【泡沫と二人の悪ガキ】
【前回のあらすじ】
こんにちは。有馬波瑠海です。(*´-`)
趣味での投稿になりますので、のんびりと書きたい時に、書きたい物語を書いていくと思いますので、途中で、あれ?どうしてこんな展開になっちゃうったの?(#・∀・)ついていけないよー?(/_;)/~~ということも出てきてしまうと思いますが、素人が書いた絵日記の延長線だと思って暖かく見守っていただけたら、幸いです。(*´-`)
※イラストは、ある時とない時がございます。あらかじめご了承ください。→あれ?もはや絵日記ですらない?(((((((・・;)
姉妹作品【闇に沈む侍】(完結)
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ここは、甲賀の忍びの隠れ里の1つ。広大な森の中にあるこの里は、普段は、とても静な里だった。
【泡沫】
「千年!!!幻像!!!テメェーラ!!!!!コノヤロー!!!!!俺の羽織を雑巾にしやがったな!!!出てこい!!!!!」
そう、俺が来るまでは・・・。森中に怒鳴り声が響く・・・。
【幻像】
「ヤッバ・・・!!今回は、見つかるの早かったなぁー。さっすが、にぃーさん。やりますねぇー。」
幻像は、頭をかきながら、隣にいる千年に言った。
【千年】
「・・・やれやれ。泡沫さん、俺は何にもやってねぇーですよ?幻像、お前ももう少し、大人になれよ。ガキみたいなことしてんじゃねぇー。もっと証拠が残らねーよーにやらなきゃかダメだろーが。」
俺は、幻像に言った。すると、泡沫はカンカンになって言う。
【泡沫】
「テメェーらふざけんなよ!悪戯なんてガキみたいなことやんじゃねぇーよ。」
しかし、俺は答える。
【千年】
「何、言ってるんですか?泡沫さん。俺達、まだ9つだぜ?大人に悪戯とかして、かまってもらいたい年齢じゃないですかー。それに、そーゆー子供を見て、大人って可愛いなって子供のことを見るんでしょう・・・?ちゃんと可愛い子供演じてかげてるんだから、もう少し可愛がってくれてもいいじゃないですかぁー。」
俺は、淡々とした、まったく感情がこもってない口調で言ってやった。
【幻像】
「そうだぜ?・・・兄さん!俺達、可愛いだろう?」
あいつの何かが、ブチとキレた音がした。
【泡沫】
「どこが可愛いんだ!どうしたら可愛いんだ!ふざけんな、テメェー。俺、明日任務なんだぞ?どーしてくれるんだ!」
【幻像】
「良いじゃん、兄さん。羽織なんて。どーせ、あれただのカッコつけでしょう?」
【千年】
「そーだぜ。あんなんつけてたって邪魔なだけですって。だから、邪魔な物わ俺達が雑巾にして再利用したんじゃ、ないですかぁ。感謝してほしいくらいですよ。」
【泡沫】
「ふざけんなー!テメェー!」
そこへ、弥生がやって来る。
【弥生】
「あらあら・・・。泡沫も大変ね・・・。千年!幻像!お兄さんを困らせてはダメでしょう?明日は、大切な任務だったのよ?」
弥生は、優しい口調で言って来る。
【千年/幻像】
「ごめんなさい。弥生さん。」
【弥生】
「よろしい。それじゃあ、お昼にしましょう!」
弥生さんは、いつも優しかった。そして、俺達の様子を見ていた泡沫の顔が曇る。
そこへ、一角さんと蝮さんがやって来てあいつと何か喋っているようだった。一角さんは、あいつよりも少し年上で皆の優しい兄貴ような人だ。甲賀7人集の中では最年長で、その懐の深さから皆のまとめ役を担っていた。
【一角】
「やれやれ、泡沫、お前も大変だな。」
一角は、岩に座って休んでいる泡沫に、お茶を渡した。泡沫は、礼を言って受けとると、呟くように言った。
【泡沫】
「ったく・・・あいつら、後で覚えておけよ。」
そんな泡沫を見て、蝮か言う・・・。
【蝮】
「・・・まぁ、気を落とすな。泡沫。幻像も、千年も、幼くして親を無くしたんだ。そこへ来て、弥生は面倒見が良いからな。あいつら二人の母親代わりってところだろう。いつの時代も女は強くてな、男が出る幕がないのさ。」
そういう蝮の顔は、言葉とは裏腹に弥生を見る目がとても優しかった。
【一角】
「ま、男ってのは、女の後ろでどっぷりと構えておくものだよ。そう、何が起きても動じない、大きな岩のように。」
・・・バッシャーン・・・
一角の頭の上から、豚汁が滴る。
【千年】
「あっ!すみませーん。任務帰りで、お疲れだと思って、弥生さんが持ってきてくれた、豚汁を持って来たんですが・・・あそこにある石につまずいちまって、、、。大丈夫ですかい?」
【蝮】
「いや、お前、何にもつまずかずに、真っ直ぐスムーズにこっちに来てただろうが・・・。」
すると幻像が、何か布のようなモノを持ってこちらへ走って来る。
【幻像】
「おい!千年、何やってるんだ!ダメだろう??一角さん、大丈夫ですか?でも、流石、一角さん、豚汁も滴る良い男ですね。」
【一角】
「お前、それ、誉めてないだろう?まったく・・・。」
一角は、まるで、自分の心を静めているかのように、ふぅーと息を吐いて、言った。
【幻像】
「いえいえ。ちゃんと誉めてますよ。とにかく、これで顔を拭いてください。」
一角は、幻像から渡させた手拭いで頭と顔をふく。しかし、その手拭いをよく見ると、なんだか黒い線が入っている。嫌な予感がした。
【一角】
「・・・幻像、この手拭いどっから持って来たんだ?」
【幻像】
「あ、これですか?さっき、千年と庭に行ったら、竹の棒の上に羽織か脱ぎ捨ててあって、もったいないから、千年と、ハサミでちょうど良い長さ切って、手拭いにしたんですよ。」
【一角】
「お前!!それ、俺がさっき洗って干しておいた羽織だ!」
一角は、千年と幻像を追いかける。二人は、何の詫びれた様子もなくすたすたと逃げる。
【蝮】
「・・・一角さん、全然、動じちゃってるね。あいつら二人、いつか大物になるかも知れないな。
甲賀七人集のトップで、めったにキレない温厚な人で有名な、一角さんを怒らせて生きてるんだから・・・。」
【泡沫】
「あいつらが、大物になれるんだったら、そこら辺の野良犬だって、忍びになれるぜ・・・。だが、一つだけ確かなのは、明日、あいつらのうちのどちらかが、七人集に入るということだ。」
【蝮】
「泡沫、どうするつもりだ?七人集には、両親を村人と共に焼き殺し火を放った、千年の兄貴がいる。あの二人を、会わせたらどうなるか、分かってるだろう?」
泡沫は、お茶を飲み干すと言った。
【泡沫】
「・・・あぁ。だが、その心配はない・・・。」
【蝮】
「泡沫、どうするつもりだ?・・・泡沫、兄弟の問題に、他人が口を出すもんじゃない。いや、出せるもんじゃない。どんなに周りが口を出しても、兄弟の問題ってのは、本人達でしか、どうすることもできないのさ・・・。」
切り刻まれた羽織りを持って、その場から去ろうする泡沫の背に向かって言った。
【泡沫】
「・・・血が繋がってるだけが、兄弟ってわけじゃねぇーだろう。」
泡沫は、振り返らずにそう言った。
【蝮】
「・・・。まったく。お前が、そんなんだから、あいつらは好き勝手やるんだ。」
【泡沫】
「・・・勝手に言ってろ。」
その夜、泡沫は、千年を呼び出した。




