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カラクレナイ#15 ちょっと待て

「はぁー疲れたぁ。結局最後が一番きつかったなぁ」


ふぅ、で帰ってきたはいいもののここは……俺の部屋か?しかもベッドの上だ。ナイトメアが作ったであろう裂け目を通って帰ってきたわけだが……まぁ一旦あいつに報告しにいくか。とあいつがいそうな談話室に向かう。


「お、帰ってきたか。で、どうじゃった?初めての仕事は。」


「まぁ疲れたは疲れたが、思ってたより簡単だったな。血腫も簡単に倒せたし……巣のヌシとやらも100%の破で1発だったしな。いやーお前に魔力探知を教えてもらわなかったらちょっとまずかったが、ありがとうな。」


「あぁ別に大したことはしとらんわい。わしは遠くから見ていただけじゃしな。さて今日はこれで終わりじゃが……お前が魔式を覚えるのが異常に早かったおかげで時間がたっぷりあるんじゃ。じゃからこの余った1年余りでどんどん仕事をこなしてもらうぞ。」


あーそういえばそんなこと言ってたっけ。本当は一年ぐらい魔式を習得する時間をとってたが俺が1週間で習得してしまったから余ってしまったとかなんとか。だから実戦も兼ねて仕事をさせてるらしいのだが……実戦云々の前に俺には他の吸血鬼が持っているであろう基本技能がない気がする。魔力探知だっておそらく必須だろう。……ナイトメア、もとい俺の師匠は教えるのが下手なのかもしれない。まぁもう仕方のないことだ。こいつに身を任せるしかない。一体一年後俺はどうなってるんだろうか?願わくば元の世界に帰れるあの魔法を習得していればいいなぁ。


________________________________________



……今日で師匠に弟子入りして1年ぐらいか?仕事にももう慣れてきたし大半の血腫は簡単に倒せるようになった。今日も仕事があるらしい。まだあの裂け目を作ることはできていないから師匠に送ってもらわないといけないのが癪だが……こればっかりはしょうがない。さっさと送ってもらって終わらせよう。


この一年で変わったことといえば最初と比べ魔力の温存をしなくなったことなどか?どんどん魔力の総量が増えていったので最初から最後まで全力を出してもそこまで消耗しなくなったのだ。ナイトメアによるとあいつの眷属だから魔力量が多いのだと。


あとは魔式の出力がかなり上がった。今では100%を出すと身体のほうが耐えられない。普通に使ったら腕がもげる。いまだに体が欠損するというのは怖いのだ。あと何年かは使わないだろう。一応使える策は考えたが……まぁいいや。


で、仕事に関してだが……最初の方は我ながら結構苦戦していたが、今ではもう慣れてしまって爆速で核まで辿り着きヌシを倒し核を壊す流れを大体3分でできるようになった。そのため正直暇ではある。血腫の巣というものはどこもかしこもそこまで強い奴がいないのだ。ナイトメアがいうには強い血腫は群れないためこういう巣には弱い個体しかいないのだと。で強い個体はどこにいるのか分からないため仕事として回ってくるのは巣を潰すものしかないらしい。とはいえこの仕事をずっと繰り返してそろそろ飽きてきた。何か新しいことはないのか。と思っていた時、仕事が終わって屋敷に帰ってきたら師匠に呼び止められた。


「おーい庵、お主、大魔連合って知っとるか?」


「大魔連合?師匠がこの前言ってたやつか?」


大魔連合というのは魔界のギルドみたいなものだ。俺がやってる仕事も大魔連合が出しているもので魔界のあらゆることを牛耳っている。つってもナイトメアからちょっとだけ聞いただけだが。


「あぁそうじゃ。そこの頭目にこの手紙を届けて欲しいんじゃ。」


「手紙?」


ナイトメアってそんなでかい組織のリーダーと知り合いなのか。すごい人なのは知ってるが……俺のイメージは山奥で黙々と修行し続けている仙人なんだよな、この人。人の繋がりとかあったんだ。渡された手紙には何かしらの魔術が施されていて開かなかった。覗き見対策か?こんな厳重にするほど大事なものなのか。


「大魔連合に行って手紙を渡せばいいのか?」


「あぁ。じゃあ分かったら裂け目に入って渡しに行ってくれ。」


そういい、裂け目を作ってナイトメアはどこかへ行ってしまった。まぁ気分転換にちょっと外に出てみよう。恥ずかしながらこの1年間仕事以外は屋敷に篭りっぱなしだったからな。おそらくこの裂け目に入れば大魔連合の本部かなんかにいけるのだろう。パッと入ってみるといかにも受付っぽい場所に出た。うーん、とりあえず受付嬢に手紙を渡しとけばいいか?


「あのーすみません。」


「はい。こちらは大魔連合本部の受付です。本日はどういったご用件でしょうか?」


「あーこれを盟主に渡して欲しいんだ。ナイトメアってやつからなんだけど。」


ナイトメアの名前を出した途端、受付嬢の顔が固まる。元々の笑顔がどんどん引き攣った笑いになっていく。それと気のせいか周りの人たちの視線を感じる……なんだ?名前出しちゃいけなかった感じか?


「えっと……もう一度お聞きしますが、こちらの手紙を盟主様に渡して欲しいということですか?」


「あぁそうだけど……?」


「あのー失礼かもしれないのですが……

ナイトメア様とはどのようなご関係で……?」


「え?俺の師匠だけど……」


そういうと1mぐらい飛んで固まったあと受付嬢は焦った様子で裏に行き出てきたと思うと何も言わずに俺の腕を掴んで急にどこかに連れて行った。

そしてたどり着いたのが……


「……にいちゃん、俺の聞き間違いじゃなけりゃあのナイトメアの姉貴の弟子と名乗ったらしいなぁ……」


「……この魔界でその名を出すなんて、余程のバカじゃなけりゃわかるはずや。そいつが嘘っぱちだった場合……にいちゃん、どうなるかわかるよなぁ……」


大魔連合の盟主の執務室だった。

一年も飛ばしてしまいました!!!あと受付嬢って何をいうの!?

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