表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/49

カラクレナイ#19 戦闘開始

「今ここに……ジゴクを……顕現させます!」


そう言った瞬間、魔法陣が四方に散り、本部を囲む大きな結界が展開された。すると至る所から血腫どもが湧いて出てくるようになった。ったく、本当に巣を展開しやがった!

しかもこの血腫たち……いつも湧いて出てくる血腫たちより強いぞ。この雑兵一体一体がそこらの巣のヌシぐらいの強さはある。特殊な特性みたいなのはないが、ただ単純にフィジカルが強い。まぁその分いくらかマシだ。透明になられたら困るしな。


「ふーン。木端にしてはよくやるようネ。でもこれはどう?」


え?別に何もおこって……


「…………ッ!!!」


って危ねぇ!!反射で横に避けていてよかった!あいつ、位置を指定してゼロ距離で俺を囲んでビームを一斉に放ちやがった!初見殺しすぎるだろ!

チッ、俺は魔術を使うタイプの血腫はそこまで経験がない。数少ない経験もここまでではなかった。なんてったってこんなやつに喧嘩売っちまったんだ。だがこう言う遠距離タイプは……


「大体近距離が弱い!」


俺のスピードならわらわら湧いている血腫どもを避けあいつに肉薄することも可能!近づいちまえばこっちのもんだ!

あの初見殺しも見切っちまえば避けるのは容易。そもそもこの速度に狙いを定めるのは難しいだろう。行けるぜ、隠れし者!!


「魔式「破」!!」


奴の顔面に狙いを定めラッシュを叩き込む。でも結界に阻まれ攻撃が届かない。しかもこの結界、今のラッシュを喰らっても傷一つついてない。どんだけ硬いんだ?一応それなりの力で殴ったつもりだが……


「やっぱり大したことないネ。ワタシが用があるのは四聖の方だかラ……じゃあネ。」


チッ、さっきのゼロ距離ビームか?空中にいるから隙だらけとでも思ったんだろうが、こっちは空気を踏むって言うとんでもない曲芸覚えてんだ。空中でも爆速で走れるっての。


「俺はまだ死なねぇ、よっ!!」


安全に地面に着地、っと。あいつの魔術が直線的で避けやすくて良かったぜ。でもこちらにもあちらにも有効打がない以上このまま耐え続けるしか……あぁ、まだ試してないやつがあった。


「魔式「斬」!!」


これは仕事の合間に師匠に教わったものだ。やり方は簡単。圧縮した魔式のエネルギーを刃にして飛ばすだけ。理屈で言えばウォーターカッターのようなものだ。

なぜこっちは効くと思ったかというと魔式「破」の方はエネルギーを拳に集中させ、それをインパクト時に爆発的に放出する技だ。だから破壊力が一点に集まらず分散されてしまう。だが「斬」は一点に力が集まってるからこっちの方が結界を破るのに適しているという考えだ。まぁ予想だが。


「…………!」


おっ、思ったよりも切れたな。この調子だったらもっとエネルギーを溜めて放てば簡単に切れそうだ。っと思ったが、結界が少し切られたのがよっぽど不満なのか俺に対する攻撃がどんどん過激になっている。

これでも本気ではなさそうだが、さっきとは違い威力や数が変わった。ホーミングもしてくるようになってかなり厄介だ。

うーむ、力を貯めるとなると俺が魔式で作ってるエネルギーを一部回さないといけず、総量の関係上瞬による身体強化を弱めないといけない。この攻撃の中でそんなことしたら致命的になりかねん。せめて攻撃の量が減ったらあるいは……?


「悪いな。あっちの迎撃体制を整えてたら遅くなった。一旦本部の方は心配いらん。で?こっちはどうなっとる?」


うおーっ!!燈魔さんだぁっ!!ちょうど援軍が欲しいと思ってたぜ!!音声認識でも付いてんのか、この世界?


「ベストタイミングだ!あんたがきてくれて助かったぜ。とりあえず攻撃をちょっと負担してくれ。そしたら俺が力を溜めてどデカい一撃を喰らわせてやる。」


「随分とわかりやすい作戦やな。わかった。あー……あと一応言っとくが俺はお前との戦いで魔力を結構消耗したから派手には動けん。そこは理解しといてくれ。」


あっ……俺そんな燈魔さんに負担かけてたのか……まぁあの人が仕掛けてきた戦いだし問題はあの人にあると思うが……

ちょっと申し訳ないなぁ。ってそんなこと考えてる場合じゃない。負担は減ったとは言ってもまだまだ気を抜けば死ねる状況だ。と言っても吸血鬼が死ぬ方法はわかんないけどな。ん?あいつ……なんか様子がおかしい。笑いを堪えているような……


「ククッ……四聖……アラカワトウマ……!お前を待っていた……!こんな木端では退屈していたトコロだった。今、全力を持ってオマエを滅ぼす!!」


俺への攻撃が止んだ?いや、燈魔さんの方に集中している。なんて言う密度……あれ避け切れてんのか?と言うか俺への攻撃の一切が止むなんてどんだけ俺を舐めてんだ。だがあいつが燈魔さんに夢中になっている間にどんどん殴らないと。あの攻撃だと長くは耐えられなさそうだしな。


「……ふぅ」


この具合だと当分こっちにヘイトが剥くことはなさそうだ。燈魔さんは大丈夫かぁ?ただでさえ魔力が減っている状態だって言うのにあの攻撃の苛烈さ……もうやられてるってことは……


「俺のことは気にせんでさっさと殴れや!こんな攻撃、俺がこれまで潜ってきた修羅場に比べたら屁でもないわ!おらぁっ!!ハイダーぁっ!!その程度かいなぁ!!」


「……ッ!!黙れぇ゛ぇェ!!」


……煽るぐらい余裕があるんだったらまだ大丈夫だろうな。よし、耐えてもらってる間に終わらせる!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ