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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第12章 【泡沫の一番弟子編】
82/225

【一触即発】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)




趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

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きゃあああああああああああああああああああ!



  周りから、悲鳴が上がる・・・。


 しかし、刀馬が、刃を向けた男は冷静だった。その男は紛れもなく、向かってきた少年に刀を向けれた男だった。ポトリとタバコの先端が煙を上げながら地面へと落ちる。


千年(ちとせ)

「・・・すみませーん。ここ、禁煙なんで。タバコは他の場所でお願いしまーす。えっと確か、あなたは、甲賀七人集の豹の隊長さんで、名前は黒川(くろかわ)豹介さん、でしたね。俺は、坂多千年(ちとせ)。今度から虎の隊長になりました。以後、お見知り置きを。」 


 周りが騒然とする中、千年(ちとせ)はさらっと言った。


泡沫(うたかた)

「いつの間に来たのだろうか?あの男は・・・。」



鵜飼(うかい)

「あの男か・・・。お前のバカ弟子のバカ兄貴ってのは。ほぅ、良い面構えしてやがる。嫌な笑みを浮かべる兄貴だぜ。あいつの頭の中を覗いてみたいものだ。何を考えているのやら。弟が目の前まで刀を持って突進してきても、顔色一つ変えなかった。まるで、自分には決して刀を振るわないと確信していたかのようだ。」


泡沫(うたかた)

「あぁ、俺はでも、一瞬本当に、殺しに行くと思ったぜ。だが、結局寸前のところで兄貴の隣にいた黒川(くろかわ)さんのタバコを斬ることで、自分の頭を冷やしたか。」


 黒川(くろかわ)は、ゆっくりと加えていた残り半分のタバコを捨てた。


黒川(くろかわ)

「・・・ほう?肝が座っているのか・・・それともただの馬鹿なのか・・・。まぁ良い。次、同じことをしたら、どうなるか。覚えておけよ。ガキ。」


 黒川(くろかわ)は、懐から一本タバコを取り出し、火をつけると、隣にいた笑顔の男と共にその場を立ち去った。


【試験管】

「・・・何は、ともあれ。これで試験は終わりだ。これにて、解散。」


 千年(ちとせ)は、集まった人達に、兄に背を向けてその場を立ち去ろうとする。幻像が千年(ちとせ)を呼び止めようとし、やめた・・・。


 今、その少年がどんな顔をしているのか、見るのが怖かった・・・。


 そして、話はこれで終わらなかった。











      ・・・三日後・・・


泡沫(うたかた)

千年(ちとせ)・・・。行くぞ・・・。」


千年(ちとせ)

「へい・・・。」


 皆に見送られなから、千年(ちとせ)は、泡沫(うたかた)と共に甲賀新左衛門(こうがしんざえもん)が待つ、甲賀城へとやって来た。今日は、七人集、虎の拝命式だった。


 式の出席者は、ごく僅かだ・・・。表だって戦う侍とは違って、忍びは影の存在とのことから、必要以上の情報を表に出さないため、式も極秘に行われる。


 出席者は、甲賀をおさめる甲賀城城主(こうがしんざえもん)に、その側近が二人・・・。そして、甲賀七人集のメンバー達。もちろんそこにはあいつもいた・・・。


 今にでも、あいつの喉元をかっきってやりたい衝動にかられながらも、必死に自分の気持ちをおし殺す。


 式は、あっと言う間に終わった・・・。式が終わってすぐ、七人集は、それぞれ自分の任務へと帰って行った。


 千年(ちとせ)泡沫(うたかた)と共に、帰ろうと廊下を歩いている時だった。泡沫(うたかた)か忘れ物をしたと一度式が行われた部屋へと戻る。千年(ちとせ)は、その場で泡沫(うたかた)を待つことにした。すると、目の前から、もう帰ったと思っていたはずのあいつが歩いて来たのだ・・・。


 そう、あの・・・不適な笑顔を浮かべて・・・。


 男と千年(ちとせ)は、何事もなく廊下をすれ違う・・・。


 千年(ちとせ)は、無意識に握られた拳が開けなかった。すると、すれ違ってから、その男は振り返ってきて千年(ちとせ)に話しかけて来た・・・。



万年(はんねん)

「・・・どこかで、会ったかな?あ、失礼・・・。生き別れた弟にそっくりでね。才能にも、人にも恵まれながら、己の弱さゆえに、全てを、失った哀れな弟にね・・・。」


 千年(ちとせ)は、静かに答える。


千年(ちとせ)

「・・・人違いだと思いますよ。俺に兄はいないんで。」


 すると、男は、楽しげに笑って、手をポンと叩くと、聞いてきた。


万年(はんねん)

「そうか。そうか!君は一人っ子か・・・。それはさぞさし、ご両親に可愛がられて育ったんだろうね・・・。ご両親は、今・・・何をされているのかな?」


 千年(ちとせ)は、万年(はんねん)に掴みかかる。しかし、そんな状態でも、男はニコニコと不適な笑を浮かべたままだった・・・。


 千年(ちとせ)が左手で殴ろうとする。その時だった・・・。


泡沫(うたかた)

「・・・やめろ。千年(ちとせ)。」  


 泡沫(うたかた)は、千年(ちとせ)が掴みかかっている手に自分の手をのせる。千年(ちとせ)泡沫(うたかた)の目を見る。


 そして、その目が語っている。今は、その時ではないと・・・。千年(ちとせ)は、唇を強く噛み締めて、手を離した。


泡沫(うたかた)】 

「・・・成宮さん、悪いですね。コイツ、両親は兄貴に殺されちまって、もういないんですよ。だから、分かってやってください。・・・千年(ちとせ)行くぞ。」


 二人は、そこから立ち去ろうとする。すると、男は千年(ちとせ)に話しかける。


万年(はんねん)

「・・・俺は、かまわないよ。いつだって・・・。殺しに来なよ、この俺を・・・。」


 一瞬、万年(はんねん)の笑っている目が殺気のこもった鋭い目へと変わった。しかし次の瞬間には、再び笑顔に戻る。


万年(はんねん)

「いや。さっき、本当に俺を殺す勢いだったからさ。いつでも、喧嘩、売りに来ていいよ!千年(ちとせ)君。でも、もし本当に喧嘩売りに来たら、今度は殺しちゃうと思うけどね。」


 男は、楽しげに言った。異様な光景に泡沫(うたかた)は、その男に不気味さを感じられずにはいられなかった。しかし、そんな男に千年(ちとせ)は、殺気のこもった声音で言う。


千年(ちとせ)

「・・・何、言ってんだよ?殺されるのは、アンタだよ・・・。成宮(なりみや)さん。」


 これ以上、二人を一緒にいさせてはまずいと思った泡沫(うたかた)は、千年(ちとせ)に帰ることを促す。


泡沫(うたかた)

「・・・行くぞ。千年(ちとせ)。」


 二人は、廊下を歩き出した・・・。そんな二人の後ろから声が、聞こえる・・・。


万年(はんねん)

「そうか。そうか。楽しみにしているよ。」


 軽い口調で言ってきた男に対して、千年(ちとせ)は言い放つ。


千年(ちとせ)

「・・・あぁ。楽しみにしてなよ。・・・自分の首が血飛沫(ちしぶき)上げながら舞う日をな・・・。」 


 こうして、二人は城を後にしたのだった。




挿絵(By みてみん)

https://34716.mitemin.net/i537753/








【甲賀七人集メンバー】


 (からす) ・・・(わたり) 一角(いっかく)


 (いたち) ・・・(こよみ) 誠守朗(せいじゅろう)


 (ひょう) ・・・黒川(くろかわ) 豹介(ひょうすけ)


 (へび) ・・・毒村(どくむら) (まむし)


 (おおかみ) ・・・夕暮(ゆうぐれ) 泡沫(うたかた)


 (きつね) ・・・成宮(なりみや) 万年(はんねん)


 (とら) ・・・坂多(さかた) 千年(ちとせ)



挿絵(By みてみん)

https://34716.mitemin.net/i537724/





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