニックは空中ジャンプを応用したものです。空気を踏むのと同じように空気を叩いて衝撃を無くします




