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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第12章 【泡沫の一番弟子編】
84/225

【誰にでも弱点はある・・・。】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)




趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

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一平(いっぺい)

「やめろーーー!!!!!」


 一平(いっぺい)の叫びがこだました・・・。


 すると、時を同じくして、もう一人叫び声を上げる少年がいた・・・。


うわああああああああああああああああああああ!


 それはまだまだ6、7才くらいの小さな少年だった。危ない手つきで自分に向かってクナイを投げつけてくる。千年(ちとせ)は、その少年のクナイが投げつけられた拍子に時雨(しぐれ)の左手から手を離し、時雨(しぐれ)から数歩離れた。


 しかし、その少年はまだ自分に向かってクナイを投げつけてくる。千年(ちとせ)はほとんど動かず首だけ動かしてそのクナイを交わし、時おり、そのクナイを軽く手で掴みとっては、その場に捨てた。


連雨(れんう)

「やめろー!!!!!!にぃちゃんを殺さないで!!!」


 その少年のクナイの投げ方を見れば、伊賀の忍の出身だということが分かった。


連雨(れんう)

「金が全ての伊賀の忍は、使い物にならなくなったり、上の命令に背いたりすれば、問答無用で処分される・・・。たとえそれが、どんなに理不尽で残酷な命令だったとしともだ・・・。父ちゃんも、母ちゃんも、何の悪いこともしていない村の人全員殺せって命令に背いたら、俺と弟残して、殺されちまった・・・。そんな俺達をにぃーちゃんは、助けてくれたんだ!家族を無くした俺達をにぃーちゃんは、自分の本当の家族だって言ってくれたんだ!血が繋がってなくたって、にぃーちゃんは俺の大切な家族なんだよ!!!!」





 あぁ・・・。分かっている・・・。分かっていた・・・。分かってたんだ。・・・。最初から・・・。血が繋がっていようが、いまいが、絆っていうのは、出来る時はできてしまう。捨てようとしても、捨てきれない。分かってたんだ・・・。


 泡沫(あいつ)が俺にとって、もう大切な兄弟になっちまってること・・・。(あいつら)が俺にとって、もう大事な家族になっちまったこと・・・。


 ・・・ずっと・・・分かっていた・・・。


  でも、気ずいていない振りをしていた・・・。



 目の前にいる少年は、クナイをもう全て投げつくし、自分に必死に殴りかかってくる。もう千年(ちとせ)にとっては、攻撃と呼べないくらいひどく弱い攻撃。しかし、振り払うことは出来なかった。


千年(ちとせ)

「心臓が・・・。・・・痛いな。・・・本当に。」


 上から、震え声が聞こえた・・・。


連雨(れんう)

「えっ!?」


 連雨(れんう)は、今まで時雨(しぐれ)を殺そうとしていた時雨(しぐれ)と同じくらいの年の男を見上げた。すると、その人は、今まで見たことがないくらい悲しそうな、今にも泣き出しそうな顔をしていた。連雨(れんう)は、男が時雨(しぐれ)を殺そうとしていたことも忘れて、その男の顔をじっと見てしまった・・・。


 辺りには、いつの間にか雷をともなった雨が降り始めた。


 その場にいた全員が、二人の様子を固唾を飲んで見守る・・・。



千年(ちとせ)

「ガキ・・・。悪い・・・な・・・。」


連雨(れんう)

「えっ!?」


 連雨(れんう)は、あまりにも男が発した言葉が優しく声音だったことに驚いた。しかし、その驚きもつかの間、突然首に強い衝撃が走り、そのまま真っ暗な、闇に意識が吸い込まれていった。千年(ちとせ)は、自分を見て固まる連雨(れんう)の首に刀の頭を強く打ち付け、気絶させた。


 連雨(れんう)は、その場にバタリと倒れこむ・・・。


千年(ちとせ)

「悪いな・・・。ガキ・・・。だが、お前の引けない理由があるのを理解でできても・・・俺にも、ここで引けない理由があるんだ。」

 

 すると、気絶した時雨(しぐれ)に近づこうとした千年(ちとせ)は、自分の体に違和感を覚える。


千年(ちとせ)

「くっ!な、なんだ!?か、体が動かない。」


葦荒(あしあら)

「ふぅ。ようやく、術をかけれたぜ。」


一角(いっかく)

「ん?術だと?」


葦荒(あしあら)

「見えねぇーか。なら、見せてやるよ。」


 すると、千年(ちとせ)の体にトゲのついた赤黒いクサリが無数に縛りついているのが浮かび上がる。


葦荒(あしあら)

実体化忍術(じったいかにんじゅつ)・・・透毒鎖(とうどくれん)・・・。動くと、見えない鎖についた毒針が刺さるぜ。アンタ達が、あの少年に気をとられている間に術をかけさせてもらった。俺達とりあえず、この鳥籠から解放しろ。その後でお前達を城に連行させてもらう。」


 しかし、一角(いっかく)は余裕の表情のまま言う・・・。


一角(いっかく)

「あいつが、お前の手におえると思ってんのか?俺だって苦労してるのに・・・。」



葦荒(あしあら)

「は?」


 すごく真剣に言う一角(いっかく)葦荒(あしあら)は呆気にとられてしまった。


千年(ちとせ)

「うおーー!!!!!!!」


 千年(ちとせ)は、思いっきり体に力を、入れて鎖から逃れようとする。


葦荒(あしあら)

「お、おい!人の話、聞いてたか!小僧!!!毒が体に!!!」


一角(いっかく)

「無駄だよ。俺達の仲間には、毒の専門家がいてな。大体の毒には耐性がついてるんだ。一体何度、お茶に毒を入れられたことか・・・。ふぅううう・・・。」


 一角(いっかく)は、涙を流した・・・。



葦荒(あしあら)

「お前、それ大丈夫か?本当に仲間そいつ?お前達、暗殺されかけてるんじゃねぇーの?ってか、お前・・・苦労してるんだな。・・・」

 

 葦荒(あしあら)は、一角(いっかく)がすごく不憫軽(ふびん)に思えた。


一角(いっかく)

「ま、そういう訳で、あいつには毒はきかんよ。」


葦荒(あしあら)

「くそっ!あのガキ!なんて力だ!」


 千年(ちとせ)は、鎖を引き千切らんばかりに、鎖をものすごい力で引く・・・。



千年(ちとせ)

「うおーー!!!!!!あー!!!!!!!」


 ジャリン。僅かにクサリが緩む。その隙を千年(ちとせ)は見逃さなかった。体を思い切り回転させて、そのクサリから逃れる。


葦荒(あしあら)

「くそ!逃すが!!!!」


 葦荒(あしあら)は、クサリを自由自在に操りなんとか、もう一度甲賀の虎を捕らえようとするが、虎は全ての攻撃を見切り、かわす。


葦荒(あしあら)

「くそ。これじゃ、俺の気が切れちまう。それに、この籠から脱出する方法も考えなくては・・・。くそっ!考えてい間ねぇー。」


 どんなに、クサリを千年(ちとせ)に飛ばしても、一向に捕まらない。



一平(いっぺい)

葦荒(あしあら)さん!!!」


千年(ちとせ)

「やれやれ。かったるいな。本当に、そんなんじゃ俺を捕まえ・・・らないぜ・・・。」


 千年(ちとせ)は自分の腕に何かが落ちてきたのを見た。それは、足が沢山ある黒くて長い生き物。ムカデだ・・・。


千年(ちとせ)

「う・・・うわぁー!!!!!!」


 バタン。その場に千年(ちとせ)は倒れこむ。


一角(いっかく)

「あーあ。気ぃー失っちまった。」


【???】

「あいつには、あれを放り投げておくのが一番だ。」


 一人の男が近づいて来る。


一角(いっかく)

「われやれ・・・ようやく、来たか・・・。」



挿絵(By みてみん)

https://34716.mitemin.net/i537785/

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