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【時雨の里】  作者: 有馬波瑠海
第12章 【泡沫の一番弟子編】
78/225

【2つの選択肢】

【前回のあらすじ】




こんにちは。有馬波瑠海(ありまはるか)です。(*´-`)




趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)


※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)


姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)

https://ncode.syosetu.com/n3500gt/


 夜中、俺はあいつに呼び出せた。会議室の中で待つと書かれた手紙が、夜遅くに部屋に戻ると置いてあったのだ。会議室に行って見れば、部屋に明かりが友っている。俺は、障子を開けて中へと入った。


千年(ちとせ)

泡沫(うたかた)さん、なんか用ですか?俺、明日、最終試合があるんで、早く寝たいんですが・・・。」


 俺が、そう言ったが、あいつは暫く無言でいた。いつもと違う様子に少し、驚いたが、泡沫(うたかた)は自分の前に置かれた座布団の上に座れと俺に言ってきた。俺は、とりあえず座ることにした。俺が座ってからも、じばらくあいつは無言で、どうしたもんかなと思った。しかし、暫くしたら、静かにあいつは話始めた・・・。


泡沫(うたかた)

「・・・千年(ちとせ)。俺はお前にこの三年間。お前を一人前の忍になれるように教えてきた・・・。そしてお前は、俺の予想を遥かに越えた能力を発揮し、甲賀の7部隊ある隊長の1人、甲賀七人集に入るか、入らないか紙一重の所まできた。」


 改まって何を話始めるかと思えば、試合前に師として、弟子に激励の言葉でもかけてみたくなったのだろうかと、俺はそう思った・・・。


千年(ちとせ)

泡沫(うたかた)さん。俺は、忍になりたいとも、なれるとも思わねぇー。俺は、ただの侍になれなかったのクズだ。・・・だが、里の皆を殺したあいつを殺すため、俺は、どんな手を使ってでも強くなる必要があった・・・。ただ、強くなる手段として、アンタの元で忍術を学んだ。・・・それだけだ。明日の試合は、俺にとってただの通過点でしかない・・・。」


 しかし、泡沫(うたかた)は厳しい表情のまま言った。


泡沫(うたかた)

「通過点・・・。お前にとっては、確かにそうだな。しかし、千年(ちとせ)、お前はまだ、本当の強さというものが分かっていない。」


 俺は、アイツの言ったことがよく分からなかった。


千年(ちとせ)

「何が強いかなんて、アンタが決めることじゃない・・・。俺自身で決めますよ。」


 俺は強い口調で言った。


泡沫(うたかた)

「・・・千年(ちとせ)、明日の試合は、師である俺の許可が下りなければ、受けられないのは知ってるな?」


千年(ちとせ)

「あぁ・・・。」

 

 あいつは、突然話を変えて来た。一体何が、こいつは言いたいのか、分からなくなる。


泡沫(うたかた)

「ならお前に、師として、選択肢をやる。」


千年(ちとせ)

「は?何を選ぶんです?」


 選択肢?何を言ってるのかと、そう思った。



泡沫(うたかた)

「選択肢は、2つだ。好きな方を選べ。1つ目、俺はお前に明日の試合に出るのを許可しない。つまり、明日の試合に出るのは諦め、兄の復讐も諦めろ。



 2つ目、明日の試合に出るのを許可しよう。だが、その代わりに俺と火の契約を結べ。」


千年(ちとせ)

「火の契約?」


泡沫(うたかた)

「そう・・・。俺たちの先祖が、柳の里より取り入れたとされる、気を使って行う、破れぬ、絶対的な誓いのことだ・・・。破った者は、命を失うことになる。お前は、俺を殺すまで、兄を殺さないという誓いを立てるんだ・・・。俺を殺すくらいの覚悟がないと、お前の実の兄は殺せないぞ・・・。」


 俺は、驚きのあまり言葉も出なかった。泡沫(うたかた)は、懐から何も書かれていない、まっさらな巻物を取り出した。


泡沫(うたかた)

「俺は、この三年間。お前を幻像同様、実の弟のように思ってきた。血のつながりの無い、ましてま、3年くらいしか共に過ごしてない兄が殺せなくて、実の兄が殺せるのか・・・?」


泡沫(うたかた)は、懐から硯と、筆そして、墨・・・。水入りの瓶を取り出す。


千年(ちとせ)

「な、何、言ってるんだ!なんで、俺がお前を殺さないといけねぇーんだ。面倒くさい。冗談だろう?なら、俺は、明日の試合に出られなくていい。試合に出なくったって、あいつは殺せるからな!」


 俺は慌てて言った。しかし、泡沫(うたかた)は、鼻で笑う。


泡沫(うたかた)

「お前、本当は優しいんだろう?」


千年(ちとせ)

「何、言ってるんだ?」


泡沫(うたかた)

「隠しても、無駄だ。どんなに、幻像と悪ぶっていても、お前という人の中にある本質的な優しさを捨てきれない。良いか、千年(ちとせ)。仇討ちごっこなんてのは、生半可な気持ちじゃできねぇーんだよ両親と村の連中、テメェーの大切なもん全部とられた恨みを晴らそうも思うなら、自分は、他のものを望んじゃいけねぇ・・・。良いか、甲賀七人集の一人には、お前の兄も入っている。」


 あいつが、甲賀の七人集に入っている?


千年(ちとせ)

「あいつが・・・なんで!?」


泡沫(うたかた)

「・・・お前の兄、万年(はんねん)は、村を焼いた後、甲賀七人集の(ひょう)の元で修行していた。そして、昨年、狐の隊の隊長が死んだことにより、入れ替わりで入ったと聞く。もちろん、今回の(とら)の隊長を決める同様、試合をし、勝ち進んでな。今は、申神(こうがみ)の性を捨て、成宮万年(なりみやはんねん)と名乗っているそうだ。」


 俺は何も言えなくなる。泡沫(うたかた)は、硯に水を入れ墨をすりながら言う。


泡沫(うたかた)

「・・・。そう、お前が、甲賀七人集に入れば、お前は里を壊滅させた、あの兄貴に会うことができる。殺せる機会ができる・・・。まぁ、七人集と言っても、普段は、(へび)(おおかみ)(からす)(とら)はここの地を拠点にしているが、(ひょう)(いたち)、狐はまったく違う場所を拠点にしている。そのため、会うことは少ないが、それでも、平の忍では決して会うことができないだろう。それに、七人集にならば、年に数回は、上の命令で全員召集がかかる。そん時なんかに、他の地の七人集に会うことが出来るぜ。」


 あいつは、俺をまっすぐに見て、筆を渡して来た。


泡沫(うたかた)

「今、一度聞く。・・・明日の試合を諦めるか、それとも、俺と火の契約を結ぶか、どっちだ・・・?」 


 長い沈黙がその場に落ちる・・・。そして、俺は決めた。


千年(ちとせ)

「俺は・・・。」

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